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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

自家用車をデコパージュ!? 女性もできる、車両ラッピング! #3mjp

2016.05.18

車両ラッピングは、車版デコパージュ!

昨年DIY女子の間で大きな話題となったデコパージュ。家具や布製品など、様々なものに柄の描かれた紙を貼り、上からコーティングするデコレーション。各100円ショップでデコパージュ専用糊が発売されたことで人気が加速し、こどもの上履きをデコパージュするママが続出していました。 また、同じく話題になったカルトナージュは、厚紙の箱に布や紙を貼るフランスの工芸です。

デコパージュもカルトナージュも、柄の描かれたものや、色のついたものを貼り付けることで、装飾をほどこす技法です。 様々なアイテムを、自分の好きな色柄にデコレーションするのはとっても楽しい。だからこそ、たくさんの女性がデコパージュやカルトナージュ夢中になりました。

バスに施されている車両ラッピング。実はあれも、デコパージュやカルトナージュのようなものです。3Mの車両用フィルムに図柄をプリントしたものを、テープやカッター、ドライヤーなどを使って車両に貼りつけていて、後に、きれいに剥がすこともできるのだそうです。

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このグリーンの車。塗装ではなく、フィルムでカラーチェンジをしています。そして、普段運転している車でもあるそうです。とてもキレイですよね。

同じように自分で車をデコレーションすることができるとしたら......?

先日、ワンドラとして同行した株式会社ワイエムジーワン3Mのフィルムを使った車両ラッピングのお話を伺いながら、施工のしかたを教わってきました。こちらの会社は、長野オリンピック時(2000年4月に東京都条例の改正により)解禁された全面ラッピング・バスの施工や、メルセデス・ベンツとPerfumeがコラボしたA-Classのラッピング施工など、おそらく多くの方が見たことのある、数々の車両ラッピングを手がけている会社です。

ラッピングカーの製作・施工は|カーラッピングYMG1

カーラッピング【LAPPS】|カーボン・迷彩ラッピング施工


海外で人気のカラーチェンジ・ラッピングと広告ラッピング

ラッピングは、大きく2つの種類があるそうです。カラーチェンジを目的とするものと、フィルムに印刷を施した広告用途のもの。広告目的の車両ラッピングはよく目にしますが。カラーチェンジはどうでしょう?  車の色を変えたいと考えたとき、板金屋さんで塗装をすることが多いとおもいます。あるいは、そもそも車の色を変えようとは考えず、変えたくなったら違う色の車に買い換えるというのが一般的な考え方ではないでしょうか? しかし、海外では塗装ではなく、より気軽にできるカラーチェンジのためのラッピングがさかんなのだそうです。

フィルムによるラッピングであれば、元のカラーバリエーションにない色を選んだり、光沢や質感を変えることも可能です。また、専用のフィルムであればきれいに剥がすことができるので、新車時の塗装を保護して車両を傷から守ることができます。ヨーロッパの路駐だらけの通りを思い起こせば、フィルムを貼ってあるほうが、少しは安心ですよねえ。

スマホに保護シートを貼って自分好みのケースをつけるように、車両ラッピングは塗装の保護とカラーチェンジを実現することができます。 広告や痛車のように絵柄をラッピングするには、フィルムに作成したデザインを印刷をする必要がありますが、カラーチェンジであれば、3M社の自動車専用フィルムを手に入れさえすれば、すぐにでも自分で施工することができます。

3Mにはラッピングの施工技術者認定システムがあるので、ワイエムジーワン社のLAPPSにて講習を受ければ、施工技術者としてラッピングを仕事にすることだって可能です。

3M|4-Star施工技術者認定システム

車両ラッピングの施工は手に職をつけたい女性に最適!

株式会社ワイエムジーワンの山家社長は、車両ラッピングは女性にぴったりの仕事だとおっしゃっていました。車両ラッピングは女性の器用さを活かすことができるし、ラッピングのスタジオはフィルムの品質を保つために冷暖房完備で過ごしやすい。また、フィルムは薄くて軽いので力を必要としないからです。

例えば、認定技術者の資格をとっておけば、ママ友3人くらい誘って10時から16時まで働いてもらうというアイデアを教えていただきました。ラッピングは1人でもできるけれど、効率性を考えると2人以上が好ましいそうで、4人チームであれば、誰かがこどもの病気で休んでも問題ないし、仕事やめるときは別の人を紹介してもらうなどすれば、継続して車両ラッピングの商売を続けることができる、とのこと。作業をするガレージがあればいいので、引っ越しても同じように仕事を続けられる。とすれば。まだまだカラーチェンジ・ラッピングは一般的ではありませんが、たしかに女性が進出しやすい業界かもしれません。

実践! 車両ラッピング

社長のお話を伺った後、わたしたちも車両ラッピングを体験してみました(※注)

結論から言うと、とっても楽しくて、6時間ほど作業しましたが、まだまだ貼りたいと思うほどでした。

こちらは、野間さんが持ち込んだシティ。カーボンの塗装が剥がれかけています......。

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フィルムを貼ったら、この通り! ボンネットが新品みたいです。フィルムを貼ると明らかにキレイになるので、作業するのがとっても楽しかったです。

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道具として使ったのは、カッターとヒートガン(ドライヤー)、スキージー。フィルムと車両を傷つけずにフィルムを切断するためのナイフレステープを3M社から購入すれば、高価な設備や特殊な技術を必要とせず、車両ラッピングを簡単にできそうです。

手順は簡単

  • 貼りたい場所に合わせて、カッターでざっくりとフィルムをカット
  • 実際にフィルムを切断したい箇所にナイフレステープを貼る
  • フィルムをスキージーとドライヤー熱などで圧着し、ナイフレステープで切断
  • 仕上げにドライヤーでフィルム全体を温める

ナイフレステープをまっすぐ貼り付けるのが難しかったり、曲面の多い場所は皺が寄ってしまったりと、今回教えてくださった技術者の方のようにキレイに貼り付けるには練習と根気が不可欠です。

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上掲の画像は技術者の方がラッピングした、フィルムの継ぎ目が美しいラインを描くドアミラー。あえてヘアラインの向きを変えて、金属のような質感を表現したとのこと。カーブの多い細かい部分は大変ですが、面積が広い平面部分は丁寧に作業すればキレイに施工することは難しくないので、初心者はまずボンネットやルーフ、ドアなどでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。失敗しても、剥がせばいいだけ......と考えれば、とても気軽に車をデコレーションできる車両ラッピング。女子にもおすすめです。

※注 3Mラップフィルム シリーズ1080はスリーエムジャパン株式会社様からご提供いただきました。YMG1様における今回の施工体験は通常の講習と異なり、特別にワンドラの車両を持ち込み、指導やプロによる修正を受けながら施工を行ったものとなります。

この記事を書いたライター

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ブロガー

おおくままなみ

好奇心を燃料に様々なことに挑戦したいアラサー。2016年に普通二輪免許を取得、現在の愛車はYBR125。欲しい車はHUMMER、はじめて買った車はジムニー。個人ブログはMotor Girl


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