そうだ、大型二輪免許、取ろう(11) ついに卒業検定、果たして平均台は?
2014.11.05ついにやってきました、大型二輪免許の卒業検定。検定、検定、検定...プレッシャーがかかります。
卒業検定のポイント
検定を開始する前にビデオによる検定のポイントについての解説。サイドスタンドをあげるところから、コースを走って戻ってサイドスタンドをかけて3秒後までが検定対象となります。なぜ3秒かって、それはサイドスタンドかけそこねてバタンとバイクが倒れるかもしれないので。プロレスと同じくスリーカウントです。
技能としては、
・スラローム7秒以下、パイロンタッチで不合格
・平均台10秒保持、脱落、エンストで不合格
・急制動、停止線を越えると不合格
・急制動後の白線踏むと脱輪、不合格
・波状路5秒保持、脱落、エンストで不合格
...不合格、不合格のオンパレード! プレッシャーがますます高まります。
パイロンにぶつかったらどうしよう、急制動で停止線こえたらどうしよう、もうオロオロですよ。大の大人が。
この他にも安全確認等がチェックされるのは当然。危険運転も不合格対象。
合格のポイント
いよいよ検定員からの説明、検定がはじまります。検定員によると、不合格の最大の原因は平均台(一本橋)脱落とのこと。普通(昔でいうところの中型)が8秒、大型は10秒ですが、秒数が足りなくても1秒につき5点の減点。
100点満点中70点で合格なので、他が問題ないとすると6秒早くても合格、つまり4秒で渡り切っても十分合格可能とのこと。といっても実際には4秒で走り切る方がかえって難しいので、あまり秒数を気にせず、とにかく落ちるくらいなら駆け抜けてしまって下さいということでした。
波状路5秒は意識しなくともだいたい5秒以上になっているので、気にしなくてよいということ。
とはいえ緊張は高まり、身体はガチガチ。説明が終わるといよいよ検定開始。今回は2名が検定にいどみ、私は2番目です。
なお検定コースは2番、スタートしてぐるっと回って、すぐにスラローム、平均台です。
えっすぐに平均台!?
検定開始
平均台落ちたら、おしまい、平均台落ちたら、おしまい、平均台落ちたら、おしまい・・・
グルグルといやーなイメージがついて回ります。しかもバイクは慣熟走行なし、いきなりエンジンかけてすぐさま走りだすわけで、車体感覚がないうちにいきなりスラローム、平均台ですよ。ハードル高い。
1番目の人が行くのを見送り、まさにガクブルしながら待ってました。1番目の人は丁寧な運転で無事完了。いよいよ私の番です。
あーーーっ、Uターンが!
検定がスタートすると、サイドスタンドを払いまずは乗車。すぐさまエンジンはかけず、まずは乗車姿勢の確認ということでミラーの調整、調整不要でもとにかく触ります。
次にキーを回し、ニュートラルを確認。エンジンスタート。
次にギアを1速にいれ、ウィンカーを出し、後方目視確認、いよいよ走行開始です。
走りだすと、フラッフラ。あー、身体が思うように動かない、バイクはますます動かない。
直線路を走り、すぐにスラロームです。オーバースピード注意と進入して左に右に・・・あああ、右に曲がれない、曲がれない、リズムにのってない!
リズミカルとは程遠い動きと、秒数制限のプレッシャーであせる気持ちを抑えつつ、なんとか最後を駆け抜けて2速から1速へシフトダウン、鬼門のUターン。
ま、曲がらない・・・
いつも以上に曲がっていきません。もうそのまま壁につっこむんじゃないっていうほど。
迫る壁、曲がらないバイク。
どうする、オレ?
ダメだ、あきらめちゃダメだ、あきらめちゃダメだ、あきらめちゃダメだ!
