ノマウェザー発動! 4時間耐久カートレース NTC SUPER GT-K 第3戦 参戦レポート
2016.07.234stのカートを使ったレース耐久レースシリーズ、第2戦目は私がニュルブルクリンク出張のため欠席、今回久々のレースとなりました。
4時間耐久カートレース NTC SUPER GT-K 第1戦 参戦レポート【ワンダードライビング】
今回も1, 2戦同様 GT-1クラス TECORSA(ゼッケン10)、GT-2クラス ワンドラ・カート部(ゼッケン11)で出場です。
助っ人ドライバー投入!
優勝をねらいたいTECORSAチームはここにきて超強力な助っ人投入、色川隆寿選手の登場です。
ここ新東京サーキットSSクラスで2年連続チャンピオンをとった猛者、ドライビングテクニックと華麗なオーバーテイクで実戦に強いです。事前練習ではTECORSA代表のK選手よりも約0.8秒速く43秒台を叩き出すほど。
ポジションはくじびきで9番手スタート。このポジションに対し色川選手は
「まあみててくださいよ、トップは無理でも最初の1周で5台は抜きますよ。5周目でトップかな」
と自信をのぞかせます。
レーススタート
スタートでは軽い選手にまくられて渾然一体となって1コーナーへ。こんな状態から抜けるのかな、と見守る中ズバズバ抜きまくり、1周してかえってきたら本当に数台抜いて帰ってきました。すごい、さすがチャンピオン!
そして・・・
なんとトップを奪取。助っ人ドライバーは1スティント30分までという制限があるなか、見事な走りで面目躍如です。
今回も3名体制、TECORSA代表 K選手、そして私とバトンをひきつぎます。
K選手も昨今レース慣れしてきており、落ち着いた走りと安定したタイムで帰ってきますが、ピットタイミングが悪く給油所が渋滞、ここで1分ほどタイムを失います。
そして問題の私へとバトンタッチ。
ノマウェザー発動
雨男として有名な私はその降雨能力は自他共に認めるところ。小学時代は6回ある遠足のうち雨が5回(中止含む)、F1観戦でいえば60%の割合で雨、鈴鹿では予選が日曜日にずれこんだり、マレーシアでは滅多にない大雨により道路が冠水するほど。ジムカーナシリーズに参加していたときは全8戦中4回は雨なのに、レインセッティングをまったく出してなく自滅・自爆していました。当時はまだ雨男の自覚がなかったからですね。
そして今回走行しはじめるとポツポツと雨が降ってきて、一気に路面がウェットに。
1コーナーまがったところで曲がれない、アンダーと思っていたら2コーナーでは2台がコースアウト。6コーナーでもスピンと荒れるコンディションの中、チームサポートに言われた言葉。
金子Jr.「ぜったいにスピンしないでくださいね!」
色川選手「タイムは気にしなくていいです。順位は僕が頑張ります」
スピンしちゃダメだダメだダメだ、と唱えながら慎重にアクセルを入れます。ここでの走りは事前練習で雨が降ったときの経験が役に立ちました。また途中色川選手がボンボンと胸をたたいて落ち着けサインを出してくれたのが、精神的に助かりました。
一時ラップタイムは45秒から53秒へと落ちたほどですが、その後路面は急激に回復。後ろから煽られて、あれ、もしかして路面乾いた? と気づきまたペースアップ。なんとか30分のスティントを無事に走り終えました。
このとき順位は6位前後、トップとは数周差がついてます。
2回目のスティントで・・・
基本的に30分交代、給油は4回。私は2回スティントで色川選手とK選手が3回スティント。
MTBで転んだときの負傷で右手の親指が痛いうえ、肋骨にヒビがはいっているので結構この30分スティントは体力的に辛いところ。
2回目のスティントはドライコンディションでタイムは45秒前後。他ライバルチームが44秒台ペースなのでもう少しペースをあげたいのですが、なかなか上がりません。
後ろからつっつかれて頑張って走る中、前につかえてラインをかえたところ1台どころか3台に抜かれてしまう始末。
これでカッとなってしまった私、モナコで3ワイドになってゴチャゴチャしたらやってしまいました、単独スピン。
コース内だったのですぐに復帰できたのですが、これで10秒ほどロス、大失敗です。
TECORSA代表 K選手「いやー、あそこでカッとなったでしょ。絶対やると思ったんですよね〜」
色川選手「あの難しいコンディションの雨でスピンしないのに、なんでドライでスピンするんですか」
まったくもって面目ない・・・まだまだメンタルがダメですね。特にレース慣れしてないのが問題。そう、これまでやってきた競技は全部タイムトライアル競技、自分との戦い。でもレースは人とのかかわり、駆け引きなので、そのへんがまだまだです。
計算外の燃費
練習走行時の燃費をもとに計算したところ、レース終了時には0.2L余る予定。そして私が乗る前まではさらに0.5Lも上振れしていたので燃費走行は不要と指示をだしていたのですが、なんと私のスティントで超燃費が悪化、この0.5Lの余裕分を全部無駄に消費していたことが後で判明。
そう、頑張って走った割に後ろにうまく風除けに使われただけだったというていたらく。遅いし、燃費悪いし、スピンするし、ほんといいことひとつもありません。
そのため最後の走者であるK選手がのったときには残りがほとんどなくなっていました。
ゴール後みてみると、なんとすっからかん!
よくこれで無事ピットまで戻ってこれました。しかも軽量してみたら規定重量ギリギリ、まさに首の皮一枚です。
レース結果
色川選手の華麗な走り、K選手の手堅い走りで健闘したものの、順位は6位にとどまりました。
レース結果は最後のセーフティカー導入時の追い越しをとられ、1周減算、7位後退。
燃費のこともあり特にSC時は減速走行、このペナルティは身に覚えがないため抗議したのですが聞き入られず、残念です。とはいえ入賞できました。
振り返り
今回の敗因を考えてみます
・単独スピン 10秒ロス
・ピットインタイミングが悪く、ピットでのロス 60秒ロス
・平均ラップタイムが遅い(私) 1秒ロス x 80周 = 80秒ロス
合計150秒ロス / 45秒/Lap = 3周ロス
このロスがなかったらトップと同周、つまり勝てたかもしれない計算になりました。
ということでピットロス以外はなんと私が頑張れば勝てる、つまりもっとオレ頑張ろう!ということでした。
ワンドラ・カート部は?
一方私が走っていないワンドラ・カート部はというと4名体制でレース走行。
途中燃料ホースが切れるというトラブルが発生して緊急ピットイン、タイムロスするなど精彩にかけ結果的にはGT-2クラス 5位に終わりました。
乗り降りの際にケーブル類を踏まないよう、気を付けましょう。
いつものように五井のショッピングモールで夕食&反省会です。
もっとレース慣れして次回こそは表彰台、そして優勝を狙います。まずは突き指と肋骨を治さねば。当然ですが、突き指は見事に悪化しましたw