親子の絆崩壊! RC親子グランプリ タミヤRCカーGP参加レポート
2015.08.01前回決勝Aメイン進出も、親(私)のスタート直後のクラッシュ、最下位転落により子供の頑張りもむなしく5位フィニッシュ、入賞できずに子供カンカン。
親子の絆が深まるRC親子グランプリ! タミヤRCカーGP参加レポート【ワンダードライビング】
そのRC親子グランプリから約2ヵ月、再びやってきましたタミヤRCカーグランプリ。今回こそ優勝目指して万全の態勢で臨みますよ。
マシンメンテナンス&チューン
前回は完全に子供が製作し、そのまま出場したTT-2B デュアルリッジ。しかしオンロードマシンと混走する親子GPの場合、バギーはマシンポテンシャルでかなり不利なことが分かりました。そこで今回はチューンナップして対抗します。
タイヤをデュアルブロックタイヤ、フロントにユニバーシャルシャフトを投入します。とはいえ、購入したものは最小限。
ユニバーサルシャフトは以前 DF-03に使っていたものを流用。カップ(ギアボックスジョイント)のみ新規購入。
タイヤはリアタイヤはDT-03用に使ったものを流用してフロントのみ新規購入。
セコイ! っていえばその通りですが、いや子供のマシンにそんなオプション地獄で資金を投入してもねえ、ってのもあります。
タイヤを交換することにより外径が大型化、最高速アップが期待されます。これで直線でのスピード負けがなくなるといいなあ。
そして大事なのはメンテナンス。
ギアボックスを開いてみるとごらんのとおり綺麗なまま。そう、子供はグリスアップポイント、全部やってなかったのです。
ないわー、そりゃないわー、と思いつつ、セラミックグリスでギトギトにグリスアップ。付け過ぎはよくないですけど、タップリと。
そして最後は恒例、 GoProの装着。今回は新機種 GoPro4 Sessionを新規投入、色々悩んだ末結局ボディにテープ止めでした。
ボディは留める位置がなぜか上側過ぎたので、2-3穴ほどダウン、低重心化を計りました。
レース当日
今回は2度目ということもあり、リラックスムード。GoProも練習&予選1回目だけ装着して走行し、それ以降は外して軽量化をはかることに。迫力のある映像はよいですけど、今回ばかりは成績を気にしてます。
練習走行
まずは練習走行から。
コースは3コーナーのタイトに回りこむ部分からのS字コーナーが鬼門。アンダーステアが出るとその後のコーナーにつながっていきません。
フロント下がりの車高、リアプリロードアップといったセッティングの変更により、クルマはかなり曲がる方向になり、このきついS字コーナーでも曲がって行けます。
ただし縁石、ピンクのパイロンには注意、内側で踏むとポンと車体があがってころりんと横転してしまいます。
予選1回目
開会式が終わったら予選走行の1回目です。その模様は動画でどうぞ。
スタート直後の多重クラッシュ、そして横転とお父さん今回もいいところナシ。横で総監督(子供)が怒ってますよ。
「なにやってんの!」
2分の交代ではこれまた恒例、プロポを奪い去ります。そのためマシンはコントロールを失い1コーナー先で壁に激突。
そこからまたもや子供の鬼神の追い上げ、周回数を重ねます。最後横転を喫するも予選21周を周回、暫定2位。
滝博士のRCハイテク講座
毎回恒例、滝博士のRCハイテク講座。今回はアンダーステア、オーバーステアについて。
クルマは荷重がとても大事で、それをどう制御するか、どのようにおくかがセッティングとのこと。昔の板シャーシではオーバルコースの向きに合わせて予め手でねじって荷重をかえたそうです。
重要なのは荷重をどこにおくかで、そのセッティングをするためにまず車体を軽量化し、重量物を配置していくといいそう。だから「軽量化パーツ買ってね(ハート)」でした。
またレース場でセッティングを色々かえている人がいるけど、あれは余り良くないというアドバイスも。
というのもちょっとした変更でもクルマの動きが大きく変わってしまい、人間はその動きにすぐに慣れることができないから。セッティングは家で悩みながらじっくりやって、当日はマシンに慣れる、慣れたマシンで走るのがいいそう。
また実車と違いマシンを見て操作するラジコンの場合、クルマの動きが「大きく見える」方が操作しやすいとのこと。つまりロールが大きい方がより運転しやすく、安定して走らせられることも。
いやあ勉強になりますね。
予選2回目
総監督(子供)いわく、とにかくスタートダッシュで前へ出ること、多重クラッシュに巻き込まれないこと、横転しないことを指示されます。GoProは取り外し、重心は低くしたのでこれで横転はしないでしょう。
と思ったら、やっぱりスタート直後にクラッシュに巻き込まれ、またもや出遅れます。
「なにやってんの!」
またもや子供の檄が飛ぶことに。とはいってもねえ、色々なレベルの人が混じってて走りにくいのよ、予選は。
子供にバトンタッチしてからはものすごい追い上げ、ノーミスでかえって来ました。その走りは見ていて明らかに私より上。ついにラジコンの腕でも完全に抜かれましたね。とはいえ、子供はグリスアップ忘れますが。
22周と周回を伸ばしたものの、1位には及ばず予選2位で通過。それでも上出来です・・・子供が。
決勝レース
「いい? スタートダッシュでトップをとること、そして絶対に横転しないこと!」
「他のチームは交代時間になっても、親の方が上手だからすぐに交代しなくてストレートまでに戻ってくるけど、うちは(子供の方が速いので)すぐに交代すること」
「交代のときはマシンが壁に向かっていると再スタート切れないから、すぐに出られるようにして」
総監督(子供)からの指示が細かいです。
そして決勝レースへと向かいます。色々指示があってもうこちらも緊張気味。スタートしてクラッシュしたらヤダな、横転したくないなあと色々。
そしていよいよレーススタート!