ギリギリで壁際のタイヤをかわすことができました。ふぅ、もう少しで壁際で寝返り打つところだったぜ、ジュリー。
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駆け抜ける平均台
一難去ってまた一難。壁際ギリギリまではらんだため、平均台手前の停止線に思いっきり斜めで停止することになりました。この斜めっぷり、これまでの最高記録、記録更新です!
いや、そんな記録更新してる場合じゃないよ、目の前には脱落したら即検定中止、不合格の原因No.1の平均台が待っている。待っているけど、このアプローチアングル、30度はあるんじゃないか?(ないない)
どうするオレ?
深呼吸を2回、首を後ろにふり安全確認してスタート、クラッチミートし、確実にクラッチをつなげます。後輪が平均台に乗った瞬間...
イッケェーーーー!
普段ならクラッチを離し、ブレーキを調整して速度を抑えるのですがもうこのガチガチの身体では10秒なんてムリムリムリ。駆け抜ける戦略にでます。
ある程度スピードのせて、平均台の後半で多少スピードを落として無事クリア。無事クリア! ぶ、じ、く、り、あ!!!
出口で待っている検定員をみると、「次、坂道、S字ね」と案内してくれます。よかった、落ちてない、気持ち的にはこのままゴールしたい気持ちでいっぱいですが、検定はまだまだはじまったばかり、続きます。
ウェット路面でよかった急制動
フラッフラな運転のまま次は坂道へ。坂道発進は無事クリアし、次はS字。入るとさすがフラフラ、全然曲がりません。迫るパイロン、迫る検定中止。
なんとかここを誤魔化し、次は急制動へ。急制動は路面がウェットということで雨と同じく停止線は乾燥路よりも長い位置に設定されてより優しくなっています。
メリハリのある運転を!
と思い加速タップリ、いつも以上に速度が出てる気がする、ん、45km/h? はやくない?
停止開始線に前輪がかかったところでブレーキを開始、普段は多少ギリギリなのですが今日はちょっと遅めにブレーキを開始したところちょっと効きが甘い、停止したところは乾燥路の時の停止線を50cmほど越えた場所。しかし今日はその先のウェット路の停止線なのでセーフ、セーフ、セーフ!
危なっかしい
他にも一時停止安全確認したあとスタートしたらちょっとフラフラして、左足がスタンドにひっかかってエンストしそうになったり、波状路でいつも以上にフラフラして、もしかしてこのままダメになっちゃうんじゃないかと思ったりと、全体的にはメロメロな運転。
しかしなんとか無事にゴールまで帰ってきてニュートラルに入れてエンジン停止、バイクから下りてサイドスタンドかけて終了。足ガクブルでした。
いよいよ合否発表
なんとか無事帰ってこれただけでもめっけもん、全身汗だく、足ガクブルになりながら発表をまつ部屋へ向かいました。
部屋ではもう一人の若い人と2人で合否発表を待ちます。
そしていよいよ発表へ。順番まず若い人から。
「(誰誰)さん、合格!」
「しかもパーフェクト賞です。減点ゼロ」
おおお、おめでとう!!! よかったよかった。
そして間をおかず、私の番です。
「野間さん...」
・
・
・
ん、ちょ、なにこの間は。いやーな汗がどっと沸きます。
「.........ごうかく」
やめて、ここでみのもんたはやめて! まじで心臓に悪いから。
「いやいや、冗談冗談、みのもんたっぽかったよね」
わかってやってんのかーい!
「野間さんは平均台、3秒不足で15点減点、他はナシでした」
3秒不足ってことは7秒で駆け抜けたということで、普通(中型)二輪の規定8秒にも満ちませんが、いいんです。おっさんにプライドなんて要りません、合格すればいいんです。下手なのは分かってます、これからがスタートなんですよ。
次回免許申請へ
無事卒業証書を受け取り、あとは免許センターで書き換えをするだけとなりました。終わってみれば規定時間内、トータル約6週間で終了しました。おっさんでもやればできる、頑張れる!
次回はいよいよ免許申請です。
教訓
・平均台は駆け抜けろ
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