内なる進化、2013年モデル仕様変更詳細 インテリア編:日産GT-R 2013年モデル試乗レポート(2)
2012.11.24「物理の原理原則にもとづく移動体:日産GT-R 2013年モデル試乗レポート(1)」の続き。
日産GT-R 2013年モデル、進化のポイントを探ります。走行性能はひとまずおいといて、まずはそのアピアランスから。外観の変更はほぼナシ、2012年モデルと同じといっていいでしょう。
【しっとりしたインテリア】
EGOIST(エゴイスト)は完全なテーラーメイド、上質な革専用の牛からとった1枚の革を使ってすべてのインテリアを構成します。1枚からだから微妙な色や質感の違いはなく、すべてが統一されたものとなります。世界のスーパーカーと呼ばれるクルマの多くはこれを採用しており、そのためお値段もスーパー。GT-R EGOISTもその例に漏れず、1500万円オーバーとなります。
今回新しく Premium editionにオプション設定された「ファッショナブルインテリア」。セミアニリン本革をフロントシートに採用、左右で革の張り方を変え、ドライバーシートはホールド性を、パッセンジャーシートは快適性を向上させています。
EGOISTとの違いはEGOISTがスペシャルなテーラーメード、いわば革職人がその人専用にあしらうのと同じとすると、ファッショナブルは汎用最高級。エルメスやヴィトンの鞄のように量産品でありつつも、最高級というものです。日産はこのファッショナブルインテリアを実現するため、粗いステッチができる太い糸が使える専用ミシンを購入、選ばれた6人の職人が丁寧に作り上げます。
革シートはいいのですが、気になるのは汚れ。特にEGOISTの白シートが薄汚れてしまったとしたらガッカリ感はMAXです。そこで登場するのが新規に開発されたレザークリーナー。
純白の白が泥で汚れてしまった!
ぞうきんで拭いても汚れが残ってしまった!
そんな時は慌てず騒がず、レザークリーナーに付属するクロスにクリーナーをたらしてサッサッと吹き上げてみます。
汚れが完全に消え去ってます。まるで魔法のよう。
逆にこのクリーナーができたからこそ、安心して明るい色を使うことができたとのこと。子供が泥だらけの靴で踏みつけることは滅多にありませんが、ジーンズはいて乗ったら青色が移ったということはあり得ますので、これなら安心です。
次回は気になるスペックについて。スペックは変わっていないのに、タイムは向上しているのです。どうしてでしょう? その秘密は...