はかい!! やっぱりバイクが好きだった(11) #バイク女子
2016.08.29ヤマハ発動機主催「初めてでも安心! 超初心者向けバイク講習会」でバイクの楽しさに触れた筆者は、普通二輪免許取得を目指し、コヤマドライビングスクール二子玉川校に入校。
意気揚々と教習に臨むも、初回からエンストや転倒を繰り返して身体は痣だらけ、おまけにミラーやブレーキレバーを破壊し、駐車中の教習車に傷をつけたりと、筆者も教習所も涙目な状態。はたして筆者は無事に免許を取得することができるのか?
本連載では、女子高生バイクアニメ『ばくおん!!』(2016)ファンの筆者が、普通二輪免許取得を目指して奮闘する様子をレポートします。
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またしても急制動
前日から雨の予報で、大雨が降っていた午前中。「雨天でバイクに乗るのははじめてかも知れない」と思っていましたが、教習所へ出かけるころには雨もやみ、地面もほとんど乾いていました。できれば、教習所で路面の様々なコンディションを体験しておきたかったのですが......。
雨はあがったものの、不穏な曇天の中で教習です。この日は、翌々日のみきわめに向けて、検定コースを走行しました。
お盆で2日ほど間をあけたせいか、久しぶりに発進時にエンストをしてしまいました。クラッチを離すのが早すぎたのでしょうか。出鼻をくじかれて、なんだかギアチェンジもギクシャク。
検定コースの一時停止で何度かエンストをして、急制動はギアを上げるのに手間取って、30km/hも出ないまま。なんだか消化不良な走行になってしまいました。「もっと早めに速度を上げてください」と、インストラクターの先生の声を受けながら、残りの項目を済ませて一旦検定コースのゴールへ。
急制動でインストラクターが見るのは、ブレーキだけではなく、40kmを維持するところもきちんと採点しているとのこと。そのため、1速で走りだしたら、すぐに2速へギアチェンジし、ここで30km/hまで一気にスピードを上げるようにアドバイスをいただきました。
3速よりも2速の方が馬力※があるため、短い距離でスピードを上げるには2速で十分加速してから3速へ上げたほうが、スムーズに40km/hのスピードを維持できるのだということでした。
ということで、前の時間にブレーキのコツを掴んで、得意になったと思った急制動を、何度も繰り返すことになりました。
編集部注※ 実際にはエンジンの馬力は変わらず、ギア比による加速力の差。2速の方が3速よりも減速比が高く、加速力が高い。
破壊神、再び
しかし、どうにもこうにも、40km/hが安定して出ない。というのも、シフトアップが上手くできないのです。クラッチを握る左手は、親指の付け根が突き指したように痛むし、親指の側面にはマメができています。
おまけに。シフトアップしてもダウンしても、カシャンカシャンと、シフトペダルが軽薄な音を立てていて、手応えというか、足応えがありません。
何度目かの挑戦で、つま先にシフトペダルが引っかかるような感じがして、ついに1速から2速に上げることもできない状態に......。
停車してシフトペダルをつま先でつついてみると、振り子のようにぶらぶら、カシャカシャと音を立てて揺れています。
もしかして。
シフトペダル、壊れた......? いや、壊した?
今日はまだ倒してないのに......筆者はついに、跨っているだけでバイクを破壊するほどの、謎の力を持ってしまったのか? どうせなら透視とかスプーン曲げとか、お金になりそうな別の能力が欲しかった! 「乗ったバイクを破壊する」なんて、お金がかかりそうな能力はいらない!
閑話休題。そんなこんなで、「壊れてますね......じゃあ、ほかのバイクを持ってきますね」と、インストラクターの先生にバイクを交換していただき、再び急制動の練習を再開しました。
が、シフトアップの感覚をすっかり忘れてしまい、バイク交換前とさほど変わらない状態のまま、この時間は終了。
一応判子をもらうことができましたが、もしかして、
これ以上被害を拡大しないためにさっさと卒業させようとしていたのか......?
なんてことはないと思いますが、その可能性は、ちょっと否定できません。
タンデム学習
続く2時間目も同様に検定コースを走り、上手くできない項目の復習です。シフトペダルに問題がないはずの、別のバイクでもシフトアップが上手くできず。
最終的にはインストラクターの後ろに乗り、タンデムで急制動を2回ほど走行していただき、シフトアップのタイミングとスピードの出し方を観察しました。
シフトアップ時のつま先の感覚は相変わらずあやふやでしたが、先生のお手本を真似て見たところ、難なく40km/hを安定して出せるようになりました。
たしかにバイクは体感しながら運転する乗り物です。自分で運転していなくても、普段からタンデムでバイクに乗っている人は、だから上達が早いのですね。タンデム学習、馬鹿にできません。
『ばくおん!!』1話で、羽音ちゃんが引き起こしで挫けそうになったとき、思い出したのは「はじめてオートバイの後ろに乗ったときの気持ち」でした。タンデムもバイクの楽しみ方のひとつなんですね。
さて。苦戦していた急制動も、スピードが出るようになると楽しいもので、今度はいかにぴったり止まることができるか、極めたくなりますよね? ということで、
「ラインでピッタリ止まったら褒めてもらえるかな......」
なんて色気を出したのが悪かった。フロントブレーキを力強く掴みすぎ、ものすごい急ブレーキ音を出して注意されてしまいました。ごめんなさい......。
そんなこんなでこの日は終了。次の教習日は、なんと、みきわめ。急制動はいいとして、スラロームのタイムも縮んでいないし、坂道発進は後ろに下がることはないものの、登り出すまでに時間がかかる。コースも覚えきれていないし、筆者、本当に大丈夫なんでしょうか?
次回予告
いよいよ最後のみきわめ! 筆者は卒業検定を受けることができるのか? お楽しみに!
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