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サイドブレーキターンでくるっと回って見ました:2017近畿ジムカーナミドルシリーズ第3戦(後半)

2017.05.23

2017近畿ジムカーナミドルシリーズ第3戦 初夏のパイロンジムカーナ1戦目@奥伊吹モーターパーク

前半はこちら サイドブレーキターンでくるっと回って見ました:2017近畿ジムカーナミドルシリーズ第3戦(前半)【ワンダードライビング】


チャンピオン&ミドル併催で余裕の出走順。

今回の第3戦は、チャンピオンシリーズとの併催ですので、チャンピオンシリーズの選手が、ミドルシリーズの選手達に見本を見せるという意味も込めて先に走ります。
そこで、私の走行順番は78番目=ゼッケンは「78」
ゼッケン1がスタートしてから1時間以上余裕があります。
デモカー走行も余裕を持って見る事が出来ます。
主催者Pleasureの代表を務める、全日本ジムカーナ大橋選手の走り

そして、同じく全日本ジムカーナ飯坂選手の走り

これらの動画を見て分かるかと思うのですが、ハイパワー四駆車両も、アクセルを全開にナカナカ出来ない程、ここの路面はグリップが低いのです。
おまけに、タイヤカスが風に舞っているのも見えます。
ヤスリの様にタイヤ表面が削り取られいる様です。
数年前、競技専用の通称「Sタイヤ」を使用していた頃、路面温度が高いにも係わらず、ソフトコンパウンドよりもハードコンパウンドの方がタイムが出るなんて事もありました。
なかなか厄介な路面なのです、ここ、奥伊吹モーターパークは。

初オープン走行に相応しい晴天

これも数年前、前のコペンでSタイヤで参戦していた頃ですが、勝負を賭けた2本目の走行で、何故か自分の出走の前後だけ雨がパラついて、狙いのタイムが出ず、優勝を逃した!という記憶があります。ここ、奥伊吹モーターパークで。

しかし、今回は、そんな心配は微塵も感じさせない晴天!
実に、初オープンでのトライに相応しいお天気!
(前日の練習会ではゲリラ豪雨があった様ですが・・・)


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チャンピオン&ミドル併催ですので、総勢140台近い参加!
パドックも賑やかで宜しい♪
ま、先ずは楽しめてナンボと言う事で♪

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史上初!?
選択型パイロンセクション


こちらはチャンピオンシリーズのコース図になります。


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ミドルシリーズは13番パイロンで右360°ターンする事無く通過します。
そこが、ミドルとチャンピオンの差でした。
さて、注目すべきは、ゴール前のターンセクションです!
決められているのは、14番と16番パイロンの間から入って、14番と17番パイロンの間から抜け出る事と、17番→16番パイロンでターンする事です。
従って、図の左中央部に書いてある様に、ABCDの様にターンして良いという事でした。
これは選手間で議論が巻き起こり、完熟歩行の時に、選手がそこに滞留するする(笑)
クルマに掛かるGに従い自然に走ろうとするとA。最短距離で行こうとするとB。右ターンがとにかく得意!右ターンしかしたくない!がD。あまり選ぶ余地がなさそうなのがC。そんな感じでしょうか。

ゴール側から見たコース全体の風景です。

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私は、基本Aで走り抜けると考えておいて、17番パイロンでサイドブレーキターンが決まって小さく回れたらDにしようと思っていました。

ちなみに、140台近い参加という事で、ミドルシリーズの練習走行と、最後の順位決定戦スーパーラップは実施されませんでした。2本走行での勝負という事でした。
私的には、練習走行とスーパーラップがあると4本も走る事になり、とても集中力が持たないので、2本勝負は、実は、とてもありがたかったりします。

ATクラスは3台のエントリー

ゴールデンウィークでの開催ですし、奥伊吹モーターパークの場所的にも中部と近畿の間くらいにあるので、ATクラスも盛況になるかな!?と期待していたのですが、ちょっと寂しい3台での戦いとなりました。私を含めガチな3人。
昨年のATクラスチャンピオンの春日井選手のプリウス


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(写真は16年第2戦目のものです)

そして、妖怪J清本選手のフィット

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(写真は16年第2戦目のものです)

とても賢い電子制御との戦い

今回は流石にサイドブレーキターンを用いないと、1/100秒の戦いには勝てないだろうという事で、サイドブレーキターン成功に向けた第一歩を踏み出す事にしました。

これまで、あれやこれや頭では考えていたものの、実行には移せていませんでした。電子制御は昨年緒戦、コペンCVTで参戦を始めてから特に細工はしていません。従って、VSCの介入もそのまま。変わったのはドライバーがその特性を理解して上手にお付き合いしているという点でしょうか。

現状、Rが極小なサイドブレーキターン以外はほとんどVSCが介入しないコツを掴みました。でもやはり勝負の分かれ目、あと0.2~0.5秒くらいタイムを縮めるにはサイドブレーキターンが必要です。

現状では、VSCをOFFにしていても、サイドブレーキターン時はVSCがむくっと起きてバッチリ制御してくれます。
その現象は昨年緒戦の記事ご参照↓

タイムアタックの結果はいかに?:2016 近畿ジムカーナ ミドルシリーズ 第1戦 参戦レポート(3)【ワンダードライビング】

そこで、今回やった事!
走行中サイドブレーキを引いた時でも、「クルマの電脳にはサイドブレーキを引いていない事にする」です。
つまり、サイドブレーキの信号線を断線させました。

ABSのヒューズ抜いたら良いんじゃない!?

