てんとう!! やっぱりバイクが好きだった(4) #バイク女子
2016.08.13好きだったバイクの免許を取ることになり、有頂天で迎えたコヤマドライビングスクール二子玉川校での実技初日。
しかし、クラッチ操作の壁は高く、エンストを起こしてばかり......はたして、筆者はバイクに乗ることができるようになるのか!? なお、本連載は女子高生バイクアニメ『ばくおん!!』のオマージュ、引用等を含みますので、同アニメを視聴いただくと、さらに楽しくご覧いただけるかもしれません。筆者の一番好きなキャラクターは来夢先輩です。
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ということで、3度の引き起こしと立ちごけによる筋肉痛でボロボロになった身体を中1日休ませ(むしろふて寝)、8月3日に2日目の技能教習を受けました。実は、初日での惨憺たる状況を受け、あまりに落ち込んでいたので、「ツーリングイベントの主催」と「ライディングギアの物色」という、人的・物的なテコ入れでなんとかやる気を奮い立たせての受講でした。
あらかじめ第一段階すべての予約を入れていたからよかったものの、逐次予約を取るスタイルだったら、ひょっとすると立ち直るまで教習所に通うことができなかったかもしれません。
転倒、転倒、再受講
コヤマドライビングスクール二子玉川校では外国語話者向けの教習も行っているようで、この時間は、外国人の方が2名技能教習に参加していました。うち1名は筆者と同じインストラクターの先生が担当することに。
自分のバイクを選んで、乗車前点検をし、全員でコースを周回する準備運動の指示が出たため、バイクを押してコース際まで移動。教習車は重く、取り回しに苦労しながら、やっとのことでバイクにまたがると......
筆者は勢い余って反対側に倒れ、柱とバイクに挟まれたのでした......。
「!?!?!?!!!!!!」
「足が挟まってるじゃないですか。膝、曲がります?」
びっくりして口をぽかんと開いた外国人男性と、慣れた様子のインストラクターの対比が鮮烈で、ちょっとおかしい。
「曲がります、大丈夫です......」
上掲写真の右側にある、黄色いガードのついた柱と教習車に足を挟まれました。挟まれたというか、挟んだというか......。このガードがやわらかかったので、大きな怪我はなく、膝に青あざができただけで済んでいます。
気を取り直して、コースを周回します。普通自動車の教習コースも兼ねているので、自動車の後を走ることもあるため、しばしば減速したり、停止することになります。
前方で自動車が右折しようと停止したため、後ろに並ぶインストラクターの先生と外国人男性が次いで停止。筆者も減速して停止しようと、一昨日の停車するときに先生が指示してくれた
「アクセル戻してブレーキかけてー、クラッチ握ってガシャガシャガシャ(ペダルを踏んでギアを落とす)」
を思い出します。手順通りにブレーキをかけて減速し、クラッチを握ってギアを落とそうとして......落ちない! ガシャガシャできない!
そうこうするうちに、最徐行どころかバランスを保てないほど減速しきってしまった状態で、動かないギアペダルを覗き込んでしまい、あえなく左側に転倒。運の悪いことに、左側には教習用の自動車が停車しており、今度は車とバイクに挟まれそうになったのでした。
アスファルトに投げ出され、落ちた衝撃で痛む身体でバイクの間から抜け出して、慌てて飛んできた先生に手伝ってもらい、バイクを引き起こします。
すると、左側のミラーがぽろんと落ちて、足元を転がりました......。
ころんころん、ころん......。
ミラーが自動車の車体にあたったらしく、車体にはちょっと傷が。
「左端を走れって言われた?」
「いいえ......言われてないです」
「インストラクターが並走するから、真ん中より左側を走ってもらうことになるけど、端っこは走らないでくださいね、危ないから」
と、先生から注意を受けて、再スタート。
エンストすることなく、なんとか走りだすと、別の先生がバイクに乗ってやってきて、「じゃあ、僕の後についてきてください」と、またしてもマンツーマン指導に。
このとき、なぜ、いままで減速してギアを落とすことができなかったのかが判明します。
それまでは、ギアを落とすときに、ピアノのペダルを踏むように、土踏まずをステップにつけたまま、つま先だけを上下させていたのですが、これでは力が足りない。それで、毎回失敗していたのです。先生の真似をして、足全体を上下させてギアを踏み下ろすと、簡単にギアを落とすことができました。
これで減速はなんとかできるようになりました。とはいえ、相変わらず発進と停止の度にエンストを起こしていて、まともに運転できているとは言えない状態です。
この時間の教習項目は「円滑な発進と加速」「速度の調整」「ブレーキ操作」ということで、まったく全然、これっぽっちも円滑ではない。
もちろん、先生から判子をもらうことができず、再受講になりました。
のっけから、再受講
コヤマドライビングスクール二子玉川校では、普通二輪の第1段階では、1日に乗車できるのは2時間まで。この日は2時間分予約をとっていたので、次の時間に再受講をすることになりました。
エンストをしないようにするには、どうしたらいいのか......。女子更衣室で半クラッチの指の形、『がちょーん』の手を練習して再受講に向かいます。
その成果が出たのか、次の時間、エンストはかなり減りました。
直線でギアを上げながら30km/hまで加速し、コーンのあるところでブレーキをかけ、指定されたラインでぴったり止まる、というブレーキの練習を何度か繰り返し、「円滑な発進と加速」「速度の調整」「ブレーキ操作」の課題をクリア。
一度、コースに出るときにエンストしてバランスを崩し、立ちごけしてしまったので、この日は3回転んでしまいました。
帰ってジーンズを脱いでみると、見事な痣があちこちに......。
2日目にしてちょっとたくましくなったのか、今度は再受講が悔しくて、ふつふつとやる気が湧いてきました。次の予約は翌日。「もっと上手くなってやる!」と、決意を新たにしたのでした。
次回予告
ですとろい!! エンストと転倒で落ち込むも、徐々にやる気が出てきた筆者。次の教習では、バイクを楽しむことができるのか!? 乞うご期待!
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