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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

えんすと!! やっぱりバイクが好きだった(3) #バイク女子

2016.08.12

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MT普通二輪免許の取得を目指し、コヤマドライビングスクール二子玉川校へ入校した筆者は、8月1日に意気揚々とはじめての実技を迎えました。初回は2時間連続での受講することが決められています。

今回は、実技初日、2時間のレポートをお届けします。なお、タイトルは女子高生バイクアニメ『ばくおん!!』のオマージュです。

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女子更衣室でバイクに乗る準備

8月に入り、大学生も夏休みに入ったため、教習所内には若い学生が溢れかえっています。女子用のロッカールームには、筆者を含めて4名の女性がいました。

実技に際して装着するプロテクターについては、ここで話しかけた女の子が丁寧に教えてくれました。彼女はすでに2段階目の中盤で、

「胸部のプロテクターはこっちが前、肘用はこれ、膝用はこれ......」

という風に、ロッカールームに用意されているプロテクターを、手渡してもらい、装着します。ヤマハ発動機さん主催の「初めてでも安心! 超初心者向けバイク講習会」の際にも似たようなプロテクターを使ったので、違和感はありませんでした。

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入校時の説明では、インストラクターの先生から実技の準備に関して案内されるということでしたが、どうも、実際には教習生同士が自主的に協力しあっているようでした。実技がはじまる時間には、教習生全員が、きちんとプロテクターとヘルメットを着用した状態でした。

実技の際には、肌が露出しないように長袖長ズボン、と靴下の着用が定められており、用意されたプロテクター、ヘルメットのほかに、初回時に1枚もらえるヘルメット内にかぶる不織布の帽子手袋が必要になります。

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この不織布の帽子や手袋は、110円で購入することができます。この日、筆者は手袋のことをすっかり忘れてしまい、コヤマドライビングスクールのロゴの入ったものを購入しました。

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手袋は、普通の細い毛糸で編まれたもので、バイク用のグローブではありません。実技には軍手で参加しているひともいるので、とにかく、肌が露出しなければ良いようです。

どきどきの1時間目

時間になると、インストラクターの方々と教習生達が「よろしくお願いします」の挨拶をして、教習開始。担当するインストラクターの先生に名前を呼ばれ、それぞれの教習内容に関して指示を受けます。

普通二輪の初回実技は、講習生男女2名ずつの4人ひと組、インストラクター1名ではじまりました。その後はマンツーマンや2名ひと組だったので、初回だけは特別のようです。

バイクの部位の説明と、取り回し

MT普通二輪の第一段階では黄色の、二段階目では青のHONDA CB400を使います。黄色のCB400をみんなで囲んで、まずはざっと各部位の説明を受けます。

「これがクラッチレバー、こちらがフロントブレーキ」

といった風に、教科書などは使わず、口頭での説明なので、最初は基礎知識がないと苦労するかもしれません。

一通りの説明を終え、いよいよバイクの取り回しについての説明に移ります。スタンドのかけもどし、それからバイクの押し方、引き起こしの方法。

「引き起こしって、やりましたか?」

という先生の質問に、筆者は勢い良く「やりましたー!」と手を挙げてしまったため、

じゃ、やってみてください」と、まさかの展開に。

よく聞く話によれば、バイク教習の最難関、引き起こしは1度できれば二度としなくてもよかったはずなのに、教習中に2度も経験することになるとは......。トホホ。しかも、3日前に受けた入校試験時の引き起こしの影響で、まだ筋肉痛が残っていました。

今回は先生に手伝っていただき、なんとか1回で車体を引き起こすことができ、ちょっと得意気に。何事もネタにするのがブロガーという生き物です。これも記事に書こうと、最終的にはホクホクしていました。

ついで、それぞれのバイクのセンタースタンドをかけたまま、後輪が上がっている状態のバイクに跨り、運転するときの姿勢や、発進・停止の仕方やギアチェンジの方法を教わりました。

半クラッチって......

さて、筆者は自動車免許はAT限定、一度乗ったことのあるミニバイクもオートマだったため、このときはじめてクラッチ操作を経験します。どうも、発進するときとギヤを切り替えるときに握るようです。

発進するときは、クラッチレバーを握った状態から、徐々に手を開いて半クラッチ状態にする必要があるのだそう。聴いたことは合ったけれど、実際にレバーを握ってみると、半クラッチというのがよくわからない。握っても「ここが半クラだよ」という手応えがあるわけではないので、「半」の正解がわかりにくい......。

アニメ『ばくおん!!』1話で、バイクの精(?)バイ太が、半クラッチについて羽音ちゃんに説明する場面を思い出しました。

「半クラッチって難しいよねえ」
「羽音ちゃん、半クラッチはね、指を『がちょーん』の形にするのよ!」
「がちょーん?」
「んもう! これだから平成生まれは! 憎い男を引っ掻くときの手の形よ」

