聖地タミヤ掛川サーキットで爆走!M-07CONCEPTメディアミーティングレース体験会レポート
2017.06.27コンパクトなシャーシに本格的なメカニズムを搭載。多彩なボディで走りが楽しいタミヤMシャーシシリーズのフルチェンジモデル、M-07CONCEPTシャーシキットの発売を記念したメディアミーティングに参加してまいりました。
最高の舞台
会場は静岡県掛川市にあるタミヤ掛川サーキット。
80mオーバーの直線を持ち、電動カーだけでなくエンジンカーも充分走行できる広大なコースは昨年リニューアルされ、フィールド全面が屋根に覆われた全天候型の施設へと生まれ変わりました。
レースイベントだけでなく、タミヤRCカーをお持ちの方なら誰でも走行できます。営業時間や利用料金など、詳しくはウェブサイトをご覧ください!
ドライバーミーティング
さて本日のメディアミーティングにはホビー系や実車系など、各方面から11媒体が集合。さらにマツダからも2台参加し、合計13台によるレースとなります。
なお、参加する各媒体には事前にタミヤさんからM-07CONCEPTシャーシキットとファインスペック2.4GHzプロポセット、ライトチューンモーターと接着済みSグリップタイヤが支給され、それ以外のオプションやパーツは組み込み不可という掟。ボディはマツダデミオもしくはロードスターがランダムに支給され、各チームが事前に組み立て~塗装をして持ち寄りました。
オリジナルカラーのマシンたち。打ち合わせなしにも関わらずカラーリングがカブることなく揃いました。
ワンドラチームの組み立てから試運転までは過去記事をご覧ください。
さて、我々ワンダードライビングにはマツダデミオボディが与えられました。ホイールベースはL寸239mm。一方ロードスターが与えられたチームはM寸の225mm。このホイールベースの違いが走行にどう影響するのかも気になります。
支給された商品以外の一切のオプションパーツ等の使用は禁止なので、みな一様にフルノーマルのM-07CONCEPTシャーシでレースに臨みます。
たかがRCレースと侮るなかれ。現代のRCカーレースでは各マシンに計測用の発信機が積まれ、1/1000秒までタイムを計測できる仕組みです。操縦テクニックはもちろん、車重やセッティングの違いなどのわずかな差が結果を左右します。そんな状況ですが、常にエンターテインメント性を重視するワンダードライビング、演出にぬかりありません。
のま編集長がニューアイテムを導入しました。車載カメラGoPro Sessionとデータロガー Cerevo LOG-1です。
XON REC-1/LOG-1 - スポーツ・ビジュアライズ・カメラ | Cerevo
アクションカメラ界ではおなじみGoPro Sessionは大幅に小型化されたモデルで、車載時の負担がだいぶ軽減されました。Cerevo LOG-1は加速度、傾斜角、温度などのデータを収集する事ができます。今回は見送りましたが、外付けの磁気センサーを接続すれば回転数も取得できるので、マシンの速度も反映することができます。ラジコン新時代ですねぇ。
なおこのM-07にはキットにメカデッキが付属しており、こちらを使用することですんなり搭載する事が出来ました。ドライバー人形などを搭載するのにも活躍しそうです。
主催者からバッテリーと計測器が貸し出され、マシンに搭載してスタートを待ちます。
予選レース
まずは決勝のグリッドを決定する予選を行います。
今回は実車F1等と同じベストラップ方式で争われます。3分間の予選を二回行い、その中でマークしたベストラップタイム順でスターティンググリッドが決まります。たとえクラッシュしてもいいので、なにしろ1周だけでも速く走ればいいわけです。
1本目、ワンドラチームは18秒077をマーク。そこそこがんばったかなーと思ったんですが、なんとこのヒートのトップタイムは17秒313!その差コンマ764秒。結構離れてる......。
2本目。のま編集長から「カメラ...、一回外してみましょうか?」とのご提案。今回のメカはいくら最新の小型軽量モデルとはいえ、全備重量1kgそこそこのRCマシンにとっては結構なウエイトハンデ。なにしろ重心が高くなる!ということで、予選2回目はエンタメ性を封印し、ガチモードで挑むこととしました。
