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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

#FZ250 PHAZERレストア phase-11: 憧れのサンドブラスター導入

2016.10.06

このまま一気に組み立てだ! という意気込みだったのですが、レストアの沼は広がります。やはり気になるのはサビ、腐食。せっかくレストアするなら性能、機能を元に戻すだけではなく、見た目もきれいにしたいと思うわけで、ふとしたはずみで買ってしまいました。

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じゃーん、サンドブラスター!

サンドブラスター組み立て

サンドブラスターといっても、ものはシンプル。重力式と呼ばれるこのサンドブラスターは透明な天板がついた箱で、砂は底に落ちてたまるだけ。それをエアを吹くことで負圧で吸い込み、砂を噴射することで対象物の汚れや錆び、塗装を落とすという仕組み。

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箱の他についてくるのはブラストガンくらいなもの。エアは別途供給する必要があります。

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ブラストガンのホースを穴に取り付けます。ここでシールテープをつかってきっちりエア漏れ防止をしないとシューと言い続けることに。

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ブラストガンのヘッドには3つの径を選んで取り付けます。最初は中間サイズから開始。


メディア

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サンドブラストの砂を「メディア」と呼びますが、今回はアルミナ #80とガラスビーズ #100を購入。まずは切削力の高いアルミナ #80から試します。

汚れがみるみる落ちる

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サンドブラストは当然ですが砂まみれになるため屋外で使用、また保護メガネと砂を吸い込まないようにマスク必須です。

使い方は簡単。天板の蓋をしめ、シューとするだけ。

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試しにキャブレーターダイアフラムのカバーをやってみたところ、効果てきめん。

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多少グレーっぽくなりますが、元々の黒ずんだ色からは大違い。

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先端を色々かえてみましたが、さほど洗浄力は変わらず、照射範囲が違うだけとなりました。そうであれば大きめの方が作業がよく進みます。

圧力は指定の0.59kgからはじめ、0.8kg程度へアップ。

重力式の課題

洗浄力が弱くなるのはだいたいにおいて、重力式とよばれる蟻地獄のようなすり鉢の下の吸い込み口に砂がなくなってしまうのが原因。砂はどこにいったかというと風に飛ばされて箱の周囲に溜まっているのです。

これを箱をトントンして中央に砂を落とすのが少し手間。

またアルミステップは腐食が深く、使ったアルミナ #80では切削力が足りない模様。もしくは相当根気よく当てないといけないという結果でした。

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今回新古品を購入したのですが、ゴム手袋が一部破けていました。こちらはとりあえずガムテープで補修、そのうちゴム系ボンドで補強します。

ステムベアリング交換

前回組み直したステム。どうにもゴリゴリ感がとれず気になったのでハンドル側のステムレースと、ボールベアリング(上下)を交換することにしました。

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下側のステムレースは上側は交換可能ですが、下側は三又ステムに圧入されていて交換することができず、三又ステムごとの交換になるため今回もそのまま再利用。

新品レースと古いものを手で触っても比べてもあまり違いがわかりません。

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フレームをヒートガンで温めて膨張させ、レースを打ち込みます。

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直接たたかず、あて木を使います。

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打込めたらグリースをのせ、新品ボールを19個のせます。

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上からフックレンチを使ってネジ止め。軽く締めこんで動作確認です。

するとゴリゴリしていたあの感覚が消え、スムースそのものに。劇的ビフォーアフターです。

感覚的にはレースというよりも、ボールの方が傷つき、変形していたような感じです。今回ボールはNTBの互換品を使ってコストを抑えられました。

キャブレーター分解

キャブレーターのダイアフラムも取り寄せたので、安心してキャブレーターの分解ができます。

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取り寄せたダイアフラムの代替品はHYOSUNG(ヒョーサン)GT250系のもの。同じミクニ BDS26 キャブレーターを使用しているので使えると思ったのですが、比べてみたらサイズぴったり。

唯一異なるのは穴の数。標準が2個、HYOSUNGが3個となっており穴の数の違いがセッティング、アクセルレスポンスの差として出てくるのか未知数です。

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とりあえず分解清掃してみたところ、うち1つの穴が塞がっていることが判明。やはりチェック、清掃大事です。


再塗装

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本当はもう組み立てはじめようと思っていたフロントフォーク、塗装にざらつきがありせっかくきれいにするなら完璧にしたい、ということで再度塗ってもらいました。

前回とくらべクリア塗装はざらつきがでないよう、シンナー多めでよりテカテカするようにしています。

タイムラプス動画

作業の様子をタイムラプス動画でどうぞ。


次回予告

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すっかり日が短くなり、暗くなってしまいました。塗装はもっと明るいうちにやりたいのですが。

次回はキャブレーターの清掃を進めていきますが、衝撃の事件が発生します。乞うご期待。


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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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