しみゅれーた!! やっぱりバイクが好きだった(9) #バイク女子
2016.08.25ヤマハ発動機主催「初めてでも安心! 超初心者向けバイク講習会」でバイクの楽しさに触れた筆者は、普通二輪免許を取得するため、コヤマドライビングスクール二子玉川校に入校。
意気揚々と教習に臨むも、初回からエンストや転倒を繰り返して身体は痣だらけ、おまけにミラーやブレーキレバーを破壊したり、駐車中の教習車に傷をつけたりと、もはや二子玉のゴジラ状態......。はたして筆者は無事に教習を終え、免許を取得することができるのか?
今回は、第2段階最初の教習、シミュレーターの様子をレポートします。
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いよいよ第2段階!
2回の補習を経て、なんとか第1段階をクリアした翌日。この日はシミュレーターの教習でした。一応シミュレーターに「乗車」するということで、実車のバイクは運転しませんが、シミュレーターも技能教習と同じ扱いになっています。
二輪教習のカウンターで、IDカードを提出して、ロッカーキーを受け取る、いつもと同じ手順で乗車受付を終えます。
教習開始を待って、受付付近でぼんやりしていたところ、初日の教習を一緒に受けた女の子に会いました。隣には長身の彼氏が。
様々な教習生と話をしていますが、たいていの女性は
「配偶者や彼氏がバイクに乗っていて、一緒にツーリングに行きたいから」
という動機で免許取得を目指しているようでした。
彼女も同様の理由で、免許を取ることにしたと話していました。そういうわけで、「おお......その彼氏がこのひとか! 羨ましい!」と、ふたりをまじまじと眺めてしまったのでした。お似合いのカップルでした。いいなあ......彼氏。
話によると、さきほどその彼氏のバイクで「2りんかん 246溝口店」まで行って、ヘルメットを購入してきたそう。真新しいSHOEIの白いヘルメットを見せてもらいました。いいなあ、彼氏......いやさ、ヘルメット。
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教習時はヘルメットを借りることができますが、ほかのひとの汗が染み込んでいて、あまり気持ちの良いものではありません。できれば自分のものを使いたい。それに、免許を取れば、どのみち買うことになるのだから......ということで、帰りにヘルメットを探しに2りんかんへ行ってみることにしました。
そうこうしているうちに、彼女は第1段階のみきわめ、わたしはシミュレーターの授業の時間になりました。
シミュレーターで公道を
第1段階では、カーブの難しさや横風の影響をシミュレーターを使って学びましたが、今回は、法規走行を学びます。
バイクの教習には「仮免」という制度がなく、教習中に実際の公道を走ることはありません。その代わり、シミュレーターを使って擬似的に公道を走り、ルールを再確認するのがこの授業の目的です。
バイクは基本的にはキープレフト、一車線の道路なら左寄りを走ります。先生が特に取り上げていたのは、進路変更の仕方について。障害物をよける時はハンドルを切る3秒前にウインカーを出す、また右左折の場合は30m前までに曲がる方向にバイクを寄せる、進路変更を済ませておく、ということ。これは、後に卒検用のコースを走るときに何度も必要になりました。
シミュレーターを使ってみて、改めて感じるのが、公道の見るべきものの多さです。
T字路で「左折」の標識を見落として、突き当りでどちらに曲がればいいのかわからなくなったり、右折するにも信号に歩行者に直進車と、注意しなければいけないことがたくさん。
筆者はいっぱいいっぱいになってしまって、「次の交差点を右折です」という音声ガイドを聞いたのに、左ウインカーを出して、左折の準備をしてしまったり......。右と左を勘違いするくらい、テンパッてしまいました。しかも、どこを通るにも徐行になってしまい
「ちゃんとスピード出して!」
という先生の声が飛んできます。
実際に公道を走るときは、周囲のスピードに合わせないと、事故を誘発してしまう可能性があるため、徐行で走るわけには行きません。免許を取ったあかつきには、どこか、車通りの少ない公道で練習したい。
一緒に授業を受けた高校生くらいの男の子は、まだ交通法規を覚えきれていなかったようで、一時停止も左右の確認もなく、散々な状況でしたが、わたしの方も負けていませんでした......。とほほ。
もうお一方、社会人の男性は非常にしっかりしていて、例えば、バス優先道路で、後方からバスがやってきたことに気づき、すぐに右に避けていました。これができるひとは、めったにいないそうです。なるほど。
常々「褒められたい! 崇め奉られたい!」と思っている筆者は、自分だけでなく、他者が褒められているポイントにも敏感です。したがって、「バス優先道路で右に避ける」も筆者の頭にしっかりインプットされました。実はこのエピソード、その後の教習に、少しだけ関わってきますので、ぜひ覚えておいてください。
交通法規の注意点を一通り学び、さらにこの後覚えなければいけない卒検のコースについて説明を受け、この日の教習は終了です。
エクスキューズミー! 突然ですが、アプリのご紹介です
ここでちょっと脱線。交通法規をすっかり忘れていたことを反省し、Apple Storeで学科対策のできるアプリを探してみました。バイク、原付免許対策のものを5種類ほど試してみたところ、広告がなく、使いやすいのはヤマハ発動機の「げんつき免許チャレンジ!!」。
原付向けではありますが、公道での基本的な規則は共通しているので、気軽に学科を復習することができます。
原付免許チャレンジ - バイク スクーター | ヤマハ発動機株式会社
「連続チャレンジ」ではランダムに問題が出題されるので、◯✕の二択で回答。間違った問題はデータとして残っているようで、「苦手克服」というメニューで再度確認できます。
筆者は15年以上前にAT限定で普通自動車免許を取得していたので、一通りやってみることで、あやふやだった部分やすっかり抜け落ちていた部分を思い出しました。復習にもオススメです。
2りんかんへ!
