第一回MTオーナーズミーティングは大雨の中でも大盛況
2016.09.302016年 9月24日(土曜日)にヤマハ発動機本社のある磐田、コミュニケーションプラザで第一回MTオーナーズミーティングが開催されました。当日は秋雨前線の影響により曇りから一時は大雨に。それでも初回開催ということで全国各地から大勢のMTオーナーが駆けつけました。関西、関東圏はもちろん、遠く九州の宮崎から来る方もいたほど。
MTトークショー
MTの開発に携わった開発者、企画者、デザイナーが一同に介し、開発秘話を語るトークショーは今回の目玉。
樋口さん MT-01企画開発 パラ4のバイクが流行っていてほんとそれで良いのか、新しいバイクをつくった。しかし今ではその面影はない、良いものが売れてくると、また新しいものを作りたくなる企業風土。MT-09が出来たが、またそれで良いのか?、以下繰り返し。 それがMTシリーズ
バラバラの個性の中の共通性。クロスプレーンコンセプト。山本 最初はmotoGP不等爆 ロッシはsweetと評価。 R1市販車に搭載。アクセルオンオフに対してリニアに反応。爆発でコントロールする、排気量に合わせてベストなレイアウトを選択。
270度クランクはトルクを産んでないピストンのフリクションが悪影響を及ぼさない。だからアクセル、爆発でコントロールできる。
言えば言うほど分かりにくくなる、それがクロスプレーンコンセプトw
MT-09 ヨーロッパ市場調査、アルプス越え、20度から5度へ気温低下、つづら折れコーナー、加減速をしながら倒し込み、路面が悪くても避けられる。そんな場所をイメージ
MT-07 ヨーロッパのオーシャンビューを軽く流す、あきたらワインディングへ。疲れたらカフェに止まってバイクを眺めるイメージ
MT-03/25 R25のカウル外しただけではない! 最初からエンジンも両立させる設計。クランクシャフト重くするとMTっぽい、軽くするとRっぽい軽さが出る。開発費は気にせず妥協せずに設計した!ちなみに女性が設計。
MTデザイン 安永 初めて、他にはない品質のあるデザインがポイント。09はシルエット、07は寄って見てくれ。09目を薄めて遠くからシルエットを。アスリートのボディを持った、筋肉、骨格は近くで楽しんで。
MT-10 山本 輸出仕様について。小島さんテストライダー 。R1 でて、ハチタイ二連覇、あれを公道に持ってきて楽しさを味わいたい。ツアラーとネイキッドの両立。中低速に性能を振ってる、乗りやすいしまわる!回せる!
MT ハンドリングの味。街中の夜、形、色、光に当てられると妖しい光を発する。鏡見て悦に入って下さい
注目のMT-10も展示されていました。
MT-10(輸出仕様)
MT-10のベースはR1、それのSFバージョンとのこと。共通点は多く、ヘッドライトが流用されていましたが、顔つきは全然違いますね。
前傾のスーパースポーツR1と違い、ライディングポジションが楽なのがうれしいです。日本での発売が待ち遠しいですね。
会場はコーヒーサービスもあり。YAMALUBEといえばオイルなどのブランドですが、それに注がれる黒い液体・・・一瞬ドギマギしますが大丈夫です、単なるコーヒーです。
リニューアルされたコミュニケーションプラザ展示
今回コミュニケーションプラザの展示がリニューアルし、これまで「中古バイク屋のようにとにかくバイクをしきつめていた」展示スペースをテーマ性を持たせてゆったりと体感できるように変化しました。
1980年代のバイクの展示は4台ほど。残念ながら FZ250 PHAZERの展示はなくなり、寂しいかぎり。やはりそうですか、この時代はRZ250/350ですよねそりゃ。
屋外展示ブース
屋外のテントでは各協賛ショップ、メーカーが展示・即売ブースを展開。あいにくの天気でしたが、パニアケースなどはかえって雨の時の使い勝手、有用性が訴えられたのではないでしょうか?
新しいレインジャケットも気になりました。止水ファスナー採用ですっきりしたフロントデザインがよいですね。
MT-01
さてこのMTシリーズの元祖はMT-01、1670cc V型2気筒エンジンを搭載したマシンです。
爆発的ヒットはしませんでしたが、わかるひとにはよくわかる、まさに玄人向け車種として評価されてきた隠れた名車。その特徴的なパッケージングはリンケージ、チェーンは右側、リアショックはほぼ横置きなど、変わったデザインです。
その後1気筒660ccエンジンを搭載したMT-03が出ています。
今出ている MT-03と名前が同じですが、こちらは 320ccc二気筒でまったく異なります。
MTシリーズはMT-09、07が出てヒット、その後手頃な250ccモデルや320ccモデルが追加されたことでより広がりを見せました。そうやってようやくMTオーナーズミーティングが開催されたという経緯です。
MT-01オーナーの結束は固く、コミュニケーションも活発だとか。
こうしてお揃いのTシャツをきて、雨の中を猛進してきています。このMT-01のスティッキネスがあってこそ、今のMTシリーズが開花したわけなので本当に大切な存在です、MT-01。
次回、2回目のオーナーズミーティングはぜひ晴天の中の開催を望みます。