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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

3-2-1 これはペダル革命だ! e-Pedalの恐るべきポテンシャル #nissan_jp #leaf

2017.12.21

最初は「単なる強いエンブレなんでしょ」と捉えていたワンペダル操作の e-Pedal(イーベダル)。実際にはもっと先進的かつ革命的な機能だということに気づいたのは、カート場でのサーキット走行の最中でした。

新型リーフ サーキット試乗会

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歴史を紐解けば、マニュアル車は「クラッチ・ブレーキ・アクセル」の3ペダル、AT(オートマ)車は「ブレーキ・アクセル」の2ペダルでした。ギアチェンジ・クラッチ操作をオートマティック、つまり自動で行うことで、これまで運転できなかった高齢者や身体障害者も自動車の利便性を享受できるようになりました。

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そして今回日産が導入したのが e-Pedal。見た目は2ペダルでブレーキはありますが、その操作感覚は完全に1ペダルで十分。ブレーキペダルは「緊急ブレーキ専用」といっていいほど、日常では使う必要がなくなる革命的技術です。

さらに車両の姿勢制御までやってくれる、「自動化」の一つだったのです。

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e-Pedalの仕組み

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e-Pedalにするには、シフトチェンジの前のスイッチを押すだけ。

するとアクセルオフに応じて必要になる回生ブレーキ、そして摩擦ブレーキを4輪独立に制御するのです。

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従来のe-Power DRIVEとの違いは摩擦ブレーキの有無。 e-Power DRIVEが回生ブレーキのみ、フロントタイヤのみ制御するのに対して、e-Pedalは後輪を含む4輪を制御。

滑りやすい路面、雨で濡れた路面はもちろん、雪道や、果ては限界走行のサーキットまで、車両安定装置(VSC)と合わせてきめ細かく制御してくれます。その間隔はなんと10万分の1秒、つまり100マイクロ秒を実現。この影にはエンジンではなく応答性に優れるモーターとの組み合わせがありました。

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その結果、プロドライバーと同等か、それ以上の安定性をもたらしてくれるのです。


サーキット実走

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さあ、前置きはここまでにして、実際にサーキットで走行してその威力を試してみます。

なおタイヤはエコタイヤの定番、エナセーブ。明らかにハイグリップとは真逆の転がり抵抗が少ないエコタイヤ。

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これで本当にカートが走るタイトなコースを曲がれるんでしょうか?

その様子は動画でどうぞ。


峠実走

新型リーフと富士山

野間 恒毅さん(@tnoma)がシェアした投稿 -

今回公道では上り勾配が約10%の急坂にチャレンジ。車両重量 1500kgと思えないほどの軽快さと静粛性でぐんぐん登っていきます。これはパワーアップしたモーター出力、150馬力 320Nmの太いトルクが低回転からグイグイと車体を押し上げている結果。

e-PedalをONにしたままだとアクセルオフで減速しすぎてしまうほど。タイトコーナーでも安定したコーナリングで全くストレスなく上り坂を上がることができました。

逆に下り坂はこれまで怖くてブレーキを踏んでしまうような場面でもアクセルOFFだけで充分減速できる上、アクセルOFFでコーナリングしている最中もずっと4輪をコントロール、アンダーステアのかけらも感じないまま、右に左に、S字コーナーをクリアしていきます。

これほどいいコーナリングだと運転者も同乗者も緊張感なく、安全に、スムースにコーナーをクリアできるので安心です。

まさにコーナリングの魔術師、エコタイヤとは思えないグリップ感でした。

まとめ

最初、リーフをサーキットで試乗? 日産は何を考えているんだ、担当者の趣味だろ? という印象でしたがさにあらず。新型リーフはモーターのいいところと、技術の日産が持つ最新車両安定テクノロジーを組み合わせて、ファミリカーにもかかわらず、ほぼスポーツカーのポテンシャルを盛り込んできたのでした。

こうなってくるともっともっと、と欲張るのは仕方のないこと。

改めてリーフベースのクーぺやスポーツカー、果てはEVのフェアレディZの登場に期待するというものです。頑張れ日産、僕らの日産、feel the motor!

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