タミヤ・メディア対抗RCロードスター耐久レース【ep3】 セッティング編
2015.11.14タミヤ1/10電動スポーツカー、マツダ ロードスターの発売を記念して行われた「メディア対抗ロードスター1時間耐久レース」。
過去二回にわたり塗装とシェイクダウンを終えたマツダ ロードスター ワンドラ号を紹介してまいりましたが、今回は試走の結果を踏まえ、レースに向けてメンテナンスをしていこうと思います。
過去二回の模様はこちらをご覧ください。
メディア対抗RCロードスター耐久レース【ep1】 出会い~ボディ製作編
さて、念のためギアボックスをバラして各部を確認しながらグリスアップをし直そうと思います。が!今回のレギュレーションでは「オプションパーツ装着を含む一切の改造は禁止」と明記されております。
主催者の意図するところは「全チーム、このまま使ってくださいね」ということになります。しかし、各部の清掃やグリスアップはモデルの性能を維持するうえでも最低限行うべきメンテナンス。
説明書にも書いてあるし。
一度シャーシをバラしてグリスを塗るのは可能か?をタミヤ広報に念のため問い合わせました。
ほどなく回答が。
タミヤ「軸受けに弊社製品のグリスを塗布する程度はかまいません。ただし、デフギヤの中に高粘度のオイルやグリス、ガムを詰める事まではしないでください。」
デフギヤの中に高粘度のオイルやグリス、ガムを詰める事まではしないでください
バレてた(大苦笑)!
というのも、FFラジコンカーでの定番チューンとして「デフギヤを固くする」というのがあります。コーナリング時に浮き上がった内側のタイヤにトラクションを食われてしまうので、それを防ぐわけです。実車のLSD装着に近いでしょうか。
試走で気になった1点目の「トラクションの抜け」をカバーするべく、デフ内部に固いタミヤ アンチウエアグリスを詰め込むつもりでしたが、見事にダメ出しをされてしまいました。
塗る気満々で購入したアンチウエアグリスはそっと工具箱の奥にしまいました。
さてタミヤが展開する組み立て済みフルセットがXBシリーズ。送信機用の電池を入れ、バッテリーを充電すればすぐに走りだせるのが魅力ですが、この「XB」とは"エキスパートビルト"の事で、エキスパートが組み立てたマシンの意味。
それだけ聞くと、エキスパートであるTRFドライバーの前住選手や河野選手、ともすれば滝博士が組み立てたようなイメージがありますが、きっとたぶんそんなことはありません。ギアボックスを開けてみると、当然ですがしっかりとグリスアップされていました。
デフの中にも。
琥珀色の汎用グリスのようです。ギア類を取り外し、恐れ多くもエキスパートの塗ったグリスを一度パーツクリーナーで洗います。内部に飛散したグリスもていねいにふき取っておきましょう。
ビフォー
アフター
ピカピカになったギヤにタミヤ セラグリスHGをしっかりと塗って再度組みつけます。特に今回はノーマルのプラベアリングのまま1時間を走り切りますので、油膜切れを起こさぬよう軸受け部分は念入りにグリスアップ。
お!駆動が軽く音も静かになった気がしますよ!
2点目の舵残り。これはノーマルマシンで唯一と言っていい調整できるポイント。トー角をトーイン側に向けることで解決を図りました。トーアウト状態特有の初期反応の敏感さをおさえて、サスペンションの動きに対し直進安定性を保つ狙いです。
本来ならトー角はキャンバー角とセットで調整するべきですが、キャンバー変更ができないため、今回はトー角のみの調整にとどまります。
3点目のクルマの跳ね。
キット標準のスプリングのみのフリクションダンパーでは減衰効果がないため、上下動のおさまりが悪くなります。
これにはフリクションダンパーの内部にアンチウェアグリスを塗って減衰効果を得ることにしました。
限りなくグレーに近いですが、チーム幹部会議(二人しかいないけど)で「現地でオフィシャルにダメと言われたら拭きましょう」という意見で一致。さっき工具箱にしまったアンチウェアの出番です。無駄にならずにすみました。
さあ、これで準備が整いました。いざ決戦の地、静岡へ。
果たして勝利の女神は我々にほほえむのか?
というわけで、レース結果はレースレポートをご覧ください(涙)!
ワンドラついにロードスター耐久レースに出場(ただしタミヤRCカー)【レースレポート】
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