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駆け抜ける歓び。BMW 320i Sport 6MT 試乗レポート

2014.08.04

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今回ご紹介するのはBMW 320i Sport、しかもATではなく 6速マニュアルトランスミッション。駆け抜ける歓びのBMWに走りのマニュアルギアの組み合わせ。これは否が応でも期待が高まります。

結果的にBMWが選ばれている?

BMWといえば走り好きな人には揺るぎないブランド。50:50の重量配分、リア駆動、そしてフラッグシップMモデルの存在。どれをとっても fun to driveで エキサイティングです。実際ファンも多いです。うちは賃貸ガレージハウスなのですが、6世帯中BMWのシェアがダントツ。

BMW M5、BMW 3シリーズワゴン x 2台、 BMW 3.0CSLと4台。さらにない2世帯もBMWのバイクに、BMW MINIと・・・結局シェア100%じゃないか!

クルマ好き、走り好き、結果BMWという図式がここでも証明されてしまいました。そのBMWの一番手頃で実用性も兼ね備えているのが3シリーズのセダン。

BMW 320i Sport

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(ブリジストン・ポテンザS001 RFT)

320i Sportは184馬力 270Nmを発揮する 2000cc 4気筒ターボモデルを搭載。通常モデルと Sportの違いはタイヤ・ホイールサイズで、Sportは 225/50R17タイヤを装着します。

DSC_0860
(エンジン搭載位置がストラットタワー中央)

[BMW]主要諸元:3 シリーズ セダン 320i/320i xDrive/320d/328i(F30)

エンジン形式 N20B20B
135kW(184ps)/5,000rpm
270Nm(27.5kgm)/1,250-4,500rpm

この2リッターエンジンは上級グレードの 328iと同じですが、N20B20Aが

N20B20A
180〔245〕/5,000
350〔35.7〕/1,250-4,800

と比較すると控えめになっています。

車両重量は 1510kgです。

市街地試乗

今回の試乗は湾岸エリア、碁盤の目のような人口的な市街地なのでストップ&ゴーが中心、舗装もよく、コーナーはほとんどありません。

走り出して感じたのはまず当たりがやわらかいこと。BMWの走りのイメージだともっと足回りがゴツゴツしていることを想像したのですが、ダンパーが突っ張らないし、タイヤも50扁平と比較的厚みがあって、ランフラットタイヤとしてブリジストンS001を装着していますが、こちらもランフラットとしては比較的柔らかめにしていると謳っていることも手伝っているのでしょうか、角がありません。

実はこの印象、昨年ドイツで1週間ほどレンタカーで借りたBMW 118d(8速AT)と同様。

レンタカーBMW 118dの燃費と乗り味:乗り物文化を体感するドイツ旅行(5)【ワンダードライビング】

室内は静かだし、乗り心地はいいし、Sportというグレードの割にスパイスは相当抑えられている印象です。

意外な加速感

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6速マニュアルということで、加速に相当期待したのですが、これまた意外。マイルドなんです。低回転ターボということで乗りやすいは乗りやすいのですが、高回転まで引っ張っていって爽快ということもなく、どちらかというとディーゼルターボのよう。低回転でスパンスパンとギアを綺麗につなげて速度を乗せていくタイプのエンジン。

速度は乗るけど吹け上がりは鋭いわけでもなく、排気音も静かなのでスポーツ感は控えめ。

この原因の一つは組み合わされている6速MTにあります。ステップレシオは小さめで、1-2速が55%、2-3速が65%と市街地でよく使うギアが離れています。トルクバンドが広いエンジンで 1250-4500回転で270Nmを発生させますが、逆に美味しい領域というのはここなので4500回転でシフトアップすることになります。

あれ?

そうです、なんかマニュアル車だと6000とか7000回転まで引っ張るイメージがあるし、実際に引っ張ってしまうんですけど、実はこれは逆効果。

1速4500回転でシフトアップして、55%ということは2速では2475回転。トルクバンドにはきっちりと入っています。

ただ馬力はというと回転数に比例して出てくるのでパワーは感じないんですよね。とはいえ最大馬力は5000回転 184馬力なので6000回転回しても仕方がない、というセッティング。

本命はすでにオートマにシフト

このクラスのセダンでマニュアル車が用意されていること自体、もはや日本車では考えられず、ヨーロッパ車がマニュアルトランスミッション中心であることを伺わせます。とはいえやはりオートマの進化、普及はヨーロッパでも進んでおり、320i SportのATは 8速AT、クロスレシオはギアが細かい分当然高く、1-2速 66%、 2-3速 67%とスポーティなギア比です。

