3年2万キロ乗って改めてわかった ヤマハMT-07 ABSの素晴らしさ
2017.11.29先日初回の車検を通し、改めてMT-07の素晴らしさを感じたのでまとめてみます。
【これまでのMT-07関連エントリー】
MT-07【ワンダードライビング】
リターンライダーに最適なサイズと値段
そうだ、大型二輪に乗ろう(1) 悩ましいバイク選び【ワンダードライビング】
25年ぶりのライダーへの復帰、まさに絵にかいたようなリターンライダー。
これにともなって大型二輪免許をとったのですが、これは単純に二輪復帰するのではなくいわゆるペーパードライバー講習みたいなもので、改めてイチから運転を練習するという意味で非常によかったです。
MT-07の良いのは、体力や視力、反応速度が衰えてゆく40代後半のアラフォーに適切なサイズ感と、重量、パワーだったこと。
400ccクラスと同等のサイズに700ccのトルクフルなエンジンは乗りやすいことこの上ありません。
そしてお値段も400ccクラスと同等の70~80万円。これならお財布に優しいです。
燃費がよい
購入価格がリーズナブルなだけではなく、その燃費も特筆すべきもの。
〈 〉内はMT-07 ABS(MT-07A)
WMTCモード値 *3 24.1km/L〈23.9km/L〉(クラス3, サブクラス3-2) 1名乗車時
カタログスペックが23.9km/Lに対し、19,500km走行しての平均燃費は26.5km/L。総給油額は93,880円でした。
最高燃費は33km/L、北海道などでは30km/Lほどをマークしますので、お財布にも優しいです。
速い、乗りやすい
この燃費で最高出力は73馬力、軽自動車よりも馬力あるんですから遅いわけがありません。アクセル一捻りであっという間に彼方の世界へ。トルクフルなエンジン特性のおかげで常用域での加速、レスポンスが鋭く乗っていて非常に楽、思い通りの出力デリバリーを得られます。
特に街中で助かるのはシフトダウンをさぼってもなんとかなる点。ああ、まだ3速だったわー、と思っても交差点を曲がれるくらいのトルクはあります。
車体が軽く、コンパクトなので狭い街中、渋滞路でも機動性は高いです。トコトコと前へと進めるのは大変便利。
それでいて高速道路でのパワー感も十分、とにかく低速域から高速域まで走るエリアを問わず気持ちよく回るエンジンです。
車体の方も、リターンライダーの下手くそでもその基本ポテンシャルに助けられてワインディングでも機動的。アクセルオフですっと前荷重になるので車体との一体感を確かめながらコーナリングをさせていく、S字コーナーで切り返すときの軽快感は非常に爽快。川沿いのS字コーナーの連続とか、とても楽しいです。
デザイン
もうこれに尽きますね、デザイン。
ヨーロッパでは一足早くマイナーチェンジして今風なMTチックになりましたが、初期型のこのデザインが一番好みです。
ちょっとした不満点・不足点
ということでもう超大満足なMTですが、ちょっとだけ不満があります。まあ些細なことなのですけど。
1)ライディングポジション
ほとんど問題ないのですが、私の首はガラスの首でして、長距離運転していると肩と首が凝ってしまって非常にツライんです。なのでもう少しだけアップライトなポジションになると嬉しいですね。最近発売になったXSR700はそうなっているという話なのでかなり興味津々です。
2)足回り
基本動きが大きく乗りやすいサスペンションですが、お値段がお値段なので初期応答、細かい凹凸では動かずゴンゴンと乗り心地が悪いのです。一度MT-10の電子制御オーリンズに乗ってしまうとその差は歴然。ロードホールディングせず、荒れた路面ではピョコピョコ跳ねてしまったさあ大変、タイヤもロックしちゃうし、ここはやっぱりオーリンズが気になります。買っちゃいたい。
MT-07に長く乗ろう
ということで概ね気に入っており、不満点も些細なもの。これほどまで気に入るとは当初予想してませんでしたね。リターンした最初のバイクだからというのもあるでしょうけど、しっくりきます。
用途はツーリングが多いのでツアラーが気になりますけど、コストパフォーマンスを考えるとこのMT-07は本当によく働きます。なので今後も長く乗り続けることになるでしょう。