快適な室内空間:Audi R8 Coupe 5.2 FSI quattro試乗レポート(2)
2013.12.16「淡麗優美なクーペボディ:Audi R8 Coupe 5.2 FSI quattro試乗レポート(1)」に引き続き、車内へと目を移します。
ドアを開けると電動調整式本革シート。ホールド性よりも快適性優先で乗り降りもしやすいものです。
ハンドルはDカット、下が切り取られています。ハンドルに右側に音量、左側にはモードや曲送り可能なダイアルが装備されており、音楽の調整がとても楽。
メーターパネルは極端にレーシーでも、先進的でもない作り。相変わらずAudiの品の良さがあらわれています。レッドゾーンは8500回転から。電圧計がアナログであるというのが、多少レトロ感を出しつつ、速度にギアは中央にあるAudi/VW系定番のマルチファンクションディスプレイに表示されます。
一番の注目はガソリンメーター。5.2Lという大排気量なりの燃費のため、街乗りでグイグイと減っていくのがメーターの振れで分かります。逆に高速巡航の方が精神的にいいほど。
ハンドル裏についているギアシフト用レバー。左側がー(シフトダウン)、右側が+(シフトアップ)で、ハンドルと当然連動して回転します。
メーターフード、インパネは全体的に革張り、一部カーボンパネルが利用されています。このカーボンの品質がよく、見た目にもとても綺麗。
シフトレバーはシンプル、Nの位置から下へ引けばR、横にスライドさせるとマニュアルモードでシフトレバーでもシフトアップ、ダウンが可能。前に押すと+(シフトアップ)、手前に引くとー(シフトダウン)です。
左にもう一回スライドさせるとA,自動変速モードとMの切り替えがトグルで行われます。
現在の状態はメーター内ディスプレイに表示されます。
シフトレバー手前のSPORTボタンを押すとスポーツモードとなり、シフトチェンジが高速かつ部リッピングが盛大、排気音が轟くようになります。
このスポーツモードはつねにエンジン回転数を高回転にキープしようとするもので、積極的にシフトダウンします。その時のブリッピングの排気音、エンジン音が盛大でいきなり上品な高級車から獰猛なレースカーへと豹変。この時確かに 5.2L、NA、V10エンジンの存在を思い出します。
街中ではさすがに過剰なのと、同乗者との会話を楽しみたい向きには余り出番がなさそう。
またサスペンションボタンを押すと Audi magnetic rideがスポーツモードに切り替わり、ロールを抑えたハンドリング指向の設定になります。簡単にいうと、街中のマンホールや継ぎ目での突き上げ、というか実際にはサスペンションが伸びずドスンと落ちる感覚が顕著となります。
こちらも同乗者とのドライブではノーマルモードが乗り心地がよく、好評です(詳しくは西川善司さんの動画にてレポート)。
空調ダイアルはアウディ定番のタイプ。シートヒーターが装備され、左右別々に設定できますがエアコン調整は1つです。
外気温が0度より下がると急激に室内がくもることがありますが、そんな場合はダイアルで風向調整ではなく、ボタンでデフロスターを作動させることになります。
車内の小物入れはこちら。
灰皿装備、シガライターソケットもカバーの中。
2名分のドリンクホルダーに小物入れ。カバーつきの小物入れの中には財布や携帯電話が入れられます。
ブローブボックス。
ドアにも小物入れがあります。ドアハンドル、パネルはカーボン。
シート裏にネット、薄いものであればシートの後ろにも入れられます。
シート後方には棚+ネットがあり、比較的大きめのバッグもこちらに収納可能です。フロントトランクに入りきらなかった手荷物はこちらにどうぞ。
ルームランプはAudi御得意のLED。シンプルなデザインで機能的。
【その他、詳細画像】
自動防眩ミラー
ドアランプ
シート電動調整スイッチ
ドアハンドル
運転席側、ドアハンドルの内側にフロントボンネット、給油ボタン、ドアミラー調整ダイアル、ウィンドウ開閉スイッチ。
サイドシル、スカッフプレート
オルガン式ペダルと左足ブレーキもしやすい大きめのブレーキペダル
リアゲートの開くボタン。シートベルト裏で見つけにくい場所。
・・・
さて実際の乗り味はどうだったか、試乗インプレッションはまた次回。