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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

タイムアタックの結果はいかに?:2016 近畿ジムカーナ ミドルシリーズ 第1戦 参戦レポート(3)

2016.03.16

ジムカーナはスラローム競技、スキーのダウンヒルと同じく、1人(一台)づつ走行しタイムアタックをします。1台で走行するため安全で、接触事故はありません。あるとしたら運転ミスや車両故障によるコースアウトですが、それも滅多に起きるものではなく、モータースポーツの中でもっとも安全な競技といわれるゆえんです。

通常2回タイムアタックをして、早い方のタイムで順位を決定します。この大会では途中練習走行、さらに上位3名によるスーパーラップアタックがある変則的なルールを採用しています。

1本目

走行モードをスポーツモードにして、ハンドリングとアクセルワーク、ブレーキングに集中します。結論から言うと、実に静かに終りました。

走行中にメーター内のランプが時々ピカピカしていました。

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(写真はイメージ:コペン Robe-S メーター)

360°ターンはグリップで回ります(サイドブレーキを利用したターンも可能ですが、VSCがどうしても介入して電子スロットルを閉じに行く為、もたもた立ち上がらない為です)

直線後のタイトターン突入では、ハードブレーキングの為、エマージェンシーストップシグナルがピカピカ点燈します。

あまりにもあっけ無く67秒間が終ったので、こりゃダメかも、戦えていないかも!?と心配になり、1本目リザルト掲載を待ちます・・・仲間とだべりながら掲載を待ちます・・・

トップから2.5秒遅れの5位に位置づけていました

もっとクルマと一体になって攻める+1秒、気温も上がりタイヤグリップも上がる+1秒(皆同条件ですが)、あとなんやかんやで+0.5秒。おっ、今日は行けそうな気がする!

練習走行(任意参加)

1本目の走行を反省しながら、練習走行としてどう走るかを考えます。練習はあくまでも練習です。精神的に勝負してはいけません。勝負し過ぎると、2本目集中力が持たなくなる事があるからです。

走りの組み立てを進める中で、「でもなぁ~それでも2秒も上げられるかな!?」という心配も湧き上がりますが、次の瞬間、重大なミスを犯していた事に気が付きました!

1本目、走行中にメーター内のランプが時々ピカピカしていました。それはVSCを切り忘れていたからです。だからこそ、静かだったのです(タイヤのスキール音すら聞こえなかったのでは!?)

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これで一気に気が楽になりました^o^) 容易にタイムアップが図れそうだからです

スタート地点で、走行モードとVSCが切れている事を指差し確認して、いざスタート

結果、2.3秒も縮める事が出来ました

ライバルもそれなりに縮めていますので、全てが改善には繋がりませんが、3位以内が射程県内に入った瞬間でした

2本目

再びスタート地点で、走行モードとVSCが切れている事を指差し確認して、いざスタート! 練習走行のイメージでもう攻めるのみ!

スタート直後、未だ速度が低い間に次のコーナーへのラインに乗せます。

大胆なアウトインアウトで可能な限り高速で1コーナーを駆け抜けます。
(1コーナー外側はとても滑り易いので、要注意)

出口で姿勢が崩れそうになるのを修正しながら、中央に向けて切れ込み、続くS字コーナーをクルマを前に転がす事を強く意識しながら左右の加重移動も意識しながら駆け抜けます。

オムスビの頂点を速度の落とし過ぎに注意しながらクリアし、360°ターンに突入です。十分に速度を落とし、最小回転半径で素早く回ります(気持ちは焦りますが、とにかくアクセルの踏み過ぎを我慢)。出口が見えたら即全開。

タイヤのグリップと相談しながら、大きく右回り。

明けてパイロンを今度は左回り。パイロンを見過ぎない様に、コースを意識して、外周高速セクションへの速度乗せを意識したラインで立上ります。

高速のS字は、4輪接地で曲がるコペンの強みを活かして、度胸一発ノーブレーキで駆け抜けます。とにかくクルマを前に転がす事を意識。

・・・


結果、3位に滑り込み、表彰台確定!

ミドルシリーズ独特な、最後の順位決定戦、スーパーラップへ進出となりました。

走行動画



スーパーラップ

本日4本目の走行(たくさん走れてお得感アリ♪)

2本目走行後、3位以内に滑り込んだので、車両を再車検場にプールされました。ATクラス先頭だった私は、ライバル達の走りを存分に見させて頂きました。

その時、目撃した衝撃の光景!

あのプリウスが360°ターンを目の前で決めたのです(LSDが組み込まれている!)

しかも足回りもしなやかで、ひらりひらりとコーナーを抜けていく(足回りはオーリンズ)おまけに、モーターアシストで加速力の凄いコト! そりゃ速いデスよ(汗

3位以内確定で3位の私は、もう失うモノは無いので、360°サイドターンに挑みました。

進入速度に注意して、クルッと回ろうと思いましたが、キッカケは与えられたものの、やはりVSCが介入して来てこっちはアクセル踏んでいるのに、エンジン電脳さんがアクセル閉じちゃって、全く加速せず・・・

それでもタイムアップは果たしましたが、1-2位に届くまで至らず、順位変動無く初戦を終えました。

総括:AT車でのジムカーナに将来を感じた


今日確認した限り、プリウスとフィットとコペンにLSDはある。当然86にだって。だから、AT車(CVT車)でも、十分にモータースポーツできるし、走っていても楽しい!

最小排気量ながら、フィットと86とアウディをやっつけた! これぞ、スラローム競技の醍醐味^o^)

初参戦ながら、トップとの差は1.39秒 コペンって、十分戦えるね! 今年、あと7戦、がんばります!



この記事を書いたライター

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いじって走れる企画屋

とのむらゆういち

小学生時代はスーパーカーブーム。大学生から社会人になる就職時はいわゆるバブル時代。100%前向きな、いい時を知る、気持ちだけは永遠の少年。楽しい事をひたすら追い求め、人生を旅している。 19歳からモータースポーツにのめり込み始め、学生の時からジムカーナに参戦。その後、ラリーのナビゲータに転向。ある時期ラリーが仕事になり、パリダカールラリーやWRCにメカニックとして参加。その後クルマ=商品の企画開発が仕事となり、趣味と実益を兼ねて、自らクルマをいじりながら走りながら、企画屋として邁進ちゅう。


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