YAMAHA MT-07 メンテナンス記録:クーラント交換
2018.07.23暑い日が続きます。猛暑で困るのがエンジン、冷却が追い付かずにあっという間に100度オーバー、ラジエータファンが回って温風が足元からもわっと出てきて余計熱くなるという悪循環。
これはラジエータ液(クーラント)の性能が劣化しているに違いない、と思って予防的に交換です。
なおメーカー指定では初回5年、以降2年ごと交換となっています。
リザーブタンクもLに近づいていました。
ラジエータ液を抜く
ドレンボルトは車体右側、2本のラジエータホースがポンプにつながっているところにあります。銅色のドレンワッシャーが目印。
エンジン、クーラントが冷えている時にラジエータキャップを外します。昔と違って小さなロックネジがついているのでまずそれを外し、キャップをひねって外します。
ドレンボルトを外してクーラントを抜きます。
色は濁っておらず綺麗なもの。不純物もほとんどありません。
リザーブタンクも外して、水で洗浄します。
クーラントが抜けきったら、水を数リットル流して中を洗浄しました。
クーラントの注水
今回使ったのは純正クーラント1L。50:50で薄めるタイプで、必要量は 1.6L + リザーブ 0.25Lの合計1.85L。1Lを50:50で希釈すると2Lできるのでちょうどいいサイズです。
上から注水して、一杯になったところでリザーブタンクにも半分くらい入れます。
この時点で約0.2Lほど余っていました。もしかしてエア噛んでる?
エア抜き
さてこのMT-07にはエア抜き用の穴がないようです。
本体左側にあるこれは中にサーモスタットが入っているらしく、その中にエア抜き用の穴があるとのこと。ということでそこから抜けたエアは上にきて、ラジエータキャップのところに来るはず。
ということでエア抜き手順は以下の方法でやるとよいようです。
1)キャップをあけたまま、エンジンをかける
2)80度以上にまで温める
3)サーモスタットが作動し、ラジエータにクーラントが回ってくる
4)エアが抜けて、多少液面が下がる
5)100度以上になると沸騰して吹き出てしまうので、その前にエンジンをとめる
6)液面が一番上になるまで補充
7)ラジエータキャップを閉める(やけど注意)
8)エンジンをかけて100度以上、ラジエータファンが回るまで温度を上げる
9)膨張したクーラントがリザーブタンクへ送られ液面が上がる
10)ラジエータファンが作動すると100度以下に温度が下がる
11)エンジンを止める
12)しばらく放置するとクーラントが収縮し、リザーブタンクからクーラントを吸い出し液面が下がる
13)完全にエンジンが冷えたあと、HとLの間になるようにクーラントをリザーブタンクに補充する
ポイントは(4)(5)(13)。
どうなるのかーと観察してたら突然沸騰、いわゆる突沸して勢いよくラジエータキャップから液があふれでて大変なことになりました。いやー、化学の実験以来だわー。
結局エアはほとんどかんでおらず、最初残っていた0.2Lはリザーブタンク用でした。
サイドスタンドでOK?
YAMAHA MT-07 メンテナンス記録:ブレーキフルード交換【ワンダードライビング】
せっかくなのでリアスタンドを使ってやったのですが、冷静に考えるとエア抜きのためには左に傾いていた方が右についているラジエータキャップからエア抜きしやすいので、サイドスタンドでの作業がよいですね。
走行距離 23,128km
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