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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

ですとろい!! やっぱりバイクが好きだった(5) #バイク女子

2016.08.14

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ヤマハ発動機さん主催のイベントでオートマの小型バイクに乗り、バイクの楽しさを知った筆者は、普通二輪免許を取得すべく、コヤマドライビングスクール二子玉川校に入校しました。

技能教習では初回からエンストと転倒を繰り返し、心身ともボロボロに。しかし生来の負けん気のせいか落ち込んだのもつかの間、「今日こそは転ばないぞ!」という気持ちを胸に3日目の実技を迎えました。

本連載は女子高生バイクアニメ『ばくおん!!』(2016)に影響を受けた筆者が、ときに同アニメのセリフを思い出し引用しつつ、普通二輪免許取得を目指して奮闘する様子をレポートしています。

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ブレーキでエンスト!

この日は、間に1時間の休みをはさんで、2時間分の予約をとっていました。前日の教習では、「円滑な発進・加速」が上手く行かず、再受講した項目があり、本日は急制動を含んだ「ブレーキ操作」の教習です。

上掲画像の上部、教習用コースの外側に作られたエリアには、平均台とスラローム、そして急制動用のスペースがあります。この項目にチャレンジするために、教習生は一度教習用コースに出てから、それぞれのスタート地点に列をつくって、自分の順番を待つことになります。

ブレーキや急制動の練習をする筆者の場合であれば、教習コースから右折してスタート地点に並び、ブレーキの練習をして、再び右折でコースの反対車線に渡り、またスタート地点に戻る......といった具合です。

1速から走りだし、すぐに2速、3速とギアを上げて30km/hをしばらくキープ。コーンの場所でアクセルを戻し、ブレーキをかけながら、指定されたラインでぴったりと停止します。

まず、筆者のレベルでは、それどころではありません。そもそもです。ブレーキよりも何よりも、難しいのがコースに出ること。コース脇にて一時停止、優先道路を走る自動車等の行き来を見計らい、車列の途切れたところでローギアから発進するのですが、ときに、自動車が手前に止まって道を譲ってくれることがあります。

いやあ。実にありがたい。ありがたいのですが、「待ってもらっている」という意識があり、どうしても慌てて曲がろうとしてしまい、いつもの悪い癖でクラッチを離し、エンストを起こしてしまうのです。

何度目かのエンストで、バランスを崩して転倒。ミラーが折れて動かなくなり、後方の視界を失いました......。この時間、後方確認は後を振り返って行えばよいということで、慣れた手つきで車体を引き起こし、そのままのバイクで続行です。

またやってしまった。と、エンストするごとに思うのですが、まったく学習しないのが悲しいところ。しかしミラーを折った後はさすがに慎重になり、列に並びながら、ひとり脳内反省会です。

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偉大な谷啓の功績

発進時の半クラッチを忘れちゃいけない! ということで、『ばくおん!!』アニメ第1話に登場した、バイクの妖精(?)バイ太のアドバイス、

「半クラッチはね、指を『がちょーん』の形にするのよ!」

という言葉を思い出します。

いよいよ筆者のターン。遠くで先生が手を上げて合図をするのを確認して、深呼吸。スロットルを徐々に開けて、左手で「がちょーん」......すっと走りだすバイク。よし、できた! と、ようやくスムーズに発進することができるようになりました。谷啓のおかげです。

「がちょーん」で半クラはできるようになったものの、エンストを恐れた筆者は「がちょーん」したままクラッチから手を離すことができなくなってしまいました。

結果、カーブも直線も、ギアを上げたあとも「がちょーん」状態。

常にがちょーん。

谷啓だってもっとメリハリのあるがちょーんをしていたはずです。このがちょーんの濫用はすぐに教官に見破られ、注意を受けることになりました。

コース上や走り始めなど、それほど加速しないときは常に半クラ状態でも上手くいったのですが、今日のブレーキ練習では30km/hまで加速する必要があります。

しかし、ギアを3速に上げても半クラではなかなか加速しない。ぐんとスロットルをひらいたところ、5,000回転を超え、エンストを起こしてしまいました。教習車は急発進を防いだり、教習生の安全を確保するために、5,000回転を超えるとエンストする仕組みになっているのだそうです。

ブレーキ練習用のレーン半ばにしてエンストし、立ち往生する筆者のもとにインストラクターの先生が小走りでやってきました。

「なんでエンストしたかわかる?」

「ええと......」

「そもそも、なんでずっと半クラなの? 2速3速になったらクラッチはもどさないとだめでしょ」

「は、はい......」

「ギアをあげたら、クラッチはぱっと離して」

「はい!」

厚顔無恥にも告白すると、これまでも、できないという自覚のあったクラッチ操作。それなのに、きちんとクラッチについて勉強していなかったせいで、どうも

「クラッチを切る・もどす

という言い回しと、初心者向けの

「クラッチを握る・離す

という動作の対応があやふやで、実は、このころまで「クラッチを切る」ときは握るのか離すのか、ということもわかりませんでした。

とにかく、2速3速にギアをあげるときは「クラッチを握ったらぱっと離す」を徹底的に頭に叩き込み、ようやく加速してからのブレーキがうまくいくようになってきました。

二子玉の暴れん坊......

