4代目「ロードスター」デザイン初公開をみて感じたこと
2014.09.09先日4代目となるマツダ・ロードスターがお披露目されました。
【MAZDA】マツダ、新型「マツダ ロードスター」を世界初公開|ニュースリリースデザインでは、「魂動デザイン」を深化させ、乗る人の姿が際立つ美しいプロポーションと、オープンカーならではの気持ち良さを堪能できる外観、内装デザインを創りあげました。また、歴代の「ロードスター」の中で最もコンパクトなボディサイズと、現行モデル比で100kgを超える軽量化を実現し、人馬一体の楽しさを飛躍的に向上いたします。
今回のお披露目はスペックに関することはほとんど公開されず、デザイン面を中心に。それでもデザインの完成度への反響からみんなの期待がつたわってきます。
⇒ 【MAZDA】NEW MAZDA ROADSTER PHOTO/MOVIE - ROADSTER 25th ANNIVERSARY
Autoblogの記事が詳細に迫っています。
⇒ マツダ、4代目となる新型「ロードスター」を初公開! エンジニアの方にお話を聞いて来た - Autoblog 日本版
⇒ マツダの新型「ロードスター」発表イベントで、デザイナーの方にもお話を聞いて来た - Autoblog 日本版
⇒ 新型「マツダ ロードスター」こと4代目「MX-5 ミアータ」を見たUS版記者が感じたこと! - Autoblog 日本版
(写真:NA型初代ロードスター)
記事をみて感じるのは、今回のND型は原点回帰、強くNA型を意識しているということ。
小さく、軽く。
100kg以上軽量化されたボディは細部に至るまで、例えば5穴ホイールから4穴ホイールへの変更、タイヤを195/50R16とサイズダウンするなどしています。
思えば初代ロードスターは900kgの車重、エンジンはそのへんにあったファミリア B6型1600ccエンジンを縦置きに変更して搭載。120馬力と凡庸なスペックでしたが、カチっと決まる5速MTと組みあわせてまさに操る楽しみを与えてくれました。
速さではなく、楽しさ。オープンであることもそうでしょう、フロント・リアともにダブルウィッシュボーンを奢っていることもそうでしょう。緩いボディに荷重変化の多い足、うまく運転しやすくできていました。
それになにより当時評価したいのは、ATを用意したことです。
スポーツだからMTだけ、みたいな紋切り調ではなく、緩く楽しみましょう、というのが当時カツカツしたパワー戦争、イケイケどんどんなバブル経済にあってひと時のコーヒーブレイク的存在となりました。デザインも当時流行ったウーパールーパー的で、エッジのたったボディコンとは異なるキャラクター的です。
この緩いスポーツ「ゆるスポ」路線は全世界で受け、当時絶滅しかかっていた2シーターオープンスポーツというニッチ市場を開拓。現在に至ります。
さて今回はこの偉大なNA型を彷彿とさせる軽量コンパクト、ということはやはり「ゆるスポ」路線なのでしょうか。
エンジンもきっとそのへんにあるデミオのエンジンを流用してくるでしょう。注目したいのはディーゼルエンジンの行方。新型デミオに採用される新型ディーゼルエンジンは前評判が高く、105馬力とスペックは一見見劣りしますけど、トルクが 250Nmと強大なので軽量なロードスターのボディを軽々引っ張るのでは。
続報が気になりますね。