ミニ四駆をはじめて1年、もっとミニ四駆が好きになりました #mini4wd
2017.02.09一番近い模型店まで、こどもの漕ぐ自転車で1時間かかるような地方で育ったため、大きなコースを見たのは2016年2月に開催された、ワンドラフェス企業対抗ミニ四駆レースがはじめて。翌週に秋葉原で開催されたミニ四駆親子教室でフェスタジョーヌを組み立てて、はじめて自分のマシンをコースで走らせました。
いわゆる素組でしたが、自分で組み立てたマシンがコースをびゅんびゅん走っていく様子はなんだか誇らしく、フェスタジョーヌが大好きにりました。以前は、組み立てたとしてもフィギュア的に飾るだけだったミニ四駆は、走らせるとこんなに楽しいなんて! と、すっかりミニ四駆に魅了されてしまったのでした。
それから約1年経って、ようやく自分なりの考えでミニ四駆を改造することができるようになってきました。「1年で、これだけできるようになるよ」という一例として、筆者の1年を振り返ってみようと思います。
「メディア対抗ミニ四駆レース2016」とはじめての敗北
素組のフェスタジョーヌを走らせてから、2ヶ月後のメディア対抗ミニ四駆レース2016に参加することになりました。とはいえ、何をどうするかもわからない状態だったため、ポリカボディのマスキングをしただけで、あとは野間編集長にマシンを作ってもらいました。結果はコースアウト。自分が手を入れたマシンでなくても、レースに負けると悔しい。何よりも、最後まで走りきれなかったことが残念でした。
でも。自分で作ったマシンで負けたらもっと悔しいのだろうなあ、と想像すると、なんとなくミニ四駆レースが白熱する理由がわかったような気がしました。
ミニ四駆キッズの楽園・亀戸に通いはじめる
さて。亀戸十三間通り商店街主催で、月に一度、ミニ四駆の走行会が行われています。ワンドラの人気記事「これが人気のねじれるミニ四駆シャーシ、フレキシブル加工徹底分析」のマシンを製作された みにゅ〜さん にお誘いいただき、亀戸へ通いはじめました。
こちらはこどもが主役の場所なので、危険な改造や子供が真似出来ないような改造はしない、という確固たる方針で運営されています。しかし、こどもや初心者にとっては天国のような場所です。どういう意図でどんな改造をしたいのか、考えてマシンを作って持っていけば、その場で種々アドバイスをいただくことができます。
亀戸デビューの日、筆者は「もう二度とコースアウトしたくない......」という考えから、フェスタジョーヌをとにかく重くして持って行きました。遅くても、最後まで走りきれることのほうが大事。ウエイトを盛りに盛った結果、電池を入れた総重量が280gのマシンとなりました。亀戸のコースは、ジャパンカップ2016のようなテクニカルなコース。重量型フェスタジョーヌは胸の高さほどのバーティカル・チェンジャーを登ることができず、リタイヤ。
亀戸のみなさんから、ブレーキになっていたアンダーガードを外すこと、マスダンを軽くすること等のアドバイスをいただいて、なんとかバーティカル・チェンジャーを登りきるようになりました。しかし、今度は上り坂で飛び跳ねて、コースアウトしてしまうのです。再度アドバイスをいただき、ローラーを取り替えたりして、やっとのことで完走するようになりました。
面白いのが、ローラーの表と裏を変えるだけで、上り坂で跳ね上がったミニ四駆がコース内に入りやすくなったところ。
小さなパーツの、ほんのちょっとした違いがミニ四駆の挙動を決めているということを知り、ますますミニ四駆が面白くなったのでした。
はじめての公式戦! ジャパンカップ2016
今年から参加方法がアプリでの抽選方式になったとのことで、試しに申し込んで見たところ、ワンドラチームはふたりとも当選。4月のメディア対抗レースの日にジャパンカップのコースについて伺っていたので、コースに合わせてミニ四駆を改造することにしました。
コース図の中で目を引くのは、やはり高さ180cmのバーティカル・チェンジャー。亀戸のときのように、マシンが登りきれないという事態を避けるため、軽量化は必須。そのほかにも、『ダブルドラゴン』の高低差や『富士通トリプルエス』の左右に大きく振られるカーブがある。つまり、上下左右の動きに対応する改造が必要になります。
でも、どうやって?