ファーンとサイレンがなると同時に勢いよく飛び出し、順位をキープしたまま3コーナーへ、やったクラッシュに巻き込まれずにすんだ! このままのペースで1位を猛追すれば・・・
と思ったら次の周でやってしまいました、3コーナーでインの縁石パイロンにひっかけて転倒...バギーだから縁石越えられるだろうと踏むとポンとひっくりかえっちゃうんですけど、またもややっちゃいましたよ。
「もう、なにやってんの!」
総監督(子供)はオカンムリ。このままじゃあ終われないよなあと周回しているとトップの赤いマシンが後ろからきて抜かれそうになります。
あかん、周回遅れはヤバイ!
ということで普段はクラッシュを避けるために逃げたりするのですが、この時ばかりは走行ラインをブロック、ポジションを死守します。なんとか周回遅れになることを回避して、ドライバーチェンジ。
子供に交代してからはトップを猛追、ぐいぐいと追い上げ。途中トップと絡むも、そこは無理矢理ねじ伏せて抜けだします。
トップはその影響でペースダウン、同一周回で3秒差まで詰めよります。これは追いつけるか?
しかしここで4分が終了、2位でゴール...
「あーあー・・・」
子供落胆。一緒に写真とろうよ、といってもご覧のとおり。
そっぽ向いてます。
「ごめんごめん。まあまあ」
クラッシュを謝っても、悔しい気持ちには変わりません。
「お父さんさえしっかり走ってれば優勝できたのに!」
まあ、その通りですね。
「次は一人で出る!」
ついに親子ペア決裂です。
今回の親子GP、全体的に親はペースが速く、子供はいつも出ている中学生がいなくて小学生のしかも低学年が多かったのでチャンスでしたが、まあ親がこれじゃあ厳しいですね。
表彰式
「もう帰る! 表彰式なんか出ない! お父さん一人で出ればいいじゃないか!」
怒りは全然収まりません。
「2位なんて意味ない!」
そうですね、2位はビリのトップですから。
念願の楯をもらうも、子供は相変わらず憮然とした表情。
ラジコン、なんだか毎回不機嫌なまま終わっているような気がします。
昭和な気分
もう何もかもが嫌になっている様子の子供、超不機嫌でご飯も食べようとしません。
こういう場合は甘味で懐柔策。
そして昭和の商店街を模したお台場商店街で昭和な遊びを。
昔懐かしい10円玉をはじくゲーム。相当やりこみました。
景品は数あるカードの中から選んだ「なめねこ」カードw
バイクゲームは SUPER HANG ON。
レースゲームは物理的に曲がっていく元祖レースゲーム。
ゴールの500ポイントまであと少しでしたが、そもそもこれ何でポイントを稼げるのかよく分かりませんw しかもゴールしたらもう1回遊べるというものですが、なんというか嬉しいのかな? と正直思いますけど、まあその時代はそれでも良かったのです。
「父さんこれなに?」
「ジュークボックスといって、選んだ曲が入っているレコードを自動的に再生してくれるものだよ。今でいうところの iPodだね」
「...iPodの方がいい」
まあそりゃそうなんですけど、これ当時は超ハイテクだったし、このジュークボックスがあったから iPodがあるわけですよ。再生回数ランキングとか、そういうのも雑誌であったんだとか。温故知新、ハイテクのベースは昔にあります。
次回につづく...?
親はお払い箱になり、次回はジュニアGPかジュニアバギーGPに参加予定です。
それにしても子供の成長は早いです。
かけっこからはじまり、サッカーにキャッチボール、キャスターボード、将棋とどんどんと追い越され、今回はついにラジコンまでも敵わなくなりました。背丈も伸びてきっと来年には追い越されることでしょう。こうやって子供は親を追い越していくんだなあ、とシミジミ。
だが、まだだ、まだ終わらんよ!
諦めの悪いオヤジは虎視眈々と勝てる領域を探してます。そんなに簡単に若造を調子に乗らせるわけにはいかないからね。
老兵は死なず、ただ消えゆくのみ。
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