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ピュアなデキスギ君! SiFo ルノークリオRS CUP 試乗レポート(4) #renault_jp

2011.09.01

SiFo ルノークリオ(日本名:ルーテシア)RS(ルノースポール) CUP 試乗レポート(1)(2)(3)の続き。

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いよいよハンドリングチェック、試乗レポートです。

【高速道路(ハイウェイ)】

最初に乗ったのは高速道路。

慣らし運転中ということもあっていつにもまして丁寧な運転をしていたわけですがそこでも感じる高速安定性。最初は気付かなかったのですが、自分のクルマに乗り換えて気付きました、ハンドルをきってもフラフラしないんです。

高速道路だとハンドルを切る、といってもほんの少し、数ミリ〜1センチ単位で調整するくらい。この時に操作しただけクルマが横に移動する、そんな感覚です。「フラフラ」というのは例えばクルマを10cm横に移動させようとハンドルを1cm切ったら20cmくらい行きそうになったので、0.5cm戻したというような感じ。クルマがフラフラするんじゃなくて、ハンドルがフラフラしてしまうというかオーバーシュートするというか。そんな感じになりがち。ところがこのクリオにはいわゆる「ピタリ感」があるんです。

ハンドルをこれだけ操作するとクルマがここにいくな、という感覚と実際がピッタリするんですね。

この「ピタリ感」、まあこの時はなぜそうなるのか理解できなかったのですが、色々な要素が組み合わさって高度に実現されているのはこの時はまだ気付きませんでした。

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【街中(タウンライド)】

次に乗ったのは横浜、川崎市街の道。狭くて路面もいいとはいえず、飛ばせるほど空いてもいないので混雑でノロノロ。でもこんなノロノロ運転でもなぜか楽しいのです。その秘訣はやはり正確なハンドルと、シフトチェンジ。ゲートにかっちりと決まり、ストロークが小気味よく、シフトチェンジするのが楽しくなっちゃう。そうそう、こうでなくっちゃ。

もちろん前があけば、アクセルですっと加速。この一瞬のレスポンス、伸びがスポーツカーの身上。そうです、一瞬でいいんです。この一瞬のためにぼくらは生きているといっても過言ではありません。

スペックはハードな割に乗り心地はさほど悪くありません。路面が悪くて多少ゴツゴツすることもありますが、減衰がつよすぎて胃下垂になる~ってこともなく普通にこなせます。そして一番びっくりしたのは継ぎ接ぎだらけの路面、ゴツゴツ、バタバタとサスペンションが上下動するところでもタイヤがガッチリ路面をとらえていること。トラクションが全然逃げないんです。

ふつうはバタバタすると路面を離しちゃう、多分車体が浮いちゃっているんだと思うんですけど、そういうのがないんですよ。だからアクセル踏み続けても全然問題なし。もしかしてこれが路面が悪いところでも踏めていけるWRCクオリティなのでしょうか。ますます疑問は深まるばかり。

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【山坂道(ワインディング)】

ひとたびワインディングに来ると、圧倒的な安定性に再度驚かされます。とにかくハンドルの操作に呼応してスムースに曲がっているんですね。もう聞き飽きたでしょうが、

・ハンドルを切ると曲がる

・もっと切るともっと曲がる

・さらに切るとさらに曲がる

というハンドリングの三段活用、ハンドリング市民革命が当然のように成し遂げられてます。しかも高レベルに。高レベルというのはコーナリング速度が圧倒的なんですよ。だからもうブレーキはほとんどいらない、ちょんブレで多少ノーズを入れて、というのは多分癖で本当はパキっとハンドルをきっても入るんでしょうけど、とにかくちょんブレでノーズを入れてハンドルをすっと切る。もうこの瞬間が至福です。

多少コーナーが予想よりもタイトでもハンドルを切り足せばいい、そんな安心感がタイトロープの綱渡り状態の限界走行とは違うゆったりまったり感を演出。だから運転が楽で疲れ知らず。アラフォーにはとてもいいですねえ。

さてこんなウットリするほどの安定感はどこから来るのでしょう。

それはこのルノースポールが「自動車」の本質を突き詰めているからです。自動車とは自らが動かす車、つまりドライバーの意思のとおりに動くことが大事。それを達成するために、自動車(クルマ)としての基本性能を向上をさせています。

クルマの基本性能とは、走る(加速する)、止まる、曲がる。

走るはエンジンからトランスミッション、タイヤに至るまでの「トラクション」をいいます。アクセルペダルで操作する部分。

止まるはブレーキパッド、ブレーキキャリパー&ローター、そしてタイヤとブレーキペダルで操作する部分。

そして曲がるはハンドルで操作する部分。

これらの基本性能を向上させるためにルノースポールでは以下を行っています。

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・ブレーキ性能の向上

17インチホイール用の大径ローター&ブレンボ対抗ピストンキャリパーを採用。踏んだだけ止まります。

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・ワイドトレッド化

ノーマルのクリオ(ルーテシア)と比べて車幅は7センチほど拡大。これにともない8センチほどトレッドが広がり、安定性を高めています。

・軽量化、低重心化

車両は軽量な方が運動性能はあがります。そこで遮音材などを省略して軽量化しつつ、高い部分の重量物を軽量化することで低重心化。ボンネットは一見分かりませんが、軽量アルミボンネットを採用しています。

