#FZ250 PHAZERレストア phase-04: 君にバラバラ、とにかくバラバラ
2016.08.11フェーザーのフルレストアメンテ、分解作業も佳境を迎えます。今回も暑いですが、ついにエンジンを下ろしますよ。
ラジエータ液抜き・洗浄
エンジンを降ろす前にプラグに電気を送るイグニッションコイル、サーモスタットを取り外します。
左右、プラグコードの順序を間違えないようにあらかじめメモっておきました。
サーモスタットを外し、左右のウォーターラインにホースをつなげ、エンジン内部のウォータージャケットを洗浄します。先日洗ったのですが、まだまだ綺麗にはなりきっていませんでした。
エンジンオイル抜き
エンジンを下す作業は横倒しにするため、オイルがこぼれたりするのを防ぐために予めエンジンオイルを抜いておきます。いずれ交換するので必要な作業です。当然ですがオイルは真っ黒。
エンジンマウント外し
三々五々、メンバーも集まってきたのでいよいよ本日のメインイベント、エンジン下ろしにかかります。
フレームはダブルクレードル、左右に骨組みが通っており右側のみボルトで外すことができます。エンジンマウントは3箇所、左右と後ろ側なので予めボルトを外したり緩めておきました。
一旦ジャッキから下ろし、そのあと横倒しにしてフレームを抜きます。
ごろ〜ん
あれ、フレームが抜けない。なんで?
なんとエンジン後ろの下側に1本ボルトがまだ残っていました。しまった、不覚!
スイングアーム外し
このボルトが非常に奥まっており、なかなか外れません。
かくなる上は、ということでボルトを緩めていたスイングアームを先に外してしまいました。
改めてエンジンマウントを外していきます。
無事エンジンマウントボルトが外れたので再びごろーん。
フレームを上に引き抜きます。
「とったどーーーー!」
結構フレーム、重かったです。写真をとっている間、手はプルプル。
エンジンもかなり重いです、さすがは4気筒。
チェーンの再利用は?
スイングアームもバラバラにしていきます。
外れたチェーンはというとガッチガチ。クリーナースプレーを使って洗浄、再利用を試みますがほとんどのコマが固着しており再利用は絶望的です。せっかくここまで切断せず、大事大事にしてきたのに。
スイカタイム
今日のおやつはスイカ。大きくて美味しかったです。
タイヤ交換
タイヤ交換はタイヤレバーを使ってチャレンジ。
まずは古いタイヤを外そうとしますが・・・
カッチカチになっておりまったく歯が立ちません。
必殺技、お隣さんの万力を借りてビードを落とします。しかし片側しか落ちません・・・
おちたビードをタイヤレバーで外していきます。が、逆側がまったく歯が立たず・・・後輪はここでギブアップ。前輪にチャレンジします。
前輪側はやわらかく、タイヤレバーがきいてビードが落ち、外していけます。なんだ、全然楽だ!
しかし快進撃はここまで。両方のビードがおちていざ外そうとなったとき、タイヤレバーが2本しかないこととあいまってペロンと外すことができません。体力の限界、タイヤは一旦ここで諦めます。
フロントフォーク、ボトムの6角外し
フロントフォークはトップを外す前にまずボトムのボルトを緩めてしまうのが肝心。
6角棒を入れて力をかけて緩め、ここからオイルを抜いてしまいます。
反対側も同じようにチャレンジ。
するとボルトが固すぎて6角棒の先端が折れてしまいました。ラスペネするの忘れてしまったのも原因です。
電動インパクトで外そうとするも、今度は六角の長さがたりず、かかりません。ここで一旦こちらのフロントフォークは諦めます。
フロントフォーク、トップ分解
ヤマハのこの時代のフロントフォークはトップがCリングで止まっているタイプ。そのため内側のキャップを上から押さえ、Cリングを外して、そのあとキャップを取り出す手順です。
しかしこのトップは構造上水がたまり、サビサビ。ラスペネでなんとかキャップを動かせるようにしたものの、Cリングは固着して外せません。4人がかりで格闘し、なんとかCリングを外すことに成功。
すると中のインナースプリングの力でキャップがぴょん、と外れるはずが固着しているために出てきません。これはどうしたらいいのだろう・・・と悩んでいると。
すぽん!
なんの予兆もなく突然キャップが吹き飛び、中からインナースプリングが飛び出てきました。よかった、フロントフォーク縦にしておいて。
つぎにダストシールを外してフォークを分解していきます。
ダストシールを外すと抜けるはずですが、何かにひっかかってインナーチューブが抜けません。勢いをつけて何回かカチーンカチーンと往復させるとようやく抜けました。
分解してみると、そんなに難しい構造のものではありません。
動画
バラバラ
タイヤ交換、フロントフォーク1本分解できずに終わりましたが、当初の目的どおりフレームとスイングアームは無事バラバラになりました。
次回はフレーム、スイングアームにヤスリがけして、綺麗に塗装する予定です。これで見違えるはず。
問題のタイヤ交換はいざというときは残念ですが、バイク屋さんへもっていって交換してもらいます。なら最初から持っていけばよかったのでは、という声も聞こえますけど一度はチャレンジするのが大事。それが部活なのですから。
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