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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

これぞスーパーカー! ランボルギーニ・ウラカンLP610-4 に試乗して感動した話

2015.06.26

ミッドシップ64馬力から610馬力のミッドシップ4WDまで。様々な車種を試乗しています。今回は男の子であればみんな憧れる、ランボルギーニの最新車種「ウラカンLP610-4」です。

huracan

ランボルギーニは男の夢

我々サーキットの狼世代として、ランボルギーニといえば「ハマの黒豹」でしょう。黒のカウンタックで、公道レースの途中から乱入して場を荒らす奴です。

サーキットの狼 ハマの黒ヒョウの愛車

アウトロー、荒くれ者、猛々しいというイメージをもつ一方で、その純粋にスピードを追求する姿勢、空力のよい低く、楔形をしたエクステリアデザイン、垂直に開くガルウィングドアなど、男心を撃ち抜くには十分。そうです、男の子にとっては憧れの存在、それがランボルギーニ!

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(ミウラっぽい、標準リアハッチゲート)

V12エンジンを持つカウンタックの直接の後継はアヴェンタドール、V10エンジンをもつこのウラカンは多分にミウラの影響を受けているといいますけど、全体のシェイプはやはりカウンタックを彷彿とさせます。

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スーパーカー少年だった頃に憧れたランボルギーニ。その試乗、いってみましょう。

試乗インプレッションメモ

試乗後、興奮冷めやらぬうち忘れないうにとメモしたものがこちら。

ランボルギーニ・ウラカン試乗インプレッション

・STRADAモードは快適。普通。乗り心地もいい。よく足が動く。
・SPORTモードはハンドルが重い。自動ブリッピングでシフトダウン、ブォン、ブォン、ボボボボボ、という。結構五月蠅いが、外はもっとやかましいらしい。
・重いハンドルは最初アンダーっぽい気もするが、切り込んでいくとグッと一気に曲がっていく動き。カートに近く、スパンと切ってヨーを作ってしまった方が曲がりやすい。
・ステアリングが重いので、押しよりも引きハンドルになりがち。
・(リア)オーバーハングの重さは感じず、ヨーモーメントもまとまりがち。ミッドシップ的な安定感を感じる。
・足の吸いつき、接地感はワインディングのどこを走っても安心。跳ねない。
・アクセルのつきがいい。
・STRADAモードでは7速1250rpmでも走る。静か。
・ウィンカーはステアリング上のスイッチ式。バイクのようにセンター押しでキャンセル、慣れるとやりやすい。
・パドルシフトは大きめで軽く、節度感あり。やりやすい
・コックピット感、宇宙船的雰囲気
・街中での回りの視界はよくない。特に右後ろはなし
・縦方向も狭いが、圧迫感はない。
・シートは特にランバーサポートが堅い。助手席も同じく、平坦な上に硬いので最初違和感あり。ただ腰痛にはならないし、慣れる。
・ドアポケットあり、カップホルダーなし。
・シート裏の棚にはひらくPCバッグがジャストフィット
・ブレーキがウルトラ効く。がっつり。踏力はなるべく軽くで十分
・左足ブレーキが使いやすい
・1速クリープあり、ついアクセルを踏むとビュンと前に出てしまう。(料金所)
・燃費はいいらしい。街中でも6km/L、高速のると9~10km/Lくらい。

それでは詳しく見ていきましょう。

Audi R8との違いは?

すでに有名なことですが、ウラカンはAudi R8とコンポーネントを共有しています。V10エンジン、7速デュアルクラッチトランスミッションなど基本機構は同じです。

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おなじ5.2リッターV10エンジンですが、Audi R8の525馬力に対し、このウラカンは 610馬力と85馬力も高い数値。R8 GT Spyderの560馬力と比べても50馬力も高くなっています。

その佇まいが美しい:Audi R8 GT Spyder 試乗レポート(1)【ワンダードライビング】

シャーシもR8のオールアルミに対し、ウラカンはカーボンを一部使うことでさらなる軽量化を計り、エンジンのパワーアップとあいまってもはや別モノといっていいでしょう。

スペック < Huracán LP 610-4 < モデルのラインナップ < Automobili Lamborghini S.p.A.

