みんな大好き自衛隊車両! 155mmりゅう弾砲 FH70は折り畳み式
2011.11.27こんなりゅう弾砲も実は動くんです。
こちらは155mmりゅう弾砲 FH70、トラックでけん引して移動、設置します。
固定時、足を広げて衝撃を分散、移動しないようにしています。タイヤのフェンダーは可倒式。
移動時にいちいちトラックを使うのは大変なので、補助動力装置(APU)を使うとゆっくりですが自走することも可能。この場合通常跳ね上げている前輪をおろして使います。
けん引車両(トラック)はこちら、りゅう弾砲と合わせて全長18m、ちょうどガンダムと同じ長さ。
後部にクレーンとけん引フックを備えます。
詳しい説明は以下でどうぞ。
FH70はNATO軍の標準火砲としてギリスと当時の西ドイツ、イタリアの3カ国で共同開発された牽引式の火砲で、陸上自衛隊はそれを我が国でライセンス生産を行ったものを、1985年度から部隊配備を開始して2000年度までに497門を調達し、現在は約470門が北海道以外の各地の特科部隊に配備されており、陸上自衛隊の主力火砲といえる。
操作人員は9名で、牽引には74式大型トラックをベースにした専用の中砲牽引車で牽引し、牽引車から切り離して6mある砲身を180度回転させ、射撃時の反動を抑えるために脚を左右に開くなどの作業を人力で行う。
そして、射撃する際には装弾トレイ(左の写真で隊員が左手を載せているところ)に砲弾を乗せ、取っ手(左の写真で隊員が右手で触っている部分)を隊員2人で持って装弾トレイを砲尾まで持ち上げ、棒で砲弾を砲身に押し込んで発射用の火薬を装填して数百キロある閉鎖機を上から落とすように蓋をし、ハンドルで砲身の角度などを変えて照準を行い射撃をする。このFH70は牽引式の火砲であるが、補助動力を搭載しているため多少自動化されており、射撃姿勢や走行姿勢に移る際のタイヤの上げ下げや装弾トレイを砲尾まで持ち上げるなどの作業を自動で行えるようにもなっている。
このように半自動で行えば最短8秒で射撃が可能で、通常の場合は10秒程度で射撃ができるとのことです。
JAF GP 富士スプリントカップ2011での展示からでした。