#FZ250 PHAZERレストア phase-30: エンジン移植
2018.09.20
ついにこの日が来ました。エンジンがかかるFZR250のエンジンを取り外し、同じくエンジンがかからないフェーザーのエンジンを取り外し、FZR250のエンジンをフェーザーに載せるという、いわゆるエンジンスワップ作業です。
FZR250エンジン取り外し
手順は
1)マフラー、ガソリンタンク、キャブレーターケーブルを外す
2)冷却水を抜く
3)ラジエーター、ホース類を外す
4)エンジンマウントのボルトを外す、その他配線を外す
5)右フレームを外す
6)エンジンジャッキを使ってエンジンを支えつつ、エンジンを外す
です。
特にFZ250(3HX)にはEXUPという電子制御によりバルブを開閉するマフラーがついており、これを外さなければなりません。
EXUP自体のサーボモーターはフレーム側についており、これをワイヤーでひっぱってバルブを開閉します。
そのためマフラー形状はかなり異なります。
外したエンジンは45度の前傾でそのままでは前転してしまうのでツッカエ棒をして支えました。
フェーザーエンジン取り外し
まったく同じ手順です。さすがは同じエンジン!
休憩
心臓がなくなった2台。
FZR250エンジンをフェーザーに載せる
休憩をはさんでいよいよエンジン搭載です。
逆の手順で載せるだけ、いわゆるポン付け。
エンジンがフレームにのったら配線系、ケーブル系をつなげていきます。
チェーンもドライブスプロケットにかけて確実に締め付けます。
トラブル発生
人間順調だと欲が出てしまうものですね。
転倒の影響によりひん曲がっていたラジエータをFZRのものに変更。そして逆にインシュレーターがひび割れていたFZRのエンジン、新品をつかったフェーザーのエンジンからとってきてこれに交換しました。
ところがこの作業中、工具が入らないということで1本ウォーターラインのパイプを取り外し、インシュレーターを取り付けてから再びつけたのですが嫌な予感。
インシュレーターもガスケットが必要ですが、これも古いのは綺麗にはがして取り替える必要があり、意外と手間。
今回3HXのエンジンとなりましたが、配線が異なるためイグナイターがそのままでは使用できません。
配線とイグナイター一式をFZR250からとってくればできなくはないですが、面倒なのとウィンカー等の配線の長さが異なるなどから手間を省くために今回は2KRエンジン用イグナイターを入手してそれを使うことにします。
2KR用イグナイターを使っても多少配線を入れ替えるなどの細工は必要です。
とりあえずエンジンを載せ、ラジエータ液を入れたところで作業完了。
そして嫌な予感は的中、見事にパッキンが硬化していてポタポタと水漏れ。要交換部品なので当然といえば当然ですが、余計な手間を増やすことに。とりあえず下にトレイをおいて次回作業までしのぎます。
作業タイムラプス動画
次回はマフラーの取り付け、イグナイターを取り付けてエンジン始動ができるか?