ジャパン・インターナショナル・ボートショー2016レポート #boatshow
2016.03.10先日ジャパン・インターナショナル・ボートショー2016が開催されました。
クルマが多い?
ボートショーだからボートの展示だけ、と思いがちですがなぜかこんなものも。
スズキブースはハスラーに50ccバイク。
ホンダブースはS660が一番目立つ位置にあり、バイクRC213Vの姿も。
高級車もたくさん。
よくもまあ、こんな高いクルマが集まってるなあと感心するばかり。
それもそのはず、なにせこのボートショー、クルーザーを買いに来る上流階級の人たちが集まるイベントですからね。客層がマッチするためにクルーザーのついでに高級車を買うひとも多いとのこと。
女性誌、25ans(ヴァンサンカン)までも。
ヤマハ発動機は船で勝負
ホンダ、トヨタ、スズキなども出展していますが、ボートメーカーとして存在感を出しているのはヤマハ発動機。トップメーカーだけあって小細工はしません、純粋にボートのみで勝負。どーん!
出品艇一覧|ボートショー2016 スペシャルサイト - イベント|ヤマハ発動機株式会社
ついに市販化になった救難艇
その中でもワンドラ的に注目なのは、ジェット救難艇 RE1800。
昨年参考出品され、今年ほとんどそのままの仕様で販売開始されました。
ジェット推進のため高速かつ、浅瀬でもいくことができ、船体周囲はゴムボートと同じくエアクッション、3つの分離されておりパンクしても全体に影響を受けないこと、たとえ全部がパンクしても船体自体が浮力を持っているために沈没はしなとのこと。
またエンジンはインボード式で船体上から整備可能。ジェットにありがちな吸い込み口の汚れも上から取れるので荒れた海での活躍が期待できます。
この船体の色や仕様からどういう用途を想定しているか伺えますね。
おりしも季節は3月11日に近くなってきました。大規模災害があった時に高速で動けるこのようなギアは大切です。すでに自治体への納入が決まっており、今後さらに販売をすすめていきたいとのこと。
マリンジェットとボートの技術を融合した救難艇 ジェット救難艇 「RE1800」 新発売 - 広報発表資料 | ヤマハ発動機株式会社 企業情報
フローティング展示
会場はパシフィコ横浜のホールだけではなく、第二会場となる横浜ベイサイドマリーナではフローティング展示、つまりマリーナに停泊しての展示、内覧が可能。
ヤマハ発動機はEXULT(エグザルト)シリーズを3艇展示。
ムーディなリビングスペース。
豪華なヨーロッパの寝台列車を思わせるシックな室内。
狭いながらも快適な空間作りがなされたベッドルーム。
セレブな世界は凄いなあ、と思いつつ。価格は7000万円~1億3000万円くらいですが、これを真剣に購入検討しているご家族が内見しにきていたりと、まさに浮かぶマンション的な様相です。
マリン事業はヤマハの中で6000億円の売上規模、しかも利益率は約20%を誇る採算事業。メーカーで利益率20%というのは非常に高く驚きます。
我々庶民は小さなボートですら購入するとか考えられませんが、海で、ボートで楽しむことはできます。
ボートレンタル・シースタイル
レンタルボートはマリンクラブ・シースタイル - マリン製品 | ヤマハ発動機株式会社
ヤマハがやっているレンタルボートクラブがシースタイル。全国のマリーナに展開しており、地元はもちろん、旅先でもフラッとボートを借りてクルージングを楽しめるのが特徴。
昨年は小樽や広島で借りて景色を楽しみましたよ。
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瀬戸内はビジターバースが多く、クルージングの自由度も楽しみも増えます。
そのシースタイルに今年配備される予定の新艇 SR310、こちらを一足先に体験させてもらいました。
SR310体験クルーズ
もともとベイサイドマリーナの港内での体験クルーズだったようですが、ベイサイドマリーナの中はデッドスローの超徐行運転。決して引き波をたててはいけないので、それじゃあ体験する意味がありません。
そこでテストドライバーの松瀬さんはシースタイルに配備されるSR310の魅力を引き出そうと、ささっと港の外へ。
そこでSR310の大きさ、機動性、安定性を体感。サイズ自体は普段乗っている20フィート級よりも大きな30フィート級で大きいのですが、その分安定性は優れており、ロールは深く機動性も高いことを体験できました。
さらにスラスターまでついており、着岸も簡単。
つかいこなせれば、全長ほどしかないこんな狭い場所でも回頭することができます(ただしプロの運転に限る)。
ボートは楽しい
お天気もよく、あらためてクルージングの爽快感を噛みしめました。
ボート取得もボートレンタルも意外とリーズナブル、簡単なので興味があったらぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。