加速とブレーキには慣れてきたものの、筆者はどうしても右折してコースに出るのが苦手です。コースに入るために停止中、ハンドルの向きを変えようとして、バランスを崩して転倒してしまいました。

もはやすっかり慣れた動作でバイクを引き起こすと、ブレーキ・レバーが真ん中からポッキリと折れて、足元に転がっています。ぎゃふん。

さすがにこれでは技能教習を続けられないので、別のバイクと交換になりました。

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これまでの被害は、

ミラー2本に教習用自動車に傷、そしてブレーキレバー......

そろそろ教習所内で「二子玉の暴れん坊」という通名がつきそうです......。

コヤマドライビングスクール二子玉川校には大変ご迷惑をおかけしております。実際、どの先生もとっても丁寧にそれぞれの教習生を見てくださるので、コヤマにしてよかったと思っています! オススメの教習所です。

【指定】自動車教習所/自動車学校 東京都/神奈川県 - コヤマドライビングスクール

休み時間にお買い物

予約の入っていない1時間の間に、Amazonでバイク用のグローブを探すことにしました。筆者が使っていた毛糸のコヤマドライビングスクール謹製の手袋はほつれて穴があき、右掌には擦過傷と内出血、そして腫れていました。このまま普通の手袋でバイクに乗り続けるのはやめて、防御力の高いグローブで怪我を防ぎたい......。

Facebookなどでアドバイスを受けつつ、見つけたKOMINEのグローブを購入しました。指が動きやすく、手の甲にサポーターが入っているタイプです。

持つべきものは友人たちとAmazon Primeアカウント。この手袋は翌朝届き、その後の教習で活躍することになります。

ミラーとブレーキを壊し、おまけに手のひらも痛くて、やや意気消沈気味でしたが、休み時間にはじめての技能教習でいっしょに走った女の子と再開し、ひとことふたこと話すことができて、ちょっと元気になりました。

こういった場所では、他の教習生とのコミュニケーションを避けることもできます。筆者が思うに、その場限りの仲だとしでも、励まし合える仲間がいるほうが絶対に楽しい。なので、もしこれから教習を受けようと考えている方は、まわりの教習生に積極的に話しかけることをオススメします。

平均台とスラローム

さて、次は平均台とスラロームです。最後の検定では、普通二輪免許であればそれぞれ7秒以上、8秒以内に通過しなければならないのですが、まずは平均台から落ちずに、スラロームはパイロンに触らずに通過するのがこの時間の目標。

最初は発進して1速のまま渡る平均台。こちらは、そもそも筆者の発進技術が未熟で、平均台の段差を乗り越えるだけの推進力がなく、ふらりと脇にそれてしまって、まったく話にならない。続けざまに、少し加速して2速に上げてスラロームへ進入します。

スラロームというのは等間隔のパイロンの間を蛇行して通ることですが、本来はカーブで車体を倒して、アクセルを少し開けて車体を立て、またカーブで車体を倒して......ということを繰り返して、普通二輪であれば8秒以内で通過する項目です。

スラロームの方は、パイロンに触ることなくライン取りができたのですが、どうしても平均台に乗ることができません。先生の指摘によると、どうも筆者はいつも「発進時の速度が遅すぎる」ということでした。だから、コースに出るときもバランスを崩しやすいのではないか......と。

となると、考えられるのは、「半クラッチができていない」「アクセルを十分に開いていない」「無意識にブレーキをかけている」という3つの可能性。

速度不足の原因として、「無意識にブレーキをかけている」という線はおそらくないので、改善点は2つ。半クラッチとアクセル操作です。半クラッチは言うまでもなく、アクセル操作もだいぶ怪しい。

しばしば発進時に回転数を上げすぎて、前の人が平均台に乗っているところを威嚇するようにエンジン音を轟かせてしまっていたのでした......。前に並んでいた人にとっては、申し訳ないことをしてしまいました。

回転数を上げすぎてしまうことが怖く、ほとんどアイドリング状態でスタートしていたので、今度は落ち着いて、アクセルを開いて3,000回転までゆっくりあげてみると、なんとか平均台に乗ることができました。

前方を見てニーグリップを効かせ、ハンドルを細かく左右にふってまっすぐ進みます。が、残り3分の1ほどの場所にさしかかったときには速度不足で平均台から落ちてしまいました。

先生からのアドバイスは、「速度が足りなくなる前に、半クラッチでアクセルを開いて加速して下さい!」とのことでした。

どうしてバイクに上手く乗ることができないのか。後になって考えてみると、「クラッチを開きすぎてエンストするのが怖い」「アクセルを開きすぎてエンストするのが怖い」といった、恐怖感が先立っていたことが原因でした。

怖いという気持ちばかりが先行して、自分の身体に「正しい半クラッチ、正しいアクセルの開き方」を覚えさせていなかったので、いつまでたってもクラッチとアクセル操作ができなかったのです。

操作の度に、音やレバー・スロットルの感覚、ハンドルや車体から伝わる振動などをもっとよく観察していれば、バイク操作の勘所をよりはやく掴むことができたかもしれません。

この記事を書いているいまも、筆者は教習中です。教習所に通っている間に、バイクの感覚を身体で覚えるよう、よりいっそう集中しようと思っています。

次回予告

二子玉の暴れん坊と化した筆者は、コヤマドライビングスクール二子玉川校で大暴れ!? (注意:ウソです。)

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この記事を書いたライター

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ブロガー

おおくままなみ

好奇心を燃料に様々なことに挑戦したいアラサー。2016年に普通二輪免許を取得、現在の愛車はYBR125。欲しい車はHUMMER、はじめて買った車はジムニー。個人ブログはMotor Girl


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