「がちょーんの手」でいいのなら、なんとかなるだろうと思い直し、クラッチに対する一抹の不安はかき消えて、ふたたびワクワク感が戻ってきました。

やる気にあふれた筆者は、その後、インストラクターの質問に『ハリー・ポッター』のハーマイオニーばりの勢いで応えます。

たとえば、「バイクには3つのブレーキがついています。フロントブレーキ、リアブレーキ、もうひとつは?」

「エンジンブレーキ!」、

「ギアにはニュートラル、1速、2速とありますが、ニュートラルの位置はどこでしょう?」

「1速と2速の間!」と言った風に。

そんなこんなで教習1時間目が終了し、2時間目はいよいよバイクに乗って走ります。2時間目の準備として、教習コースまでバイクを押していくことになりました。が。重い車体を立て、ハンドルを左に傾けたところ、車体の重みに耐えられず、そのままバイクを倒してしまいました。

「あらら。じゃあバイク起こして」と、インストラクター。

本日2回目の引き起こしでした......。

バイクでGO!

1時間目の最後にちょっと失敗してしまいましたが、ヤマハ発動機主催の初心者向けバイクイベントで、デイトナ社のテストコースでミニバイクを走らせた楽しい思い出を胸に、2時間目はいよいよ中型バイクに乗車します。また、あの楽しさと気持ちよさを味わえる!

2時間目は女性のインストラクターも加わり、4名を先生2名が受け持って、コースを周回します。

まずは、先生の指示に従ってバイクのスタンドをもどし、少しふらつきながらシートにまたがります。重いバイクを支えるのは、やはり難しい。それから、キーを回してエンジンボタンをオンに。クラッチを握ってギアを蹴り下げ、ニュートラルから1速へ。スロットルを回して3000回転まで上がったら、徐々にクラッチを離して......エンスト。車体が動き始めた瞬間に、クラッチからぱっと手を離してしまったことが原因でした。

やっぱり半クラッチができない!

がちょーんの手がうまくできない!

エンスト! エンスト! エンストに次ぐエンスト!

繰り返していると、数回に1度はエンストせずに走りだすことができるようになりました。しかし、加速してからギアを2速に上げて走りだすも、教習用の自動車に挟まれて走行するため、すぐに減速、停車することになります。目の前の車にぶつからないように、ブレーキをかけることで頭がいっぱいになり、ぎゅーっとブレーキレバーを握ると、ぷすんとエンスト。停車するときも、クラッチを握る必要があるのでした。

発進と停車のたびにエンストを起こすので、ついに、女の先生が筆者につきっきりになりました。「止まるときはアクセル戻して、ブレーキかけて! はい! クラッチ握ってガシャガシャガシャ(ギアを踏んで)!」と、並走しながら声をかけてくださることに......。

教習がはじまる前は、

「レースに出るかもしれないから、フルフェイスのヘルメットがほしいなあ」なんてFacebookに書き込んでいました。

でも、エンストばかりで、まともに走ることもできない。「あれ? レースとか無理じゃないの......?」と、ワクワクしていた気持ちがしゅんとしぼんでしまいました。

エンストばかりで、気持ちがしぼんだまま終了時間に。2時間前まで有り余っていた自信はすっかり消えてなくなり、泣きたい気分でコースを出て、バイクを駐車場に運びます。

しかし、最後の最後まで停車に失敗してエンスト。気が緩んでいたため、バイクごと横に倒れてしまいました。

いわゆる立ちごけです。教習用のバイクにはガードがついているので、転んでも身体が下敷きになることはありませんでしたが、びっくりして一瞬放心してしました。

エンジンキーをオフにして、またも先生に手伝っていただき、バイクを引き起こします。この日、3回目の引き起こしです。

夏の夜に長袖長ズボンで汗だくだし、手袋越しに左掌を少し擦りむいてひりひりするし、バイクごと倒れてしまったショックで心はもっと痛い。先生から教習原簿という成績表を手渡され、

「クラッチが雑なので、もっと丁寧に操作してくださいね」

とコメントをいただき、はじめての実技が終わりました。

一緒に実技を受けた女の子が

「最初はできなかったけど、なれたらできるようになった」

と話すのを聞きながら、自分はできないままだったので、ますます心は沈みます。

引き起こしによる筋肉痛でがちがちになった両肩と、転倒したときにアスファルトへ打ち付けた足の痛みでふらふらになりながら一人暮らしの部屋に帰り着くと、どこからついてきたのか、蚊が顔の周りを飛んでいて、泣きっ面に蚊。

筆者はこれから、ちゃんとバイクに乗れるようになるのでしょうか......? 蚊取り線香の煙で、この日はちょっと泣きました。

次回予告

2回目の実技、はたして半クラはできるようになるのか!? 乞うご期待!

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この記事を書いたライター

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ブロガー

おおくままなみ

好奇心を燃料に様々なことに挑戦したいアラサー。2016年に普通二輪免許を取得、現在の愛車はYBR125。欲しい車はHUMMER、はじめて買った車はジムニー。個人ブログはMotor Girl


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