マツダRCカーグランプリ開催! 【2】メーカー混成チームの奮闘
2016.07.083レースに分かれて行われたRCロードスター1時間耐久レース。第2レースはCGをル・ボランがうち破りましたが、第3レースでは注目のチームが登場。それは「メーカー混成チーム」。
メーカー混成チームとは
昨年のロードスター4時間耐久レースにてNDロードスターの開発責任者の山本さん(現在は後進に役職を譲り、アンバサダーとして活躍中)が他メーカーに呼びかけて実現した夢の組み合わせ。
マツダのイベントなのに、どうしてSUBARU STIの青いユニフォームを着ているかというと、実はこの混成チームに参加のメンバーだったのです。
そのためロードスターに貼り付けられたステッカーが、ホンダ、日産、スバル、トヨタ・・・一見ミスマッチとしか思えない、普通の人がやったら指さされて笑われそうなデザインが斬新です。
この混成チームの中で中心的役割を果たしたのがご存知、下川選手。
タミヤ・メディア対抗RCロードスター耐久レース【マツダ・チーム突撃インタビュー編】【ワンダードライビング】
普段はエンジニアとしてエンジン設計に携わっているのですが、趣味のRCの腕前は世界選手権クラス。その腕が見込まれて出場したこれまでのタミヤ主催RCロードスターレースでは2連覇を果たし、今回も「業務」としてはるばる広島から、横浜のマツダR&Dセンターへやってきたとのこと。ちなみに本業でこのR&Dセンターに来たことはありません。
白熱のレース展開
スターティングドライバーはトヨタ西川選手。RCに不慣れなためになかなかペースが上がりません。その間、ガチ勢(失礼)がハイペースで周回を重ね、デッドヒートを繰り広げていきます。
DVD映像が売りのHot Versionは車載カメラを搭載して出場。
RCに車載カメラ搭載をやってきたワンドラからするとその搭載方法は3周でとれてしまうと予言。
3周はもちましたが、レース序盤でやはりカメラはいなくなってしまいました。搭載するならボディの中にとりつけ、タイラップでしばると落ちにくいです。ただ衝撃でメモリ記録ができない場合もあり、なかなかRC車載カメラは難しいですね。
バッテリー交換
コースサイドのピットエリアに佇むのはNDロードスターの生みの親、山本さん。すでに第1レースではマツダ「人馬一体」チームのドライバーとして、この第3レースはピット要員として参加。
下川選手とともに手早いバッテリー交換をし、チームをサポートします。
レースの方は残念ながらガチ勢の本気の走りにより、メーカー混成チームはテールエンダー。巻き返しはなるのか?
ジムカーナやレーシングカートも楽しむSUBARU STi軍団も奮闘、ジリジリと周回を詰めていきます。
そしてこの男、エース下川選手がアンカーとして登場。
つねにファンサービスを欠かしません。
最後のバッテリー交換をロードスター・アンバサダー山本さんが終え、下川選手が走行スタート。
さすがは世界3位、スムースな走りでグイグイと追い上げます。
その走り、ラップタイムを全てメモする山本さん。
下川さんの激走によりグイグイと順位をアップ、残り7分の時点で5位までアップ、3位まではたったの6周差。
さわやかな笑顔で、RCが上手、先日結婚したばかりですべての幸せを持っている下川選手! と実況でもいじられまくりです。マツダ広報の工藤さんからは、下川さんが業務でRCをやっていることについて、
「彼はチーフ・ラジコン・オフィサー、CROっていっていいくらいだね!」
と冗談がでるほど。名刺の肩書きにCROがのる日も近い?
そしてついに1時間耐久レースのゴール。結果は・・・
なんと3位浮上! さすがはCRO!
レース結果
1位 レーサー鹿島さん擁する GAORA
2位 ライトニング
3位 メーカー混成チーム
総合では1位にルボラン、2位CG、そして第3レースで優勝のGAORAが3位となっています。
終わってみると、実車がうまい人はRCもうまく、RCがうまい人は実車もうまいという相関が見えてきます。今回はチューニングなしのストック状態、イコールコンディションだっただけにチームのドライバーとピット作業のスムースさといった総合力が問われました。
筑波サーキットで行われる本番のロードスターレースでもイコールコンディションで行われるだけに、RC同様、デッドヒートが繰り広げられそうですね。
RCは素人やレースに参加したことがない初心者でも気軽に参加できるモータースポーツなので、登竜門、通過儀礼としてもよさそうです。もっとRCに触れ合うことで、マツダのスローガンである be a driverになれることは間違いなさそうですね。
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