2022年JAF全日本ジムカーナ選手権 第1戦 SPEED・MASTER・OIL CUP GYMKHANA IN TSUKUBA コペン参戦記!
2022.03.23■2022年シーズン開幕!JG10クラスは凄い事に!
こんにちは!
とのむらゆういちです。
モータースポーツシーズン開幕は通常3月です。
シーズンを追いかけていると1年はあっという間に通り過ぎます。
シーズンオフはつかの間のゆっくりできる期間ではありますが、次のシーズンに向けての準備やらなんやかんやありますので、実は気が休まらない期間だったりします。
私の2022年シーズンは、2021年シーズンと同様に、JG10クラスという「オートマチック限定免許で運転できる2輪 駆動のP・PN・AE車両」クラスに参戦致します。
参戦する理由も下記になります。
ちょっとお堅い内容になりますが、一応載せておきますね。
1.JAF戦各カテゴリーに軽自動車クラス設定に向けた活動
モータースポーツ入門カテゴリーであるジムカーナやダートトライアルに、維持し易い軽自動車のクラスを設ける等の参加者増大策を取らなければ、モータースポーツ人口の減少に歯止めが掛からない。(JAFマニュファク委員としても意見中)
2.小さいクルマ(軽自動車)=身近なクルマは参戦者数増ポテンシャルあり
ライセンス不要なイベントでは、軽自動車でモータースポーツを楽しんでいる選手は多数存在し、軽自動車を専門に扱うチューニングショップも少なく無く、一番身近な軽自動車でのモータースポーツはポテンシャルが有る。
3.軽自動車コペンでレベルの高いイベントで可能性をアピール
コペンGR-S, アルトワークス等、各社軽自動車スポーツモデルにより、軽自動車でのモータースポーツ参戦検討者が増える可能性あり。実際、近年盛上りを見せるラリーやオートテストでは、コペンン等の軽自動車参戦者が見受けられる。
4.CNや自動運転に向かう時代の移行期、しかしながらいつの時代も移動の主役は「人間」
昨今の社会問題である悲惨な交通事故は、人々の運転能力の低下に起因するもので、自動運転の社会に向かいながらも、車を運転する主役は人間である事は間違いない。その運転能力維持向上にモータースポーツが貢献出来る事は少なく無く、その裾野を広げる意味は大きい。
そんなJG10クラスに、今年は、ジムカーナ界のスターも参戦することになりました。
山野哲也、2022年はアルピーヌA110でJG10クラスに参戦 | プレイドライブ | 参加型モータースポーツを楽しむためのニュースメディア
山野哲也選手は、大学自動車部時代の先輩です。
山野さんとは、恐らくですが、その学生の時以来、30年振りくらいに同じクラスを走ることになりました。
なんとも興味深い巡り合わせです。
そして、その山野さんを筆頭に、凄いクルマ達のオンパレードになりました!
今年のJG10クラス!!
開幕戦のエントリーリストはこんな感じでした。
ゼッケン順に車両をご紹介します!
先ず、ゼッケン1,黒崎選手が操る日産ノートです。
e-パワーニスモですね。電動車がとうとう全日本ジムカーナにも登場ですね!
ゼッケン2、古谷選手が駆るポルシェ911GT3!(991型のGT3)
男の子としては、これで参戦したいですよね~!
めちゃくちゃカッコいい!絵になる。
ゼッケン3、山野直也選手(山野哲也選手の弟)が操るマクラーレン675LT!
マクラーレンのオーナーな方々に、マクラーレンを走らせて楽しむ場として「ジムカーナと言う手段もあるよ」ということをお見せするための参戦だそうです。
ゼッケン4、昨年のエビスでもご一緒した関谷選手の86です。
関谷さんもJG10クラスが活況になったらいいな~との想いで参戦されています。
ゼッケン5、安木美徳選手。EK9シビックからスイフトスポーツ(もちろんAT車)に乗り換えられての参戦です。
昨年JG10クラスシリーズチャンピオンを獲得したスイフトスポーツです。
時にはMT車と同等かそれ以上のタイムを刻むことがあります。とっても速いですよ~
ゼッケン7、河本晃一選手。フェアレディZから新型BRZ(こちらもAT車)に乗り換えられての参戦です。
ゼッケン8、角岡隆志。昨年はポルシェケイマンで全日本ジムカーナシリーズご一緒させて頂きました。シリーズ2位を獲得されました。
今年はルーテシアに乗り換えられての参戦です!
