北海道ソロツーリング&キャンプ総括:バイク MT-07編
2015.07.27今回の北海道ソロツーリングで利用したのは700ccのネイキッド、MT-07A(ABS付)。スタイリッシュなデザインであるが、キャンプ道具を満載して移動。さて実際の使い勝手はどうだっただろうか。
装備
MT-07Aに以下の装備を装着。
・純正ウィンドウスクリーン(大型)
・トリシティ流用ハンドルバイザー(風よけ、虫除け)
・純正サイドバッグ
・純正コンフォートシート(提供:ヤマハ発動機様)
・電熱インナージャケット用配線(防寒に非常に有用だった!)
・純正グリップヒーター(同上)
・MotoFizz ツーリングバッグ
・自作ナンバープレートステー(ツーリングバッグ固定用)
・自作USB電源(2A対応のはずだが、分岐して使うのにはアンペア不足)
・スマホホルダー
・ヘッドライトバルブ交換(夜間走行時、明るくて助かった)
カスタマイズ履歴 MT-07【ワンダードライビング】
キャンプ事前予行演習 バイク向けキャンプ場:野島公園キャンプ場【ワンダードライビング】
ルート
走行燃費
北海道総走行距離 5627km-2930km=2697km(近くのGSからの往復)
ガソリン量 90.55L(レギュラー)
燃費 29.8km/L
巡航・加速力
5速4000回転前後、6速3500回転前後では5速の方がスロットル開度が少なく燃費が良い傾向。そのため一般道は5速を中心に走行。高速道路では巡航速度が高いために6速を使用。
ワインディングでは4速まで落とせば十分、MTのコンセプト、MAX TORQUEで立ち上がっていける。
風防性能は低いこと、後ろに積載した荷物の空気抵抗が高いため高速走行には向いていない。一般道をトコトコ走る方が快適で燃費的にも有利。
遅い一般車を追い越しするときはアクセルをひねるだけで十分な加速力を発揮。ギアをチェンジする必要もない。複数台一気に追い越しをする場合など、もっと加速力が必要な時のみシフトダウン。
ワインディング
コーナリング性能が高く、重い荷物を満載した状態でもワインディングを相当なバンク角で安定してコーナリング。安心して走行できた。
キャンプ装備を下ろして走りまわったときは、より軽快でより楽しい。
荷物収納・容量
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容量 59~72L
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容量 14~21L x 2 = 24~42L
最大合計 114L
実際にはバッグの外に
・サンダル
・空撮用マルチコプター
・キャンピングマット
を装着。
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ダート
オンロードタイヤであるが、北海道の特性上どうしてもダートを走らなければならない。砂利道は苦手だが、しまった土の路面であれば意外と大丈夫。バンクさせないようにする、リーンアウトを基本にバランスを保てば走行可能。ブレーキはリアを中心にし、ABSに頼った。実際にはダートでABSが効くほど踏むことはなく、オンロードで凸凹しているところでABSが効く場面の方が多い。
乗り心地・疲労度
サスペンションは多少硬く、段差や凸凹では突き上げがあり、決して乗り心地がいい部類ではない。しかし路面がよい場所が多いので、特に問題はなし。
純正コンフォートシート(提供:ヤマハ発動機様)は標準シートに比べ滑りにくいことから前にずれて面が減ることもなく、大きな面でお尻をサポート。クッションの硬度が高いことから、座っていると多少痛くなるが、その痛みは軽く一時的なもので、7時間400km乗ってもお尻が痛い、股が痛いということにはならなかった。標準シートだとこうはなかなかいかない。
ヤマハMT-07 コンフォートシートの装着【ワンダードライビング】
唯一痛くなったのは手首。多少の前傾姿勢のために荷重がかかるため、クラッチ操作のためか、左手首が最終日にかなり痛くなってきた。右手の方はアクセル開度が少ないこと、ほとんどフロントブレーキを使わないことから、多少の違和感はあるものの、気になるほどのレベルではなかった。
総合
MT-07のバランスのよさ、オールマイティさが光る。
以前、27年前の北海道ツーリングは250cc 29馬力のデュアルパーパスであったが、今回は700cc 73馬力と動力性能に余裕があった。にも関わらず燃費はどちらも変わらず30km/L前後。唯一の不満点はやはりオフロードが多い北海道にはデュアルパーパスが向いているということくらいか。とはいえ、昔砂利道だらけだった美瑛の丘もほとんど舗装され、高速道路も延伸されてよっぽど林道好きでなければ、ダートを通ることもないだろう。
今でも十分な性能を発揮したが、MT-09 Tracerのような、MT-07をベースにしたツーリングバイクがあると空力性能、積載性能といった点でより快適になるに違いない。今後の登場に期待したいところ。