#FZ250 PHAZERレストア phase-01: フェアリング、フロント回りの分解
2016.07.22レストアの目標は公道を走行可能とすること。そのために最低限必要なのは、
・フロントブレーキ
・フロントフォーク
・エンジン、キャブレーター清掃・調整
・タンク錆取り、コーティング、ストレーナーチェック
・タイヤ交換
となります。同時に美観アップのためと耐久性を確保するための錆とり、再塗装もしたいところ。
今回はフェアリングを外し、フロント回りの部品を取り外します。
まずは手に入れたいサービスマニュアルとパーツリスト
分解にあたり必要なのがサービスマニュアル。これさえあれば何があっても安心。
こちらもヤフオクで事前に入手しました。
フェアリング外し
サービスマニュアルさえあれば、どこがボルト、どこがグロメットによるものか分かります。上から外してサイドはあと、耐久性の高いフェアリング(カウル)ですがさすがに経年劣化でちょっと無理すると割れ、欠けがおきそうなので慎重に。
はずしたフェアリング。
外す前後。
フロントフォーク外し
オイルがダダ漏れのフロントフォークを外しますが、その前にブレーキキャリパーをあらかじめ外しておきます。固定ボルト2本で外れるので簡単。
次にスピードメーターケーブルを外して前輪の泥除けを外し、ホイールを外します。
フロントフォークを抜くためにはハンドルを外す必要があるので、ブレーキリザーバーを外し、ハンドルを外します。
下から引き抜く必要があるので、後輪ジャッキを外して前を持ち上げて引き抜きました。
一部錆が出ていますが摺動部は無事。このOHは工具が必要なのと左右のバランスをとったりと大変そうなので、YSPにOHを出すことにします。
フロントブレーキキャリパーOH
外したフロントブレーキキャリパーは対抗2ポットピストン。最中のように左右分割します。
万力で固定して固定ボルトを外します。外すとオイル経路にOリングが2つあるので、それはなくさないように注意。
これからがメインイベント、固着したピストンを出す作業です。
これが大変、さすが固着というだけあってびくともしません。エアを後ろから吹いて出すのですが、オイル経路から空気が抜けてしまうのでおさえてふさぐ必要があります。
ところが指の力ですから、エア圧にまけて抜けてしまうんですね。しかもその空気圧、速度が高くて摩擦熱が発生し、指があついってなんのって。やけどするかと思いました。
これを体験すると大気圏突入で空気との摩擦熱で溶けてしまう、というのは容易に理解できます。摩擦熱ぱない、空気ぱない。
悪戦苦闘中。
ピストンを入れたり、エアふいたり、試行錯誤やってようやく片側がとれるものの次は逆側がなかなかとれません。対抗キャリパー、面倒です。
これも抜けたピストンをピストンツールで固定してなんとか逆側も出すことに成功。
外したキャリパー、ピストンは固着原因となった古いグリスを取り除き、やすりで磨いてクリーンナップします。
部品発注、フロントフォークOH
中身を確認し、必要なパーツをYSPで発注。フロントフォークはOHをお願いします。作業が込み合って仕上がるのは早くてお盆明け、遅くとも9月までにはということですが、大丈夫、こちらの作業も8月いっぱいかかることでしょう。
キーホルダー、バッテリー
テンションをあげるために新品のYAMAHAキーホルダーをつけました。
新品のバッテリーを装着。これでセル一発起動するはずです。
タイムラプス動画
作業風景をタイムラプス動画でどうぞ。
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