この日はシミュレーター1時間のみしか予約を入れていなかったし、まだ夕方のラッシュには時間があったため、先ほど教えてもらった2りんかんまで、ヘルメットを見に行くことにしました。コヤマドライビングスクール二子玉川校から2りんかんの246溝口店までは、徒歩25分ほど。多摩川を越えて、てくてくと歩きます。
車通りの多い道ですが、歩道が整備されているので、徒歩移動でも大丈夫。
上掲写真は店舗の裏側なのですが、2りんかんは、平日の夕方にもかかわらず、結構盛況。バイクで乗り付けているお客さんがほとんどでした。
この時期は「アライ(Arai)・ショウエイ(SHOEI)・カブト(KABUTO)などの国内有名メーカーの一部ヘルメットがお買い得」なキャンペーン時期で、例の彼女はかなりお得にジェットヘルメットを購入したそうですが、わたしが欲しいのはフルフェイス。
レースに出たいから! という気持ちはもちろん野望として持っていますが、エンストと転倒を繰り返しているので、可能な限りの安全対策をしたい。となると、視野は若干狭くなるものの、ガード力の高そうなフルフェイスが望ましい。
というわけで、店舗2階のライディングギア売り場に行ってみると、ヘルメットがたくさん! あまりに多くて気後れして選べず、店員さんにおすすめを聞いてみました。
まずは頭のサイズも図ってもらいます。普通の帽子を購入するとき、筆者の頭のサイズは53cm。しかし、ヘルメットのサイズは眉の骨の部分、一番骨が張り出している部分を測るので、考えていたサイズより大きな55cm。
筆者、「まなみちゃんは顔が小さいわね」という褒め言葉を真に受けて生きてきたので、2cmアップはかなりショックでした。とはいえ、測る場所が違うのだから、仕方がない。
また、女性の頭蓋骨の形は男性と異なり、正面から見ると、耳の上が外に広がった扇型になっていることが多く、頬から顎のサイズに合わせるとSサイズでも、眉から上のサイズはMサイズになることもあるそう。
このような場合は、Mサイズを購入し、中に調整用のパーツを組み込むことで、サイズとつけ心地を調整するのがベスト。なかでもAraiは調整用のパーツが充実しているため、店員さんはArai押しでした。
次に、具体的なおすすめヘルメットを2つ教えて頂きました。店舗で2番目に人気というQUANTUM-J。
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安全性も高く、つけ心地は良いそうですが、こちらは頭が大きく見えてしまう形状で、スタイルを気にする女性には不向き。ということで、特に女性におすすめなのはASTRO-IQというヘルメット。こちらは、比較的頭が小さく見えるそうです。
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中に使われているの素材が冷感タイプなので、起毛素材を使っているQUANTUM-Jより、夏場は特に快適だそう。
いやしかし......3万円かあ。
2cmのサイズアップに衝撃を受けるほど頭の大きさが気になる筆者は、小顔ならぬ小頭効果のあるASTRO-IQを前に、しばらく逡巡していました。命の値段を考えれば安いものですが、今月はいろいろと出費がかさんでいたため、今回はお財布の中身と相談して、何も買わずに帰ってきました。
マイ・ヘルメット、欲しいなあ......。あと、彼氏も欲しいなあ......。
次回予告
次回、卒検コースを走りながら、法定走行! 筆者は無事に走れるのか? お楽しみに!
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