#FZ250 PHAZERレストア phase-29: エンジン移植準備、現象切り分け
2018.09.02ドナーとなるFZR250を入手しましたが、まずはそれぞれエンジンの調子を確認します。
FZR250
エンジンはかかりますが、低回転で異音がします。フェーザーの方と違って異音はエンジンではなく、ミッションかその下のEXUP切り替えバルブがあるマフラーあたりから。回転をあげると共振がとまるせいか、はたまたエンジン音が高まるために隠れるためか目だたくなります。
今回お手伝いしてくださったFZ250オーナーによると、吹け上がりが鈍いとのこと。
FZ250 PHAZER
改めてフェーザーのエンジンの調子を確認します。
エンジンヘッドあたりから異音がすること、そして1-4番の排気管の温度が上がらないためどうやら2気筒しか爆発していない模様。
現象切り分け
エンジンを載せ替えする前に、一縷の望みを託してフェーザーにFZRのパーツを移植して確認します。
1)キャブレーター載せ替え
2)1-4番のコイルを載せ替え
3)1-4番と2-3番のコイルを逆にしてみる
4)プラグを取り外し、清掃、入れ替え。1-4番は濡れていた。
5)イグナイターを他のものに交換(オリジナル、同じ型のもの、コンデンサーを載せ替えたもの)
特に2)-4)をやって1-4番, 2-3番の症状が入れ替わらなかったため、点火系はシロと判断。
1)のキャブレーターをそっくり入れ替えて変わらなかったので燃料系もシロと判断。
ということで、やはりエンジン内部の問題だろうと最終判断しました。
F.A.Iの謎
ところで皆さん、フレッシュエアインテーク(Fresh Air Intake) F.A.I.をご存知でしょうか。タンク内に直接空気を導くものなんですが外してみると。
え、どういうこと?
空気の行き先はタンクの中。
そう、フェーザーとまったく同じ形状のエアクリーナーボックスが中にはあって、つながってないんです。てっきりラム圧をかけられると思っていたのですが、まあダミーとまではいいませんけど、余り気にしなくていいものでした。
作業タイムラプス動画
次回は迷うことなくエンジン載せ替えです。