気になる乗り心地

今回の試乗は集団でのツーリング、前走車もランボルギーニ・ウラカン。そのサスペンションの動きをまじかにみつつ、その直後に同じように感じ取れるという珍しい体験ができました。

ランボルギーニといえば、ハードな乗り味を想像しがちで、実際アヴェンタドールの助手席に乗せてもらったときはその粗暴な乗り味に正直驚いたものです。まさに暴れ馬、エンブレムは牛ですけど、首都高速の継ぎ目で大暴れ、シングルクラッチトランスミッションのセミオートマはドカンドカンつながって、そのトルク変動も相当なもの。

それを知ってからウラカンに乗ると、もうその乗り味からトランスミッションまで、すべてが洗練されています。

サスペンションはまさに路面をなでるように追従し、比較的軽量な車体(約1420kg)にもかかわらずどっしりとした安定感を感じ、もっともっと重い車のように思えるほど。

Lamborghini Huracan(ウラカン) LP610-4|コーンズ・モータース

路面があれた場所でもピッチングも少なく、凹凸やうねりもしなやかにいなします。もっと猛々しい乗り味を予想していただけに、拍子抜けでした。

ジェントルなSTRADAモード

実際にハンドルを握ってみると、さらに驚きます。

電気式パーキングをスイッチで解除、Nからパドルを操作して1速へと入れると、クリープでいとも簡単に動きだします。そこからアクセルを踏み込めばV10サウンドが轟き、すっと進みます。サーキットの狼的に表現するならば、

「うぉぉぉぉぉ!」

なにがどう「うぉぉ」なのか分かりませんけど、感動です。あの憧れのランボルギーニを自分が運転しているのですから。

標準のSTRADA(公道)モードでは Audi R8と同じく、シフトアップは素早く、街中であっというまに7速まで上げてしまいます。回転数は1250回転~2000回転ほどでクルージング。当然のことながらエンジン音も静かで、振動も皆無といっていいでしょう。

速度が落ちれば自動的に

「ファン!」

とブリッピングし、エンジン回転数を合わせてシフトダウン。その電光石火のシフトダウンはもはや芸術の域。アクセルを踏み込めばシフトダウン、クルーズすればシフトアップと、まったく不自由はありません。

洗練された、ジェントル、といったイメージです。しかし。

豹変するSPORTモード

ステアリングの下についているスイッチで STRADAモードからSPORTモード変更すると事情が変わって来ます。あれほど大人しく、ドライバーに優しかったウラカンが豹変。

ハンドルの手応えが一変し、軽かったステアリング操作が一気に重くなります。

同時にトランスミッションのシフトスケジュールも変わりエンジン回転数は3000~4000回転以上をキープ、コーナー手前のブレーキングでエンジン回転数が下がろうものなら、

「ファン、ファン、ボボボボボ...」

と2段もシフトダウン、そしてその後のボボボボはなに? バックファイア?

とたんにやかましくなるんです、さっきと運転は変えてないのに。

このシフトダウンとボボボボ音は室内も相当ですが、外はもっと五月蠅いということで、まさしくこれがランボルギーニだ、と近所に触れまわっているようなものだ、というのがオーナーの弁。

鋭い加速力と強力なブレーキ

アクセルレスポンスは鋭く、ちょっと踏んだだけで軽く加速。

ブレーキはウルトラ強力で、軽く足をのせただけですっと減速。間違ってちょっと強めに踏むと止まるんじゃないかと思うほどの制動力が立ち上がります。これは安心感があり、スピード域を自在にコントロールできるんじゃないかと思うほど。

自制心がなければ、一気に法定外な速度にいくのは当然、法定外をさらに超過する速度域に上がりそうです。

自制心、自制心、自制心...

なにせここは公道ですからね、何かあってはいけません。

憧れの存在

とまあ書いたところで、igniteの方に試乗記事を書きました。

憧れのままで良いのか? 「ランボルギーニ・ウラカンLP610-4」試乗レポート | IGNITE(イグナイト)

憧れのランボルギーニ。手中に収めるのは限られた、選ばれしものだけですけど、憧れの存在っていいですよね。クラスにいる美人とか、手の届かない存在なんだけど、ずっと見つめていたいという。ゲームでいえば「ときめきメモリアル」の藤崎詩織的存在。そう、お察しの通り中学高校男子高だったので、リアルな藤崎詩織は存在しないのです、残念。

藤崎詩織を攻略するにはストイックな自己鍛錬を必要とします。日本では世界でも珍しい、頑張れば(お金を稼げば)誰でも(階級社会ではないので)スーパーカーを手にできる国です。さあ、お仕事頑張ろう。


この記事を書いたライター

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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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