ミニ四駆ジャパンカップ2014ファイナル、熾烈を極めるメディアレースの行方は?(3) レース編 #mini4wd
2014.10.27レーススタート!
レースのトーナメントはすでにメディアごとに決まっており、我々ワンドラチームは2名での参加。最初は動画担当戸津さんが出場、私はゲットナビさんとの組み合わせ。
練習走行がなくぶっつけ本番のため、直前で急遽トルクチューンモーターに変更した戸津さんのマシンは安定して走行...と思いきやまさかのドラゴンバックでリアステーひっかかりによりスタック、リタイア。
ところが全車リタイアにより再レース。これはラッキー!
気を取り直して再スタート、完走すれば準決勝進出...しかしまたもやリアがひっかかりリタイヤ、初戦敗退です。
後部のマスダンパーがボディと干渉してストロークしなかったこと、さらに「現地でハードタイヤに変えよう~」と思っていたゴムタイヤによる反撥が原因と思われます。気付いたときになぜハードタイヤに変えない、と悔やんでも後の祭り。
この結果に恐れをなした私はさらに弱気に。フロントブレーキを黒から灰色に変更、とにかく完走を目指します。
予選トーナメント
ゲットナビの学研さんはここ最近連続してミニ四駆のムック本を出版し、その改造マシンは定評のあるところ。今回そのマシンが出てくるということで、強敵です。
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ぶっつけ本番、フジヤマチェンジャーは超えられるか、速度負けしないか、もうあとは運を天に任せてGO!
・・・
さすがはトルクチューン、ベタベタの危なげない走行で安定。フジヤマチェンジャーでゲットナビさんが無念のコースアウト、あとは私が完走すれば勝ち上がりです。
高鳴る心臓の鼓動、いざフジヤマチェンジャーへ!
ぎゅぎゅぅうううう
まるで音が聞こえるように我がマシンは大減速、フジヤマチェンジャーをベタベタで越えていくではありません、この勝負もらった!
直前につけたフロント灰色ブレーキが効果を発揮したようです。
メディアレースとは思えない速度域へ
運よく勝ち上がりましたが、他のトーナメントをみると速度域が高い、高い。特にOK Waveさんの2台、そしてモデルアートさんの3台は異次元の走り。速いし、入るしでレベルが違います、これはまともには戦えないかも...そうなると戦略変更。
セミファイナル
予選レースを勝ち上がると2台でのガチンコバトル。ラッキーなことにここで速度域の高いOK Waveさん、モデルアートさんとぶつかることがなかったため、そのままのマシンセッティングで完走を目指します。
対戦相手はモデルグラフィックスさん。
対戦相手の速度域が低めだったため無難に勝ち上がり、ファイナルへ。
ファイナルレースの作戦
ファイナルに進出したのは
・OK Wave
・コロコロアニキ
・モデルアート(佐々木選手)
・ワンドラ(私)
・モデルアート(大谷選手)
の5名。予想通りOK Waveさんにモデルアートさんが勝ち進んできました。この2社にこのままでは敵わないと判断、どうするか?
特に大谷選手はジャパンカップの本選レースにも出場、2次予選にも勝ち上がったということで、実力は言わずもがな。
ということでここは無理して優勝を狙わず、完走して棚ぼた入賞を狙うことに作戦変更。モーターはそのままトルクチューン、電池だけフレッシュな充電池に変更します。
ファイナルレース・スタート
レーススタート、予想通りモデルアート、OK Waveさんが先行。
優勝候補のモデルアート大谷選手がまさかのフジヤマチェンジャーでコースアウト! そしてふと回りをみると2位につけて走行、これはもしかしたら優勝あるか? OK Waveさん、とべ、とべ!(笑)
しかし私の邪悪な心は天に届かず OK Wave渡瀬選手は見事にフジヤマチェンジャーをクリア、そのままの勢いでゴール。私は2位でチェッカーを受けました。
優勝マシン
優勝したOK Wave 渡瀬選手のマシン詳細はこちら。
勝てる!ミニ四駆 ー 2014ジャパンカップ メディアレース優勝セッティング紹介|OKGuide[OKガイド]リヤは単純な構成ですが、特筆すべきは右側にそびえ立つフジヤマブレーキ。実はこれ、ワンダードライビングさんの以下の記事を参考に真似させてもらいました。
これがジャパンカップ2014岡山大会入賞マシン! 徹底分析 #mini4wd【ワンダードライビング】
家に転がっていたホイールスタビをピンに固定してブレーキを貼った実に簡単な実装です。
ワンドラを参考に...なんてことだ、敵に塩を送ってしまった。いやしかし、それでいいんです。手の内は隠さず、ミニ四駆の明るい未来のため、健全な技術の発展と創意工夫のため、見知ったことは全部お知らせするのがメディアの役目。もともとこれも皆さんのマシンの創意工夫の集大成でもありますから。
戦い終わって
今回は通常のジャパンカップと同じコースであったにもかかわらず、参加した選手の速度域の高さに驚かされました。実力の高いOK Waveさんに加え、模型技術の高さと圧倒的な速度をみせつけたモデルアートさん、そして今回は惜しくも活躍できませんでしたが週刊アスキー・アカザーさん、電撃ホビー・ナリサーさん、そしてTMFLでお馴染みの林さんに中村さんコンビ、ミニ四駆ムックを出して情報力の高いGetNaviさんとまさに群雄割拠。
一瞬たりとも気が抜けない戦いになってきました。
レースが終わっても研究は欠かしません。マシンは3位となったモデルアート佐々木さんのもの。
いい年の大人が仕事そっちのけで本気になるミニ四駆。その戦いはまだまだ続きます。
(おわり)