#FZ250 PHAZERレストア phase-34: キャブレーターOH&エンジン始動
2018.10.11
もうこれ以上はムリ、プロに見てもらおうと白旗あげてストラーダ渡辺さんに電話。
「キャブレーターは開けてみた? 汚れとって綺麗にするのと、ダイアフラムの破れね。引っ張って透かしてみてね。あとミクニだったよね。スタータが戻り切らない持病があるからよくチェックしてみてね! 今忙しいから、都合ついたら取りに行ってあげるよ」
との心強いアドバイス。
ちょっと気がかりなことがあったので、キャブレーターを改めて開けてみる事にしました。
ダメ元でキャブレーターOH
いまかろうじてエンジンがかかっているキャブはFZR250(ドナー)のもの。だから本来のフェーザーのキャブ、私が2年前にOHしたものは余っています。一応エンジンチェックの際にエンジンはかかっていたのですが、とりあえずこれを開けてみました。
・・・なんじゃこりゃーーーっ!
2年前にキレイにしてから放置していたので、結局みどりの苔みたいなものがワンサカ生えていて、とてもじゃないけどこれでエンジンがかかる方が不思議というもの。
メインジェットは完全に詰まっていて、そりゃあかんわ。相当苔むしていました。
これを一度綺麗にしつつ、番手を標準のものに変更。
そしてひとつ異変をキャッチ。
メインノズルがずれている?
外してみるとまさにそのとおり、本来メインノズルの穴にメインブリードパイプから吸い上げたガソリンが入るはずが、回転してずれていたために入ってなかったのです。オーマイグッドネス!
その結果、1本だけガソリンがきておらず、しかもガソリンが一度たまると抜けないのでジェットニードルが腐食。
なるほど、そりゃ2年前エンジンはアイドリングしても、アクセル回して吹け上がらないわけです。1気筒爆発してないわけだから・・・
それではそもそもなんでこのメインノズルがずれているかというと、本来位置決め用の切り欠きがあってそこにピンがはまって向きがずれないようになっているのですが、そのピンがなぜか外側に出ていて切り欠きにひっかからず、固定用ネジを回したときに回ってしまったようです。
さんざんキャブじゃない、点火系に違いない! と色々やったのはまさに見当はずれの大間違いもいいところでした。
気を取り直して洗浄、組立直しです。
番手はそれぞれ標準値に戻しました。
パイロットジェット #17.5RR -> #15S
メインジェット #75R -> #72.5S
ジェットニードル Y579S, Eリング上から2つ目(変更なし)
パイロットスクリュー 1+1/2回転戻し(元は不明)
またもやオーバーフロー
綺麗になったところで再度組立、装着してチェックです。
油面も確認、基準値に収まっているようです。ところが。
ガソリンダダ漏れです。しかもそのガソリンがシリンダーに入り込み、前回同様の状態。あかんあかん。
プラグも綺麗に濡れています。
具体的には広く作動するようにピンを広げつつ、きっちりと閉まるようにしました。
これでオーバーフローは解消、したようです。
ラジエーター液調整
長い海外出張の間にかなり液漏れしていたラジエーター液を補充。
ついにエンジン始動!
そうやって苦労した結果、エンジンが始動しました。
プラグの焼け具合もちょうどいい感じです、っていうかこんなさっぱりした色、はじめてみました。
作業タイムラプス&エンジン始動動画
こうやってエンジンがかかり、吹け上がったのですが感動というよりも疑心暗鬼。
本当に落とし穴ない、ぬか喜びではない?
このままツンデレのデレがやってくるのか?
まだまだ続きますよ。