ワンドラ・カート部 新東京サーキット4時間耐久レースで念願の!
2015.09.18夏の暑さが収まり少し涼しくなった9月、またやってきました新東京サーキット、4時間耐久レース。
前回のレポート ワンドラ・カート部 新東京サーキット4時間耐久レースレポート【ワンダードライビング】
前回は暑さは大変でしたが、30分走行は特段問題なく、今回はそういったこともあり4名での参加、一人あたり担当は 30分 x 2 スティントの合計1時間です。
必勝体制?
「わたし、誕生日プレゼントに優勝がほしいの」
というのはレース翌日誕生日を迎えるチームメイトのK嬢。
大人にとって、プレゼントはお金で買えるものの方がよっぽど簡単、これほど難しいものはありません。
そこでタイムはお金で買え、とばかりにマシン・セッティングにエンジンオーバーホールにと、事前にできることは全部やってのぞみます。チームメイトの皆さま、ありがとうございます!
マシンのステッカーもマクラーレン・ホンダになって今回目指すは優勝! 楯もらって帰りたい!
新兵器はキッチンタイマー。これで走行時間が自分で把握できるようになります。
ウェイトハンデ
今回はドライバー4名、比較的軽量に収まり最低重量が決まっているため、バラストを積むこととなりました。
レース終了後再計量があるので、規定よりも上回っているようにバラストをシート横に積みました。
慣熟走行・セッティング変更
慣熟走行は45分、この間にチームメイト全員が乗り、マシンの状態を確認します。幸いマシントラブルはないものの、初期アンダーが強く、リアが出にくいという判断からリアのトレッドをナロー方向へ調整します。
予想以上に空気圧も上がり、動きが唐突なのでチェック。多少抜きました。
気になるのはタイム、予想以上にライバルたちが速くてタイム的に一歩及びません。今回タイヤは他のマシンと同じ銘柄、フレッシュタイヤを投入しているので、イコールコンディションのはずなのですが。一抹の不安がよぎります。
グリッド
グリッドはくじ引き、GT2クラス4台中2番目となかなかの高ポジション。
スターティングドライバーはチームメイトのうちで一番重い人、と決まってますが、全員が軽いチームはスタート有利。その分ウェイトも相当量積むことになりますが。
4時間耐久レーススタート
スタート直後の混乱で3位まで後退、その後も一進一退の攻防を続けます。ペースがなかなか上がらないのが非常にもどかしいところ。タイム的には46秒台中盤をキープ。
2番手走者の私にバトンタッチ、前にも後ろにも同じGT2クラスは見当たりません。ある意味一人旅、しかしN35のGT3クラスは追いぬかなければならないし、逆に速いGT1クラスにはうまく抜いて行ってもらって、あわよくばついて行きたいところ。
結構いいペースのGT1クラスのクルマをみつけ、ついていったらタイムは45秒台~46秒前半で周回、30分の規定時間をおえて無事ピットイン。
前回のレースはトラブル続きだった我がチームですが、今回トラブルが出たののは他チーム。チェーンが外れたり、ガス欠になったりとピットが慌ただしくなります。
他人の不幸は蜜の味、しめしめと思いつつも気を引き締めなければなりません。
特に気になるのが燃費。他チームがガス欠で急遽ピットインをすることもあり、こちらのチームも燃費計算、シミュレーションを念入りにします。
波乱のセーフティカー
2時間半が経過し、2回目の私の走行。すると走行中に早々とセーフティーカーが導入されペースダウン、一列に並びます。この間に他のチームは給油するところも出ますが、給油したばかりなのでそのままステイアウト。
再びグリーンフラッグ点灯、全車フラットアウト。
するとなんと次々と同じクラスのマシンに抜かれます、1台、そしてもう1台。2台に抜かれて観察していると2台がやりあっているために、コーナーリングが甘いです。しめしめ、これなら横に並べるぞと6コーナー出口で横に並んで立ちあがり、そのままモナココーナーへ飛び込み・・・
とその瞬間、やってしまいました。
どちらも引かずに飛び込んでしまったためにマシンが接触、私はスピンして逆向きにとまってしまうことに。セーフティーカーあけだったので次々と後続車が抜いて行きます、その中にはもう1台の同じクラスのマシンも・・・オーマイパスタ!
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全車がいったことを確認してUターンして立ち上がると、目の前には接触した相手のマシンも。どうやら向こうもスピンして止まっていたようです。
そして問題はこのマシンが実はトップ争いをしていたマシンであり、このスピンで抜かれてしまったというていたらく。これはもう、コース上で抜いてわびるしかありません。
しかしそうは問屋がおろさぬというもの。トップ争いをしていたマシンに追いつくことはなく、とにかくついていくのが精一杯。そのまま35分を走行して次の走者へバトンタッチ。
勝利への最終スティント
これまでのところ、他のチームのマシントラブルに助けられてクラス2位、そしてトップのチームは計算上もう1回ピットインするはず。そうすると計算上我々がトップにたてます。
しかし燃費は計算上ギリギリ、どうすべきか、安全をとって給油ピットインするか? いや優勝あるのみ、2位はビリのトップだということで、ギリギリの勝負に出ます。
優勝が欲しいK嬢は快走を続け、チーム内でのベストラップを叩きだします。最終走者ヤマンソ選手兼監督は早くK嬢をピットインさせようとするも、他チームメイトが思い留めさせるほどの激走でした。
規定時間に達し、最終走者ヤマンソ選手へバトンタッチ。この時点でトップ、2位とは2周差。
ガソリン残量が気になり、ヤマンソ選手へは「ペースダウン指示」。48秒台までラップを落とさせて燃費運転。
そしてそのまま無事ゴーーーール!
ガソリン残ってない...
ついに有言実行、優勝をもぎとった我が「ワンドラ・カート部」のマシンは、チェッカー後のピットロードでマシンストップ。なんとここでガス欠。
横からみても、上から見ても、まったくガソリンが残っていません。残ったのはチューブの中のみ、というまさに薄氷の上の勝利でした。あと2周、100秒あったらゴールできませんでしたね。
そして気になるのは再計量、最低重量。ここで重量クリアしないと失格、優勝がするりと逃げてしまいます。
一番緊張した瞬間。
「あ~、ギリギリ大丈夫ですね~」
最低重量もクリア、この時点で優勝確定です。やった!
表彰式
シャンパンファイト! 嬉しい!
結果・振りかえり
無事優勝できて、感無量。まさか参加2戦目で本当に優勝できるとは思っていませんでしたので。しかし他チームのマシントラブルに助けられての棚ボタ的勝利、やはりスピードがまだ足りません。
ゼッケン
52 総合13位、284周 45.392秒 ←ワンドラ・カート部
54 総合14位、283周 45.042秒
86 総合15位、281周 45.965秒
51 総合19位、272周 45.503秒
できればベストタイムは44秒台、コンスタントに45秒台で周回したいです。
そして燃費も今回はギリギリ間に合いましたが、予想以上に厳しい状況。全員が1秒タイムを縮めて、もう1回余計に給油してもよいようにしたいところ。
それには走り込み、効率のよい走りが必要ですね。我々の旅はまだはじまったばかり、カート道は続きます。
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