#FZ250 PHAZERレストア phase-44: ラジエーターファン薄型化
2019.01.12すっかりインドフェーザーにより日本インド化計画が進行中ですが、日本フェーザー、元祖フェーザーも地道にチューニングを進めています。今回はラジエーターファンの薄型化。ある計画の前段階としての作業です。
YZF-R25用ファン流用
ノーマルのラジエーターファンは大きく、出っ張っているのでプラグ交換もかなり大変。今回利用するのは同じ250ccのMT-25/YZF-R25用のものです。
ステーは汎用のステンレスステー1mm厚のものを利用し、元のラジエーターファンと同じように位置に穴がくるように手曲げするという、手作り感満載のDIYです。
コネクタは違うのでぶったりぎり、平型コネクタをとりつけます。
これを直接コネクタにぶっさすという、こちらもDIY感満載です。
さすがにこれだとちょっと雨が不安なのでビニールテープでぐるぐる巻きにして防水。
ラジエーターファンはFZR250に装備されていた通称「ふんどし」、雨除けカバーとともにラジエータの裏側に固定。
ちょっとファンが下側過ぎて、多少浮いているのが気になりますが、とりあえずこれでOK。
ファンは通電して回転は確認しましたが、まだ装着後オーバーヒートさせてないのでファンが動作するかは未確認です。
キャブレーター、スタータープランジャー交換
エンジンの始動性が非常に悪く、チョーク(エンリッチャー)の効きが悪い、不安定ということでまだ交換していなかったスタータープランジャーを交換することにしました。
まずはチョークのこのバー、イモネジが錆で固着。これをまず外すのにてこずりました。
次にこのスタータプランジャーを止めているナット。これを外すのにはどうしても4連キャブレーターをばらす必要がありました。
おそるおそる分解したところ、ぴょーん! 同調のバネが飛んで行った!!
幸いすぐに見つかったのですが、雑然としたガレージですから見失うのが当然。リスク高過ぎです。
スタータープランジャーはかなり汚れていました。新品は真ん中の棒がないんですが、いいんでしょうか?
キャブレーターの連結部分、ガソリンをお互いに送るためのパッキンが劣化しており、こちらも交換です。
スタータープランジャーを組みなおして取り付けるのですが、ゴム部分は再利用。このゴムが太ってしまっていて、逆に動きにくい。これじゃあメンテナンスどころか逆効果です。
シリコンスプレーなどでなんとか摺動性を確保、再度組みなおします。
ついでにパイロットジェットをS #15から R #17.5へ変更。
これでなんとか4連状態に戻しました。
オーバーフロー
キャブを取り付けた後は毎度ですが、オーバーフロー。
さすがになれたもので、今回インテークをみてみるとガソリンがまたっていたり、カーボンがたまってたりとかなり状況悪いです。
さらにはガソリンハンマー、セルがとまったり。
大事に至る前にプラグを外して、空回しするとプラグホールからたまったガソリンが噴出してきます。
インテークはキャブクリーナーを吹いてクリーニング、カーボンがとけて真っ黒になりました。
しかし始動せず。
予想では
・燃料が薄い
・スタータプランジャーから空気を吸い込んでいるかもしれない
・燃料を濃くしたい
・スタータプランジャーを新品にすることで、きちんとエンリッチできるようになる
・パイロットジェットをSからR(リッチ)にしたことで燃料を濃くした
となるはずが、まったく始動する気配がありません。
アクセルを全開(=空気をたくさん入れる)にすると爆発しようとしたので、これは逆に濃すぎの状況と判断。
再びパイロットジェットをRからSへ戻すことを決めました、つまりは前に戻します(涙)。
スタータプランジャーも交換しましたがこれは始動性の悪い原因ではなかった模様。
またも骨折り損のくたびれもうけです。一進一退。
いつデレがくるのでしょうか、もうツンはつらいです。