とも思いますが、リヤに「ロックシュー」を入れている私のコペンはブレーキバランスがおかしくなり、とてもまともに走れたもんじゃ無くなります。

それは、第1戦の練習走行でお試し済ですね。


やはり現代の制御技術は偉大です。
上手にお付き合いして、上手にだます事にします。

路面の対話に集中した1本目

全日本選手のデモ走行やら、チャンピオンシリーズの選手の皆様の走行を参考にさせて頂きつつ、主に中央部の大きなRの旋回でどれだけ速度を乗せられるかに注力しつつ、1本目を走行しました。

1本目走って見て、2本目への修正点は3つ

 ・前半の大きな旋回はもっとRをスムーズに繋ぐ
 ・一番奥の10番パイロン右180°ターンでサイドブレーキターンを試す
 ・10番でサイドターンが回れたら、ゴール前の11番もサイドターンに挑戦する

この3つを成功させないと、勝てない事は分かって居ました。

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サイドブレーキターンでくるっと回って見ました2本目


2本目を走る前に、奥伊吹イベントの名物で腹ごしらえです!
参戦選手はもれなく付いて来ます名物の奥伊吹カレー

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そして、デザートに必ず食べたい、こちらも名物イチゴシェイク


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目の前で地元産のイチゴを砕いて作って頂けますので、作っている段階から美味しいに違いないと思えてしまう、絶品のシェイクです。
選手の中には、何回食べてるの!?という人も居るくらいです!

さて、腹ごしらえを済ませ、昼休みの完熟歩行も済ませましたので、2本目の走行です。
奥の10番パイロンはサイドブレーキターンに挑戦。もしそこで成功したら、ゴール前の11番12番パイロンもサイドブレーキターンでDパターンで抜けようと決めて居ました。
その走行の様子がこちら


前半は出来るだけ円弧をスムーズに繋ぎ、一番奥の10番パイロンでくるっとサイドブレーキターン!
回転はしましたが、それでも立ち上がりで若干VSCが介入してスムーズに加速に移行していません。が、一応回れましたので、ゴール前も再度挑戦!
しかし

「何回も騙されへんでぇ~」

とクルマの制御さんも頑張ってしまって回れず。1本目と同様8の字で抜ける事になってしまいました。

挑戦する事は出来ましたし、ある程度サイドブレーキターンへの感触も掴めました。勝負は妖怪J清本選手がぶっちぎりのタイムを出しましたので完敗。来年こそは!という事で、悔いは無い大会でした。

今回、勝負運はありませんでしたが、くじ運はあった様で、たくさん麺を頂きました!

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これ、持って帰ると、家族に喜ばれます。
たまには良いもの持って帰って来るねお父ちゃん!という感じです。
主催者Pleasureさんありがとうございました。

Pleasure Racing Service

走行後のおまけ

今回のコース、後にドラレコのGセンサーデータを確認してみましたが、
やはり、ほとんど横Gが掛かりっぱなしでした。


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コーナリング技術をまだまだ圧倒的なレベルになるまで磨く必要ありますね。

そして、ヤスリの様な路面のおかげ様で、走行後のタイヤがとてもキレイ!
次戦、このまま走れますネ(笑)

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次戦に向けて

次戦は初夏のパイロンジムカーナ2戦目@姫路セントラルパークです。
クルマ制御との騙し合いも一段進めてまた挑みたいと思います!

姫路セントラルパークもコースは駐車場です。
昨年は2本目雨が降ったにも係わらずタイムは上がるという、不思議な経験をしました。そして2位になりました。


ウェット路面が握る勝負の行方:2016 近畿ジムカーナ ミドルシリーズ 第4戦 参戦レポート(後半)【ワンダードライビング】

遊園地もあります。
サファリパークもあります。
そして、ジムカーナも観戦出来ます!
次戦は5/28(日)です。

サファリリゾート姫路セントラルパーク


編集部注※ この記事はクローズドコースでの競技会レポートで、改造しての公道走行を奨励・保証するものではありません。カスタマイズ、チューニングは各人の判断、自己責任で行って下さい。



この記事を書いたライター

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いじって走れる企画屋

とのむらゆういち

小学生時代はスーパーカーブーム。大学生から社会人になる就職時はいわゆるバブル時代。100%前向きな、いい時を知る、気持ちだけは永遠の少年。楽しい事をひたすら追い求め、人生を旅している。 19歳からモータースポーツにのめり込み始め、学生の時からジムカーナに参戦。その後、ラリーのナビゲータに転向。ある時期ラリーが仕事になり、パリダカールラリーやWRCにメカニックとして参加。その後クルマ=商品の企画開発が仕事となり、趣味と実益を兼ねて、自らクルマをいじりながら走りながら、企画屋として邁進ちゅう。


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