カーボンづくしのエクステリア:Audi R8 Spyder GT 試乗レポート(2)
2012.12.08「その佇まいが美しい:Audi R8 GT Spyder 試乗レポート(1)」のつづき。
Audiのスーパーカー、R8 Spyderの世界333台限定モデル、GT。今回はその詳細を見て行きましょう。
【エクステリア】
ミッドシップに搭載した5.2L V10エンジンはAudiのクワトロシステムで4輪を駆動します。エンジンはちょうど幌を格納する場所の真下、フロントボンネット内にトランクを配置。リアのエンジンルームハッチは意外にも小さく、整備はとても大変そうです。
エアクリーナーボックスもカーボン、もちろんこのエンジンルームハッチもカーボンかアルミかもうよくわかりませんが軽量素材です。
エンジンには V10 FSIと文字が入っていますが、10気筒が分かるものはここからではまったく見えません。これでV8エンジンが搭載されていても分からないですね、もっともV8エンジンでも十分なパワーですが。
エンジンルームの前にあるハッチは幌を格納するカバー。エアアウトレットがありますが、実際にはこの真下には幌があるために直接的にエンジンルームの熱を排気しているわけでありません。あくまでもデザイン上のインパクト重視でしょう。ただこのルーバーがガンダムかエヴァかといった風情を醸していて、非常にぐっとくるポイント。
ところでこの幌、どうやって収納されているのでしょうか。では動画でエンジンスタート、幌のクローズ、オープンの様子をどうぞ。
この緻密な設計と細かな動き、ウサギの耳のような幌の先端や風の抵抗を受けにくいよう斜めに入っていくルーフカバーなど、まるでZガンダムか、バルキリーの変形かといった風情で、ガンダム世代にはもうたまらないです。
所要時間わずか19秒でオープン、クローズ完了。しかも50km/h以下であれば走行中でも操作可能、最後のロックから窓のクローズまですべて電動で行ってしまいます。例えば高速走行後サービスエリアに入り速度を落としたところでクローズにしてしまえば、駐車完了したときにはもう屋根が閉じているという状態に。
余りにもスムースかつイージー。サービスエリアで興味を持って見に来てくれた方にはもちろんサービスでオープン&クローズをデモンストレーション。皆さんとてもニッコリ、満面の笑顔でした。
19インチホイールに収まるのはカーボンセラミックブレーキ。車高が標準より10mmダウン、ホイールハウスとのクリアランスがとてもいい感じです。なんでもここの空間が狭いと空力的にも乱流が少なくなり有利なのだとか。
その空力を前からコントロールしているのが、フロントのリップスポイラーであり、バンパー横にあるカナード。どちらも綺麗なカーボン地がでているカーボン製。
そしてリアエンドには電動可動式から固定式に変わったカーボンリアウィング。大きさ、高さは押さえられていますが、横からみると意外にも角度はついていて効果は高そう。
とはいえ、オープンカーなので、結局はそういったダウンフォースやドラッグといったものを突き詰めるとクーペに敵うはずもないのですが、視覚的効果は大きいです。
ドアミラーもカーボン製に。こちらも資格的効果が高いです。
リアフォグランプ内蔵リアディフューザーもカーボン製。内部にはオイルクーラーが入っており、かなり下に張り出しています。縁石、輪留めに注意。
カーボンづくしの外装ですが、さてインテリアの方はどうでしょうか。
(つづく)
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