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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

#FZ250 PHAZERレストア phase-55:プレスがなかったら絶対プロに頼んだ方がいいフロントフォークOH

2020.09.12

昨年YSPさんにお願いしてオイル漏れを直してもらったフロントフォーク。再び同じ箇所からオイル漏れが少しづつ発生しており、原因はおそらく点錆による凸凹。これがシールゴムを傷つけてしまっていると思われます。

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(右側が古いインナーチューブ)

そのため今回はインナーチューブを交換することにしました。

インナーチューブはヤフオクで入手、取付前に金属磨きのピカールで多少磨いて使用します。

YSPさん多忙によりDIY

タイヤホイール関係とフロントフォークはプロにお願いする、というポリシーだったのですがYSPさんが多忙ということだったので致し方なく今回もDIY。しかしまたやってしまいました。手順を間違えてスライドメタルを破壊、交換を余儀なくされています。

#FZ250 PHAZERレストア phase-13: タンク錆び取り、フロントフォークは一進一退【ワンダードライビング】

#FZ250 PHAZERレストア phase-14 part2: フロントフォーク組立・取付、ショック取付【ワンダードライビング】

正しい手順はプレス必須

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サービスマニュアルをよく読めば当然なのですが、世の中のDIY系はフロントフォークを力づくで引っこ抜くのでOKみたいなことが書いてあるのでついそれをやってしまったのですが、スライドメタルを壊します。はい。

これまで2回DIYでやって失敗したのに、3回目の正直でまた壊してしまいました。

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アホです。記憶喪失です。というかプレス必須ということをきちんと理解していませんでした。

他のメーカーの場合はスライドハンマーのようにインナーチューブをガツンガツンやってもいいのですが、このFZ250の場合はスライドメタル1と2があり、2がインナーチューブ付属のもの。ガツンガツンやるとこのスライドメタル1と2がぶつかりコーティングなどを壊してしまいます。

プレスを使ってスライドメタル1を押し出して外してからでないとインナーチューブがスムースに取り出せません。

プレスがない場合は丈夫な階段の下に入れて下から油圧ジャッキで押し上げるという力業があるようですが、団地の階段とかじゃないとなかなかうまくいかないし、危険なのでおとなしくプロに頼むのがいいです。

壊した場合でも補修部品がある

今回は壊してすわ、と思ったのですがフェーザー仲間から補修部品があるとの情報を得て発注をしました。

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RZ250R(3HM) フロントフィークのオーバーホール メタルスライド2: assyのひとり言/TOSH-TEC

TOSH-TECさんでスライドメタル2を製作されているとのことで、その他のOHに必要な部品と合わせてセットで発注しました。

●RZ250(3HM1)メタルスライド 商品価格1,500円 2個 合計3,000円 税込3,300円

・スライドメタル1 1HX-23125-01 902円×2 1,804円(税込)

・オイルシール  93110-35019  869円×2 1,738円(税込)

・ダストシール  1HX-23144-00 1、188円×2 2,376円(税込)

・クリップ    1HX-23156-00 販売終了品 TOSH-TEC代替品 600円×2 1,200円(税込)

送料675円 税込

ディスコンになっているオイルシールクリップなどもあるので、一式お願いしました。

これで壊しても安心!(壊すな)

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部品があれば組み上げるのはできます。

スライドメタル1の打ち込み

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次の難関はやはりスライドメタルです。

このスライドメタルを入れ込むのですが、打ち込まないと全然入りません。

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正しいやり方は分かりませんが、スライドメタルの上にメタルの「ガイド、カバーアッパ」をのせて、これに塩ビ管をはめ込んで上からハンマーでたたきました。

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(ガイドをのせたところ)

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(塩ビ管VU40)

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きちんと入るとでっぱりがなくなりツライチになります。ここまでこないとオイルシールがちゃんと入りません。以前これを失敗して再度やり直したことがあります。だからプロに任せた方が・・・

オイルシール、ダストシールの取り付け

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オイルシールをインナーチューブに取り付け、オイルシールプッシャーでたたきます。

【Amazon】
B002WR78M2

これも新たに購入・・・プロに任せた方が・・・

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クリップは再利用できそうでしたが、せっかく買ったので新品の互換クリップを使用。

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互換クリップは凹みが多くて取付や取り外しがしやすいです。

さてここで問題発生。分解するまではするする動いていたインナーチューブですが、かなりフリクションがあるような感じ。新品メタルであたりが出てない感じです。こんなことなら多少のオイル漏れは我慢して分解するんじゃなかったなあ、とかなり後悔。

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ダストシールにシリコングリスを塗りたくってセット。

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フロントフォークスプリングを念のためチェック。規定値内でへたりはなさそう。

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フォークオイルは規定量計って入れます。

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オイルを入れたあとにスプリングを入れます。

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ボルトキャップを入れて、サークリップで止めます。本来はOリングは新品交換すべきですが、これは前回も交換してたので再利用しました。

最後の最後に失敗

ホイールをアクスルボルトでとめるとき、事件は起きました。

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アクスルが5.7-9kgmとあったので9kgmにトルクレンチをセットして留めたのですが、相当硬くなって、ずいぶん硬いなあと思ったら最後、

パキーン!

という音がして手ごたえがなくなってしまいました。

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どうやらねじ切ってしまいネジ山を飛ばしてしまったようです。これじゃあ直しているんだか、壊しているんだか。

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とりあえず弱いながらもアクスルをとめて再生。

反省点としては新車ではないので、トルク管理は一番弱いトルクにセットすることにします。


この記事を書いたライター

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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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