路面追従性をあげるにはバネ下の軽量化も大事です。サスペンションは凝った形式のダブルアクスルストラットシステム(DASS)を使っていますが、ナックルは軽量なアルミを使うことで軽量化。

・ボディ剛性

いくらすばらしいエンジン、サスペンションでももともとの骨格、ボディがこんにゃくではどうにもなりません。基本性能としてのボディ剛性がかっちりしており、215/45R17のタイヤのコーナリングフォースをがっちり受け止めます。

とまあ、書くとあまりに当たり前すぎて「マーケティング的に弱い」のは否めませんが、そんな地味なところがいいのです。いわゆる玄人好みというものでしょうか。

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【SiFoチューンアップ】

やる気にさせるドライブトレーン! SiFo ルノークリオRS CUP 試乗レポート(2)【ワンダードライビング】

SiFoさんでは高くなったルノースポールの基本性能さらに伸ばすという観点からのパーツ開発、装着を行っていました。

・軽量ホイール

ダブルアクスルサスペンション(DASS)の利点をいかすべく、ノーマルと同じインセット(オフセット)で設計。クリオ、ルーテシア専用設計だけあってキャリパーの逃げはもちろん織り込み済み、冷却性能も申し分ありません。開発・製造は F1ホイールを製造する会社にて、F1クオリティで製造、高剛性、軽量化を達成しています。

いたずらにタイヤを外に出さないことでノーマルと同じようにリニアリティのあるハンドリングを確保。ハンドルの手ごたえもそのまま、バネ下の軽量化でより路面追従性をさらに高めた結果、軽快な走りにつながります。

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・カーボンシート

多少飛び道具的感のあるポルシェGT3用カーボンシートを装着。シート本体の軽量化はもちろん、着座位置を4cmほどダウンすることでドライビングポジションの最適化と低重心化に寄与してます。このカーボンシートは剛性が高く、しかも乗り心地がいいというもうなんというか、成績優秀でしかもスポーツ万能、女性にモテモテな生徒会長みたいな存在ですけど。

・アクラポビッチ・マフラー

バイクで定評のあるアクラポビッチ・エキゾーストシステム。パワーがアップするのはもちろんですが、ここも軽量化ポイントのひとつ。特にマフラーで重いのはサイレンサー部分で、通常後軸の後ろ、つまりオーバーハング部分にありますのでここが軽量化されるとリアの動きが収斂しやすくなります。

・カーボン空力パーツ

そもそも3ドアハッチバックという形状は空力的には有利ではありません。そこで床下のエアフローを徹底的に追求し、車体後方にスムースに流してあげることによりダウンフォースを獲得。高速走行時、特に雨天の安定感が違います。副次的な利点として、ルノースポールは軽量化のため遮音材を省略しているため床下からの騒音が伝わりやすかったのですが、乱流が少なくなったことにより風切り音が減り、結果静かになりました。

究極の空力性能! SiFo ルノークリオ(日本名:ルーテシア)RS(ルノースポール) CUP 試乗レポート(1)【ワンダードライビング】

SiFoさんのチューンはルノースポールが「走る止まる曲がる」という自動車の基本性能をアップさせたところを、さらに伸ばしてあげるという、まるで「褒めて伸びる子」といった様子。とても素直で清々しいクルマに仕上がっていました。あまりに出来が良すぎて悪いところを探したくなるくらい。

しかもハッチバックの実用性の高さはそのまま。4mのコンパクトな車体に4人が楽々座れて、荷物スペースもばっちり。成績優秀なだけでなく、家のお手伝いもバッチリこなしますよ的な雰囲気。

若奥様チェック! SiFo ルノークリオRS CUPの使い勝手はいかに? 試乗レポート(3) #renault_jp【ワンダードライビング】

これだけ出来がよくってさぞかしお値段も相当なんでしょうと思えば、クリオ・ルノースポール自体は約300万円とお手頃価格。SiFoオリジナルパーツの数々をフル装備すると相応のお値段になりますけど、それでもこれほどの出来る子にはお小遣いくらい奮発しますよ、的なプレジデントファミリー気分で装着したくなるものばかり。

気になる維持費、燃費はというと。成長期の子供は「おなかすいたーーー」とたくさんご飯を食べますけど、この子は普通。2リッターNAエンジンの燃費は10km/L前後と普通に走ればごくごく普通です。スポーツ走行するとさすがに燃費が悪くなりますけど、リーズナブル。

・街中、山坂道中心:361.7km/51.41L=7.04km/L
・高速道路、山坂道中心:295.7km/30.24L=9.78km/L
(両方ともエアコン常時ON、アクセル開け気味で走行)

こりゃもう、デキスギくん! とでも呼びたくなりますね。

しょうがないので粗探しをするとすれば、素っ気ないインテリアと他車種からの使い回しのスイッチ類、手動調整式のドアミラーくらいでしょうか。でもそんなの走りには関係ないですからね、ああ、もう憎たらしいほどできるフランスからやってきた転校生。こりゃクラスにいたら、絶対にいじめられますね。

そんなクラス(日本車)の将来がややもすると心配されます。次回はこの日本車の将来について。

つづく)⇒スピードは本当に悪か? 「実用性」という言葉に翻弄された日本車


車両提供:SiFo.jp


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