#FZ250 PHAZERレストア phase-24: イグナイター交換、コンデンサー交換
2017.01.20新年あけましたが、その後フェーザーはどうなったの?
ご安心ください、まだ動いてません。
イグナイターかもしれない
キャブをいろいろやってみても調子がすこぶる悪いままだったので、点火系ではないか? と改めて別のところを疑ってみました。
その矛先となったのがイグナイター。CDIともいいますが、プラグへ電気を送る電子回路です。古くは機械的にプラグに電気を分配するポイント式から、当時最新式のトランジスタ式となっています。
この電子回路、トランジスタやコンデンサが経年劣化で壊れるとアイドリングしない、ふけないなどのトラブルがあるといいます。
イグナイター調達(その1)
ヤフオクでイグナイターを落札、さっそく使ってみますが結果は変わらず。
テスターではかってもてんで違う数値がでてきます。そして型番は私が使っているオリジナルのものよりも若く、つまり古いということが予想されました。
ということはつまり、両方とも壊れている可能性があるということ。
そうなってくるとイチかバチか、中をあけて怪しい電解コンデンサーを交換してみることにしてみます。
イグナイター分解
イグナイターはかなりがっちりととまっており本来分解できません。それを無理やりカッターとノコギリでギーコギーコ。
裏ぶたを外してみます。
ボンドでがっちり絶縁&ケースにくっついているのでケースを全部ノコギリでギーコギーコ。
基盤だけになりました。
結論からいうとこの写真の手前側のボンドがケースにくっついていることで、スライドできないようになっているので、こちら側をカットして、ボンドをケースから外せば引き出すことができます。
電解コンデンサはこの2種6つ、緑のフィルムコンデンサは2つ。
これらを全部同等品と交換することにします。
コンデンサ交換
千石通商の通販でコンデンサを購入。1種10個が最低オーダー単位なので十分です。
0.047μF 473K50 NIS Q x 2 50V 0.47μF x 3 25V 10μF x 3
茶色の 223S 三端子コンデンサーEMI除去フィルター
は今回はそのまま。
ボンドをめりめりと外し、はんだごてを裏からあてて引き抜きます。
電解コンデンサーは極性に注意し、差し込んではんだ付け。一応基盤に+の文字が書いています。
イグナイタは直ったのか?
コンデンサを交換して抵抗を計ってみると本来抵抗値がでてたところが絶縁状態・・・あれ、短絡したんじゃなくってどっかがくっついていない???
全然わからないうえにこのイグナイタを使っても始動せず。あかんです。
イグナイター調達(その2)
同じく昨今FZ250 PHAZERを入手したという大学生19歳。この大学生がイグナイターの予備を持っているということで、それをお借りしてトライ。
・・・結果は同じ。
そしてこのイグナイターも抵抗値は元のイグナイターと同じで、レンジを外れています。
そしてコンデンサを交換したイグナイターも絶縁状態からもとにもどり、同じ抵抗値を示します。
つまり、
・3つのイグナイターは同じ抵抗値
・3つ交換しても同じ結果
・コンデンサをかえても同じ抵抗値
・交換しても同じ結果
ここから導き出される結論は・・・イグナイターではなさそう、ということ。
また元の木阿弥です。
メンテナンス
ということでうちのFZ250は諦め、大学生のFZ250やホンダCRF250Mをメンテナンスしてました。
次回はキャブレーターを再度調整、アーシングをしてプラグの火を強くしてトライしなおしたいと思います。