FM-Aシャーシ「ラウディーブル」組立レポート #mini4wd #fm-a
2017.09.1621年ぶりのフロントモーター、スーパーFMシャーシの後継となるFM-Aシャーシがついに発売されました。
1996年デビュー スーパーFMシャーシの組立レポート:ミニ四駆(スーパーFMシャーシ)の作り方 - のまのしわざ
今回はFM-Aシャーシを素組で製作していきます。
メインシャーシ
FM-Aシャーシはミニ四駆REVシリーズとなるだけあり、ARシャーシ、MAシャーシのトレンドを受け継いでいますが、リアバンパーは分離式。
随所にARシャーシからのフィードバックを見ることができます。
ギア・プロペラシャフト
クラウンギアはオレンジ、プロペラシャフトはグレーとARとは異なりそれぞれスーパーXシャーシと同じもの。
スーパーXシャーシの組立レポート:ミニ四駆(スーパーXシャーシ)の作り方:マックスブレイカーCX09 - のまのしわざ
金具、スイッチ
金具はおなじみのもので、スイッチはロータリー方式のレバーとなっています。
場所はスーパーFMと違い中央に配置されたことで、リアステーの2点留めによりがっちり固定できます。まあスーパーFM登場当時は逆にリアステーは中央の1点留めが主流でしたので、逆にスイッチを中央におけなかった事情があるのでしょう。
タイヤ、ホイール、シャフト
ホイールはオフセットのない、4つとも同じタイプ。段付きにより接触抵抗を減らす配慮も継承。
60mmシャフトを使用。
リアのギアカバーはスライド式。スイッチがななめにならないように気を付けながら、カバーをセットして押し上げてロック。
モーターマウント
ピニオンギアは黒でリブ付き。割れにくくなっています。
モーターをセットする前に、フロントアンダーガードを取り付けます。
バンパーにそったデザインで、空力やモーター冷却にも配慮された形状が機能的。効果的にモーターに空気を導き、熱ダレを防いでくれそうな予感です。
ARシャーシやスーパーXシャーシのようにモーターをななめに入れて、カバー。カバーはセンターの爪でロックされる方式。
モーターカバー、ギアカバー
誇らしげに彫り出されたFM-Aシャーシロゴとスリットが入ったモーターカバー。機能的というよりも、意匠的な役割でしょうか。オプションで出るであろうアルミヒートシンクに取り換えるもよし、色を塗るもよし、いっそ取り付けないのもアリです。
超速ギア(3.5:1)が標準装備。中に黒いカラーを入れますが、これはなくてもいいんじゃないでしょうか、下手にななめに入るとギアがスタックするという罠。
穴にシャフトを入れてセットしますが、上から無理やりいれても入るように切り込みが入っています。無理に組み立てるお子様対策でしょうか。
カウンターギアをのせたあと、ギアカバーをセットします。
前側をまず切り欠きに合わせて。
▼のマークを合わせてななめにパチンと入れます。
これでも十分ですが、耐久レースや激しいクラッシュ時にギアカバーが飛んでいくことを防止するためのボルト固定用穴もあります。これはスーパー2シャーシのアイディアですね。
バンパー、ローラー
2点支持でがっちり装着可能なリアバンパー。今や当然ですけれども、スーパーFMで苦労した人にとってはとても嬉しいもの。また改造前提だとバンパーを切ってFRPプレートを最初から装着したい人にとっても製作しやすい脱着式。
またこのバンパーは同時にアンダーガードの役割も担っており、非常に低い位置になっているうえスムースな曲面を描いており、ジャンプ時のコースアウトも防止してくれます。
バンパーが低くなってしまったので縦方向に大きくした樹脂ローラー。
段付きビスで固定しますが、ガッタガタなのはご愛嬌。4ローラー仕様となります。
フロントローラーはリブがついていて多少上に高く取り付ける構造になっています。
電池カバー
電池カバーもスライド式。上から載せて、前へとスライドしてロックします。ボルト穴もあり、ドライバー人形やボディ固定にも使いやすそう。
よく見るとここに切り欠きがあり、スーパー1やスーパー2の電池カバーも使用できるとのこと。手軽な軽量化になりそうです。
ボディ装着・固定
ボディ固定用のロックは最近はやりの多角形マフラーをイメージしたもの。シルバーで塗装するとサマになりそうです。
スイッチ
スイッチは片手でも操作しやすい上、ON状態でデザインや空力にも配慮されていました。
FM-Aシャーシ完成
フロントアンダーガード
リアアンダーガード兼バンパーステー
スーパーFMとの類似性はなく、全体的にスーパーX、ARシャーシの設計を引き継ぎつつフロントモーター化した次世代のFMシャーシ。もともとスーパーFMがスーパー1を模していたのと似たようなアプローチですね。
ポテンシャルとしてはどうしてもヘリカル状となっているクラウンギア(ピンク)と比較すると駆動効率が落ちる点や、フロントモーターによるフロントの重心高さの面など決して戦闘力が高いとはいいがたいのですが、そんなことは些細なことです。
フロントモーターは「男のロマン」。
リアモーター、センターモーター全盛の中にあり、もう一つの選択肢としてのフロントモーターとしての立ち位置、逆境の中で少ないメリットを活かして善戦することに萌える「マゾ」気質をそそるシャーシとして君臨することでしょう。
フロントモーターファンの今後の活躍が楽しみです。