ジャパンカップの当選がわかってから、改造の仕方もわからないまま、WebやYouTubeでの学習がはじまりました。「スラダン 自作 簡単」等でググっては、真似をして作る日々。初心者にとっては、ステーに穴を開けたり削ったりするところから、ハードルが高い。そもそも工具の名前もわからない。ノギスはノコギリの愛称だと思っていたくらいです。
そうこうして、なんとかできあがったのは、北陸フレキと自作スラダンのマシン。北陸フレキで上下の動きに、スラダンで左右の動きに対応するように、という意図でした。
参考動画
そうしてできあがったマシンで、はじめての公式戦「ジャパンカップ2016東京」に挑んだわけですが、あえなくコースアウト。
初参加でも安心。タミヤJAPAN CUP2016【ワンダードライビング】
またしても、完走ならず。
ジャパンカップ・リベンジ大作戦
メディア対抗レース、ジャパンカップと、コースアウトで終わってしまい、ますます悔しさが募るばかりです。目標はとにかく完走。もっと詳細にコースを分析し、ひとつひとつ攻略するような改造を施すことにしました。
上り坂や下り坂でマシンが飛んでしまうのは、この際仕方がない。飛ばないマシンを作るより、まっすぐに飛んで、ちゃんとコースに入るマシンを作ろう。そうして、コース図をじーっと眺めて考えたのが、以下の改造計画です。
スライドダンパー:左右のフェンスに激しくぶつかったとき、ショックを吸収して方向転換できるようにフロントを柔らかめに、リヤはショックを吸収する程度にスライド幅は小さめに。タイヤ:小径のスポンジか中空などの、跳ねないタイヤ。着地のショックを吸収するものを使う。
ローラー:前後ともプラリングの19mm。フェンスに当たったときにローラーが滑ってコースに入るように。
バランス:前上がりに飛ぶようなので、なるべくジャンプ時の姿勢が平行になるよう、中央から前方に重心を置く。
ミニ四駆の師匠、みにゅ〜さんにアドバイスをいただき、さらにブラッシュアップしてできあがったマシンがこちら。
随分と様変わりしました。
ジャパンカップでメディア対抗!
10月16日開催のジャパンカップでは取材をかねて、メディア枠で参加させていただくことになりました。ジャパンカップの臨場感を各メディアに体験してもらおうというタミヤさんのおはからいですが、メディアは他の参加者の方々の邪魔になってはいけない......ということで、筆者は野間編集長、OK Wave さんと勝負することになりました。ええ。ワンドラはチーム内での潰し合いです。
しかしながらメディア3名、誰ひとり完走せず、ジャパンカップの厳しさを再確認したのでした。筆者のマシンは、コースアウトはしなかったものの、バーティカルの壁に阻まれ、またしてもリタイヤ。
走行距離では野間編集長を抜きました!
さて。バーティカルを登りきれなかった筆者のマシン。亀戸のみなさんに原因を探っていただいたところ、どうも電池が放電していたようで......。充電終了後の電池を、充電器に入れたまま持ち歩いていたのが原因でした。電池って、充電器に入れていても、放電しちゃうんですね。みんな、知ってた? 充電器はケース代わりに使っちゃだめなんですって。
それにしても。みにゅ〜師匠にいろいろと教えていただいたというのに......。情けないやら申し訳ないやらの気持ちを抱えて、2016年のジャパンカップを終えたのでした。
まだまだ続く公式戦! オータム
ミニ四駆の公式戦はジャパンカップだけではなく、季節ごとに開催されているようです。次に東京で開催されるオータムカップにも申し込みをし、当選。
マシンセッティングの基本は10月のジャパンカップのまま。デジタルカーブ対策として、スラダンを取り付けてみました。古い、プラスティック製のものだったためか、スラダン自体がゆがんでいるのを みにゅ〜師匠 が発見。レース前にステーで補強してもらったのですが......この日もコースアウト。
というわけで、一度として完走しないまま1年が過ぎようとしています。こうして2016年を振り返ってみたわけですが、いやはや。悔しい。すごく悔しい。あまりにも悔しいので、みにゅ〜師匠から提灯の作り方を教わり、さらに改良を重ねたのがこちら。
フロントのスラダンをカーボンに替えています。
現在は、ローラーの種類や取り付け方(角度や高さ)による挙動の変化や、マスダンの可動域や位置を調整して、いかに軽いウエイトで着地を安定させるかについて研究予定です。
ミニ四駆、楽しいですね!
2017年は公式レースでの完走、メディア最速を目指して頑張ります。