YAMAHA MT-07 メンテナンス記録:ブレーキフルード交換
2018.06.22最近どうもフロントブレーキが効かなくなっており、二本指がけではかなり力を込めないと止まりにくいと感じていました。そこで以前から茶色く変色していたブレーキフルードを交換することにしました。
バイクスタンド導入
オイル交換はだましだましサイドスタンドでも交換可能ですが、ブレーキフルード交換はリザーバタンクが斜めになり過ぎてできません。そこでリアのバイクスタンドを導入しました。
J-TripのL字型スタンドです。もともとは誰でも簡単にスタンドがかけられるシャフト貫通型の「ハジメテスタンド」を注文したのですが、なんとシャフトが貫通せず。
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改めてL字アダプタを購入、装着して再挑戦。
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MT-07には最初からL字うけのスタンドを購入するのが早道です。
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スタンドの長さが長いほうがあげるのに力が少なくて済みますが場所をとるのが問題。今回ショートローラースタンドを使いましたが、高さを上げなければ意外とすんなりと上がりました。ローラー軸にグリスぬったのがスムースになった理由かもしれませんね。
まずフロントブレーキを付属輪ゴムでロック。ハンドルは左に傾けておきます。
次に自分は左側にたち、L字うけの手前側(左側)をスイングアームにかけ、足で少しづつ踏みながら奥側(右側)のL字うけがスイングアームにあたったことを確認したら、足力を強めてアップします。
車体は動かさず、スタンドを滑り込ませるようにするのがコツ。あがるときはスッと上がります。
フロントブレーキフルード交換
FZ250 PHAZERのブレーキOHでフルードを入れたことはありますが、このMT-07は初めて、交換もはじめてです。
まずリザーブタンクの蓋をあけて中を確認。
すっかり茶色になったブレーキフルードをまず上から注射器で抜きます。
抜きすぎてのエアが入らないように注意。つぎに上から新しいフルードを継ぎ足します。これで交換・エア抜きの準備OK。
今回は注射器で吸い出す方式を試してみます。
負圧でフルードを下から引っ張り出すことになりますが、これでフルードがキレイになるまでニップルを緩める、抜く、締める、捨てる、を繰り返しました。
注射器の欠点
さて注射器は負圧をかけて引っ張り出すのですがひとつ問題が。それはニップルボルトを緩めたときに周囲からエアをすってしまい、いつまでたってもエアが入っていると勘違いしてしまうこと。
左側のキャリパーは最初エアしかでてこず、30cc抜いてようやくフルードにたどり着きました。
そのあともブクブクとエアだらけ。これはキャリパー内にエアがあっただけではなく、ニップルが緩いのかエアをすっている可能性があります。
結果的にはこういう場合は注射器ではなく普通のエア抜き、レバーを握り、ニップルをぬるめてエア&フルードを抜き、ニップルを締めるを繰り返す方が確実です。
リアブレーキフルード交換
いやー、ブレーキフルード交換おわった、おわったと片付けたあとに気付きました。あれ、リアももしかして油圧? そうFZ250 PHAZERはリアドラムブレーキだったのでワイヤー式、MT-07はもちろん油圧なのを忘れていました。
まずは作業をしやすいようにリザーブタンク回りのタンデムステップ、サイドバッグ固定用ステーを外しました。
こちらも最初は注射器でフルードを抜いていきます。
フルードを交換していくと、最初淹れすぎた紅茶のような色からどんどんと綺麗な薄い紅茶色に変わっていきます。
抜いたフルード液は濃すぎですね。交換してよかった。
最後に押し出し方式、ブレーキペダルを押しながらニップルを緩めてエア抜きして完了。フルードも適量に調整。
ブレーキの効き復活
ブレーキフルード交換後走行したところ、フロントブレーキの効きが復活。指二本がけでも十分な制動力が得られました。もしかしたら最近多かった峠走行でエアをかんだことや、フルードの劣化の両方から気付かないうちに効きが徐々に低下していたのかもしれませんね。気付いたときには遅いので、やはり定期的な交換は必須、指定は2年に一度です。
まとめ
・スタンド必須
・ブレーキフルードを注射器で下から吸い出してもいいが、最後はレバーで押し出ししてエア抜きしたほうが確実
・2年に一度交換
走行距離 23010km
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