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Bluetoothハンズフリーヘルメットを自作する方法(Kabuto RT-33編)

2014.09.24

これだけスマホが進んだ世の中、皆さん考えることは同じ。ヘルメットの中にスピーカーを仕込み、Bluetoothで飛ばして音楽再生やハンズフリーフォンをしてしまおうという試みです。

しかし気になるのが安全性と法律。まずは法律的に問題があるのかどうか、調べてみます。

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走行中の音楽再生について

神奈川県警では自動車・二輪車・自転車を運転中のヘッドフォン、イヤフォンの使用や電話通話について、以下のように解説しています。

神奈川県警察/神奈川県道路交通法施行細則の一部改正について

Q7 運転中に片耳のイヤホンで音楽やラジオを聞くのも違反ですか?

A 片耳でのイヤホンの使用は、「安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態」とはならないため、違反となりません。

Q8  両耳のイヤホンやヘッドホンでも、小さい音で聞くのはいいのですか?

A 両耳のイヤホンやヘッドホンを小さい音量で使用する場合については、「安全な運転に必要な音又は声」が聞こえる状態であれば、違反となりません。 ただし、小さな音量でも、周囲の音を遮断する密閉型ヘッドホンを使用している場合や、両耳に耳栓を使用している場合など、「安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態」で自動車等を運転すると、違反となります。

Q5 「安全な運転に必要な音又は声」とは何ですか?

A 具体的には、警音器(クラクション)や緊急自動車のサイレン、警察官による指示などのことを指しています。

いわゆるカナル型イヤフォンや、密閉式ヘッドフォンでなく、音量も周囲の音を妨げるものでなければ法律上は問題ない、ということです。

自作ハンズフリーヘルメットを作る場合、片チャンネルのみとする、または両チャンネルの使用では音量を絞り「安全な運転に必要な音または声」が聞こえる状態をこころがけます。

Bluetoothハンズフリーヘルメットに必要な製品

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製作にあたり、下記を参考にしました。

まさやん家: Bluetoothハンズフリーヘルメット制作

私事ですが、バイクの運転中に電話がかかってきた時って結構面倒だったりします。
周囲の安全を確認して道路端に停車、ヘルメットを脱いでグローブも取り(スマホなので)やっと電話に出ようと思ったら切れてたり...orz

マナーモードにして運転中は取らないという手もありますが、私の場合、仕事上どうしても緊急の連絡が多く取らないといけない場面が多いので本当に不便。

私と同じ悩みを持っているユーザーは多いらしく、ネットで調べる限り、バイク専用のハンズフリーキットもあるにはあるのですが...なんといっても お高いw


そこで閃いたのが『DIYでヘルメットごとハンズフリーにしちゃおう!』

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↑ヘッドフォン

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↑Bluetoothレシーバー

この2つを組み合わせてヘルメットに装着します。

Kabuto RT-33への装着

現在試用中の軽量・エアロダイナミクス形状の Kabuto RT-33へ実際に装着してみます。

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RT-33の耳の回りをみると、ちょうどいい空間がありました。これなら入りそうです。

しかもチークパッド(右側)は外すことができ、隙間があるのでヘッドフォンをここに滑りこませることにします。

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まずヘッドフォンは耳かけの部分が不要なので外します。ニッパでバチっと切ってもいいのですが、エレガントにグレーの部品を精密ドライバーで開けて、綺麗に外しました。

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耳の凹み部分にヘッドフォンをあてがいます。ここに入れると耳に当たって痛いのと、ずれることからチークパッドの中に滑りこませます。

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顔の場所的には耳ではなく耳たぶ、頬~顎部分に位置することになります。この部分だと固定しなくてもずれることなく脱着可能でした。ズレが気になる方はマジックテープを使うといいかも知れません。

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配線はすべてインナーの中に隠し、最後にヘッドフォン端子を出してBluetoothイヤーレシーバーに接続、顎紐にクリップで固定します。

この位置だとちょうどマイク部分が前側にくるので、ハンズフリーフォンで声も拾いやすいです。

気になる音量・音質

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実際に被って音をチェック。

Bluetoothレシーバー LBT-AR120の大きなボタン(マルチファンクションボタン)を長押しして電源ON。ペアリングは至って簡単、iPhoneでBluetoothをONにし、LBT-AR120と接続するだけ。

(LBT-AR120の電源ボタンを8秒長押し赤・青高速点滅でペアリングモードへ)

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すると青点滅になるので、この状態で音楽を再生します。

ヘッドフォンの位置が耳からずれているために、どちらかというとスピーカーといった方がいいですが、音量は小さめ。そのためiPhone側音量を中間、Bluetoothレシーバー側の音量を最大にして調整すると十分な音量となりました。

音質の方は部屋の中で聞く分には予想外に悪くないもの。もともとの音質が期待できない価格のものですが、ヘルメット内ということでかえって音に深みが増したことと、耳からスピーカーがずれていることで高音のキンキンするところが丸められています。