オートマが進化してもそれでも「おれはマニュアルしか乗らん」という頑固なドイツ人がいるのでしょうか、がっつりと用意されているのが6速マニュアルです。

マニュアルトランスミッションで考えると6速もあればかなり上等な部類ですが、これだけATが多段化されているご時世に不利なのは否めません。

118dの8速ATが非常によく出来ていてディーゼルターボに合っていましたが、低回転型の直噴ターボの 320i Sportも 8速ATの方がこのエンジンには合っているのかもしれません。

8速ATと6速MTを比較すると、直結ギア(1.0)がMTは5速、ATだと6速になっているので、MTの1-4段を5段に、5-6段の2段を 3段(6-7-8)にしているので、かなりキメ細かいです。

最近は燃費を稼ぐことから巡航ギアでの回転数がかなり低く、100km/h巡航時 MTでは2000回転、ATでは1700回転となっています。燃費面でもATが不利というのは過去の話で、MTは 16.0km/L、ATが16.6km/Lと逆転しています。

こうなってくると効率面も含めすべての面でATが優れているわけですが、それでも6速MTが用意されているところが凄い、ということです。さすがヨーロッパ、さすがドイツの走る歓び。

しかもこれだけ多段化するなら無段階変速のCVTがいいんじゃないの、と思うわけですが、あのベルトのポヤンポヤンしたフィールが嫌なのか、大トルクに耐えられないのか、これまた採用例はあまり見ないですね。

安心感のあるブレーキ

まったくもって普通なのですが、気に入ったのはブレーキ。私が「じじいブレーキ」と呼んでいる、ストロークと踏力でコントロールできるタイプのブレーキは、ABSなし時代を知るじじいにとってはとても安心感と信頼感のあるものです。

ABS時代のブレーキはどちらかといえばデジタルブレーキ、硬質でカチっとしていて、ストロークではなくロックしたらABSがロックコントロールするからドライバーはとにかくブレーキを踏めばいい、という風情でコントロールする感覚が薄いものです。

デジタル世代の若者や、ブレーキを十分踏み込めずにブレーキアシスト機能にお世話になる奥さま方や高齢者にはいいらしいのですが、「ブレーキを自分がコントロールするんじゃあ」というじじいには馴染めないんです。

その点BMWのブレーキは制動力と制御性が高くて安心して操作できます。200km/hからのフルブレーキするような状況でも耐えられそう。

ただし、問題もあります。

制動力はパッドとローターの摩耗で達成しているので、とにかくブレーキダストがすごいんです。洗っても1週間どころか、1日走っただけでホイールが薄汚れて、1週間はしればもう真っ黒に。これを称して私たちの間では「ホイール真っ黒クラブ」と呼んでいます。ちなみにホイール真っ黒クラブはBMW/MINIをはじめ、Audiも入ってます。おそらくベンツもそうでしょう、ドイツ車はそういう傾向です。

このホイールがすぐ黒くなってしまうというのはBMWユーザーの間では有名で、日本のユーザーからはディーラーにクレームが来るほど。でも、それを頑として弾くのがBMW。効くブレーキは汚れるものだと。

ちなみに私の乗るBMW MINIはフロント2万キロ、リア3万キロでローター&パッド交換でした。いいんです、命をかけるものですから。命をすり減らすよりも、ローターをすり減らしたいです、ローターは交換可能です。ホイールも洗えばいいんです、鉄粉はなかなかとれませんが。

気になるハンドリング

市街地なのでほとんどコーナリングは試せませんでしたが、比較的ロールがしやすく、リアも動く印象で、118dと方向性は同じと感じました。これは昨今のBMWの方向性のようで、ゴーカートフィーリングを謳う新型BMW MINIも似たような傾向です。

これはワインディングでもっと試したいですね。

スポーツセダンとして

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320i Sportはスポーツセダンだと思うのですけど、どちらかというとセダン成分の方が強めでした。これはグレード展開を考えたときに当然といえば当然で、比較的ベーシックなグレードであること、エンジン出力が控えめであること、トップグレードがよりスポーツであることを考えると明確な棲み分けであると思います。

なにせ上にはM3がありますからね。エンジンパワーが足りなければ328iもあります。

3シリーズのヒエラルキーの中でもっともベーシックなもので、お母さんやお姉さんも運転するし、後席に家族を乗せるファミリーカーとしての使い勝手を考えると、このくらいの案配が丁度いいということでしょう。

まとめ


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BMW 320i Sportは 最新のBMW流のセッティングで、家族を乗せたり、家族が運転しても似合う基本のしっかりしたセダンという印象。色としては無色透明なイメージで、これをもっとスパイシーにしたい、速くしたいという人には充実したラインナップが用意されており、選択することが可能。

ファミリーを大事にして、過度なスパイスを求めない人には最適な一台かも。私はMTも運転しますけど、このクルマであれば MTではなく、ATを選んでドライブや通勤に使いたいですね。


・・・


(そして試乗はライバル車に続きます)

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この記事を書いたライター

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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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