青春よもう一度 Honda AX-1 episode-00
2020.05.19次期宗谷岬アタック用車両選定は難航を極めていました。
デザイン、性能、タイヤ選択。すべての面で満足する車種がないのです。挙句にプロコンの表をスプレッドシートで作る始末ですが、作りながら分かっているんですね。こうやって表を作ってパラメータをいくら比較した場合、ほぼ買わないんです。そう、バイクや車を買うのは理屈ではなく、情熱と勢いなんですよ。理詰めで考えれば考えるほど、不要不急な買い物なんです。
で色々逡巡した結果、分かったのは自分が追い求めていたのは最初に乗った自動二輪、AX-1の幻影だったと。FTR223が青いのもそれが理由。それならばいっそのことAX-1を買ってしまえばいいじゃないかと。
しかしそう簡単に踏ん切りはつかなかったのには大きな理由があります。それは入手後たったの5か月で大腿骨骨折の大事故にあい、そこから25年もの間野間家二輪禁止だった原因となったからです。
もちろんそれがバイクによるものか、自分によるものか、はたまた運が悪かったのか。それは分かりませんが、おそらく8割自分の運転(に対する姿勢)、1割がバイクの性能(高性能過ぎた)のでしょう。それを確かめるためにも今一度、あの青いAX-1を入手したい。そう考えているところに見つけた1台の車両。なんと走行たったの4000km、フルノーマル。
それまで何カ月もスプレッドシートを書いて検討していたのはふっとび、1日で決めました。
現状
走行距離4022km(初回給油時、ミュルサンヌ時4012km)
今回一緒に宗谷岬にいった奥津氏のミュルサンヌ経由で購入。
レストア計画
写真を見る限りではかなり綺麗な車両であるが、33年の経年劣化は否めず。
まずはミュルサンヌにて走行前整備を実施。
・前後タイヤ交換
・前後ブレーキOH、ブレーキホース交換(ステンメッシュ)
・キャブOH
・チェーン、スプロケット交換
・外装磨き
・ヘッドライトステー歪み調整
エンジン回りには錆があり、エキゾーストもまだらになっているのが気になります。
塗装剥がれや小傷も多く、ミュルサンヌ奥津氏がフルで清掃、塗装しなおしたTDR250をみて比較してしまうと、見劣りするのは仕方ないところ。そこで美観をなんとかしたいと思い立ちます。
ということで、当時を偲びつつ、デュアルパーパスのよいところを引き出すようなロングツーリングを目指してレストア開始です。