うん!さっきよりもクルマが軽い!!ベストタイムも17秒634と1回目より0.443秒縮めて大幅タイムアップしたものの、それでもトップ集団には及ばず......。結果的に7位までが17秒台にひしめく大混戦となり、ワンドラチームの予選結果は全体の5番手となりました。
予選結果<ベストラップ順>1位 ASCII.JP/17.313
2位 ル・ボラン/17.351
3位 ハチマルヒーロー/17.542
4位 マツダ・野間/17.554
5位 ワンダードライビング/17.634
6位 CarWatch/17.857
7位 driver/17.907
8位 マツダ・中山/18.672
9位 モデルアート/18.828
10位 Daytona/19.488
11位 ドライバーズミーティング/19.850
12位 ベストカー/19.867
13位 4×4マガジン/21.239
ポールポジションは帝王アカザー選手率いるASCII.JPチーム。安定の速さで指定席をゲットしていました。
スタート前のポールシッターを表敬訪問。
アカザー「ワンドラさん車載カメラ積んでるんですよね?ばっちり俺のうしろ姿撮ってくださいよ~」
軽めの口(くち)ラジコンを交え、スポーツマンシップにのっとり正々堂々と戦うことを誓ったとか誓ってないとか。
決勝レース
いよいよ決勝。4分間の周回レースです。スタートから4分経過後の周回数とゴールラインをまたいだタイムで順位が決定する実車の耐久レースに近い仕組みです。13台がフルグリッドに並びスタートの時を待ちます。
ちなみにその頃操縦台ではマツダ・野間本部長を中心に予選上位陣たちが「打倒アカザー対策」を打ち合わせ。
いよいよシグナル点灯でレーススタート!1コーナーになだれ込む各車!
レースの模様は車載動画をご覧ください。画面下部に表示している各種リアルタイムデータもぜひお楽しみくださいね。
レース結果
決勝は優勝ASCII.JPチーム、準優勝はハチマルヒーローチーム、予選順位より二つポジションをあげたワンダードライビングチームが3位でのフィニッシュとなりました。表彰台ゲット!
決勝結果<4分間周回レース>
優勝 14周4分15秒592/ASCII.JP
2位 14周4分16秒101/ハチマルヒーロー
3位 14周4分17秒789/ワンダードライビング
4位 13周4分02秒656/ル・ボラン
5位 13周4分08秒625/マツダ・野間選手
6位 13周4分18秒063/マツダ・中山選手
7位 12周4分01秒768/モデルアート
8位 12周4分06秒957/driver
9位 12周4分10秒511/CarWatch
10位 11周4分09秒263/4×4マガジン
11位 11周4分12秒092/ベストカー
12位 11周4分16秒882/Daytona
13位 10周3分45秒265/ドライバーズミーティング
優勝者には本物のタミヤグランプリ全日本選手権と同様にトロフィーが、そしてマツダからはマツダチャンピオンシップと同等の中山チーフデザイナー直筆サイン入りイラストパネルが授与されました。
レース後、優勝者を表敬訪問。
「操縦台で打倒とか言ってすんませんでした!」「まぁまぁ。もっと練習してきたまえ」的な。
今回、フルノーマルで行われたM-07CONCEPTワンメイクレース。本当に良く走るシャーシなのが印象的でした。パワーソースもワンメイクだったためクルマにも速度差が無く、コーナーごとに順位が入れ替わる白熱したレースは本当に楽しかったです。
タミヤ主催のRCカーレース、タミヤグランプリ全日本選手権は全国14会場で17大会開催。今年は各クラスに加えてマツダ株式会社協賛の「MAZDA Chanpionship(マツダ チャンピオンシップ)」クラスを開催。上位入賞者には記念品が贈られ、また静岡で行われる総合チャンピオン決定戦への出場権が与えられます。ぜひ一度チェックしてみてください。
このレースについてはワンダードライビングにて後ほど詳しくレポートいたします!
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