屋外で使ってみると周囲の騒音により音が全体的に痩せてしまい、お世辞にも音質がいいとはいえません。また大音量が好みの方には最大音量にしても不十分でしょう。

ただ安全性を考えると、周囲の音の入り方や音量はちょうどいいバランスです。

操作性

音楽の再生、ストップは小さなボタンでON/OFF。大きなボタンで着信時ハンズフリーの開始となります。

グローブをつけていても、なんとか小さなボタンもわかるので、何かあれば押して音楽を止めることが容易でした。

音楽の送り、音量調整もできるのですが、さすがに手探りでは方向が分からないこともあり、難しいです。

充電時間と再生時間

IMG_3524

充電はUSBの専用ケーブルで約2時間、再生時間は公称6時間。実際に7時間のツーリングにでかけ、要所要所で音楽をとめていたこともありましたがバッテリー切れもなく最後まで電池がもったので実際6時間程度再生可能と思います。

6時間以上のツーリングの際は充電するよりも、2つめのBluetoothレシーバーを用意しておくといいかもしれません。

充電はヘッドフォンを外し、ストラップから本体を外せば持ち運んで充電しやすいです。

さらなる音質アップ

聞こえればいい、という向きにはこれで十分なのですが、参考までに音質アップのコツがAmazonレビューにあったのでご紹介。ご参考までにどうぞ。

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表題のように、バイクのヘルメットに装着する目的で購入される方、多いと思います。 バイク専用のもののできがものすごく悪いか、あるいはやたら高い割に音が悪いかで、コストを抑えたい場合や、音質をある程度確保したい場合にはこちらの製品をチョイスする事に。
 元の厚みが薄いので、ハウジングを分解しなくてもヘルメット内で耳に当たる事も少ないと思います。 ここからのレビューはこのように本来の用途とは異なるのですが、この目的で購入される方が多い為、まずはそちらメインで書いてみます。

 改造方法は至って簡単。 ヘルメットに取り付ける場合に邪魔になるイヤフックは無造作に破壊してしまう事もできますが、元にもどせる方法で取り外すこともできます。 フックの付け根のグレーの部品(L,Rが書いてある小さな部分)をマイクロドライバーでこじってやるとスピーカー面方向に浮かせて外せます。これがフックのストッパーなので、フックもスポンと抜ける。 あとは100均とかで丸いマジックテープを購入してきて、ATH-EQ300Mと、ヘルメットの耳の窪みのところに貼り付けてやれば完成。

 ですがもともとの音がシャリついており低音もスカスカなだけに、こうするとどうにもならない音質がさらにひどくなります。
さらに重要なこととして、外部の騒音がひどくて肝心なナビの音声なども聞き取り困難な音量に。 本来耳にフィットさせて使うのでこうなるのも当然ですが。

 低音がすかすかでシャリつくイヤホンやヘッドホンを小細工するには、直進性のある高音成分をカットし、拡散する低域とのバランスを変えることです。 ではどうすればいいのか? 非常に簡単なのですが、口径を絞ること。 上記を具体化できます。 さらに密着度が上がると拡散しやすい低音を逃さず伝えることができます。 これらを含めたプチ小技ですが、窓の隙間などに貼る、防水タイプの隙間テープをヘッドホンのスポンジ面にリング状に貼り付けるのです。 この方法は古いヘッドフォンなどでイヤパッドが入手困難な場合、汎用のイヤパッドを加工する定番の方法の応用です。

 驚くほどの音質改善! シャリシャリで低域もまったくダメだったものが、自然に添えられた低域と、シャリつきを抑えてもっと自然なバランスに。ついでにほどよく外界の音も伝えつつナビや音楽も聞こえるという具合のよさが得られます。
隙間テープで耳との隙間が減るのと同時に有効な口径も絞られるので、ヘルメットへの装着位置は微調整が肝心です。
うまく決まれば元とはまったく次元の違う音質が得られますよ。 ぜひお試しください。

 音量的には機器直結で実用に耐えるレベルまで上記方法でもっていくことができました。

他にも工夫がいろいろありそうですが、一工夫だけでとても安価で高音質なヘルメット内装スピーカーが得られるすばらしい「素材」に。
このような目的限定で星4つです。

 一方の本来の用途で考えますと、、、これがどうにもシャリついた音で、低域はスカスカ。ラジオのような硬い音色で私はダメでした。
音漏れは形式ゆえに盛大です。 外の音はもちろんばっちりすぎるほど聞こえます。 状況としては静かな公園や、室内で楽しむ等が考えられます。ヘッドホンのバンドがうっとうしいとか、夏場に厚くて蒸れていやな場合には良い選択と思える形式です。 音質は上記のようにヘルメットに取り付ける場合の手法と同じ手が使えますので、(フィット感は犠牲になりますが)改善は可能です。

 音場は予想していたより狭く、解像度も高いほうではなく比較的ラフな描写。口径があっても解像度があまり高く感じられないのは恐らく振動板の構造や、物理フィルターの構成のまずさでしょう。 このように本来の用途でのオリジナルの音質は数百円という値段なりのものでした。

 良いと感じたのはコード。 プラグまで比較的強度のあるコードで配線されており、さらにU型配置で首から下げられる最近減ったレイアウトであることも高得点です。


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ヘルメットによって、ヘッドフォンを入れられるかどうかは異なるので、自作する場合はよくチェックして下さい。

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※ご注意

こちらはあくまでも自作例です。ヘルメット、ヘッドフォンの改造・改変にあたるので、自己責任にて行って下さい。また法令順守、安全運転の励行を心がけて下さい。


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この記事を書いたライター

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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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