駆動方式がMRからFFに変更されての挑戦です。どのような展開になるか楽しみですね。
そしてゼッケン9、スター山野哲也選手です。
これら、本当にピュアな世界展開のスポーツカーに、日本の軽のスポーツカーがどれだけ通用するか、どんな位置関係になるのか、こんな無差別級でご一緒できる機会はそうはないことなので、2022年シーズンは楽しみで仕方ありません。
JAFモータースポーツの表現を借りると「群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)」なクラスとなりました!
■ジムカーナ新時代への過渡期
決勝コース図はこちらでした。
JG10クラスの車両は、EPB(Electric Parking Brake)装着している車両も多いですので、これまでのジムカーナに設定のあるサイドブレーキを引いてリヤタイヤをロックさせて曲がるような細かいターンができません。
そこで、上の図で下半分の様な、JG10クラス専用のコース設定となります。
クルマの性能は安心・安全・安定方向にどんどん進んで行きます。
そしていずれは自動運転の時代も来ようとしております。
ジムカーナは、これまではクルマの姿勢変化を積極的に起こして細かく速く曲がるテクニックを競ってきたところもあります。またそれが魅せ場だったりもします。
その辺が、時代の変化の過渡期として、上図の様な、コース2種類設定というのに現れています。
ご参考までに、こちらがサイドブレーキを使用した細かいターンを用いた走行事例です。
JG7クラス86で走行の西野選手です。
そして、こちらが新時代のジムカーナ。
細かいターンはあるものの、サイドブレーキを使用しない範囲での走行事例です。
JG10クラスA110Sで走行の山野選手です。
■スーパーカー達とお手合わせいただいた決勝
今回は、コペンでジムカーナ走行をしたくて、ぼちぼち走り始めているコペンオーナー臼田さんと、D-SPORTの松尾さん(D-SPORT YouTubeチャンネルでもご活躍)と一緒に参戦しました。
パドックはこんな感じでした。
1本目を走り終えて、7/9位につけておりました。他の選手のミスもあり、生タイム的には厳しいものがありましたが、順位的にはある程度浮上しておりました。
ジムカーナは、パイロンタッチや脱輪をすると、5秒加算されますから、ライバルに対して5秒以内につけておくと、順位の変動が発生します。
1本目を走り終えた私の感想です。インタビュアーは、こちらもコペンオーナーで、当日わざわざ家族連れで滋賀から応援に駆け付けて下さった、立命館大学の伊藤教授です。
そんな感じで、ベストを尽くした2本目の走りはこちらです。
2本目を走り終えた私の感想です。インタビュアーは1本目と同じく立命館大学の伊藤教授です。
走行結果(正式結果)はこちらになります。
トップまで13秒、2位まで9.5秒、3位まで9秒。
5秒以内のギャップという視点で観ると、角岡選手のルーテシアですね。
ポルシェにはもう少し肉薄したいですかね。
自分の走りを磨きます。
走りを磨く視点は、自分自身の「感覚」を磨く視点で取り組んでいます。
■次戦はエビスサーキット
昨シーズンも地震によりコースが埋まり、第2戦で開催の予定がコース復旧で最終戦に回りましたエビスサーキットでの大会が次戦になります。
先日も地震がありましたが、コースは無事なので予定通り開催されます。
コペンはベストな走りをするのみ!
がんばります。
青森ダイハツのメカニック、木村選手と共に参戦します!
応援宜しくお願いします。
大会概要は、主催者のページからどうぞ(観戦可否もここで発表されます)
OHSHU-VICIC.COM(奥州VICIC 公式WEBサイト)