日産電気自動車第2弾は商用車。荷物積み放題、電気使い放題の e-NV200発表
2014.06.09乗用車リーフに続き、今度は商用車がEV(電気自動車)となりました。
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簡単にいってしまうとNV200バネットをベースに、リーフのコンポーネントを改良しつつ組みこんだEV。床下の燃料タンクを取っ払い、そこに電池を搭載。そのため荷室は影響を受けずベースのNV200バネットと同じ容量と使い勝手を確保しています。
商用車こそEV
最高速は変速比をかえて120km/hに抑えられていますが、これは最大積載量600kgを搭載しても走るために特化した商用車ならではのローギアード設定。リーフと(ほぼ)同じバッテリーを使用しているため航続距離はリーフよりも短い190km(JC-08モード)となりますが、近所の配達用やルーティンの送迎など予め1日の走行距離、ルートが決まっている商用車であれば十分カバーできるもの。また毎日夜間に普通充電することを前提とすれば、通常業務には差し支えないという見込みです。
一方でEVならではのメリットが生きてきます。
例えばアイドリングがなく、騒音が少ないこと、排気ガスの排出がゼロなことから、例えば生鮮食料品を扱うお店が早朝の市場に向かう時でも排気ガスのにおいがつくこともありません。また排気ガスのにおいに敏感なペットや幼児の送迎にもピッタリ。エコでロハスな商売をしているお店にもクリーンなイメージが与えられます。
「パワープラグ」で大容量モバイルバッテリー的使い勝手
NV200バネットと同様、荷室容積は3600L、長物積載は最大1.83m、さいして最大積載量600kgと容量が大きいので相当な荷物が乗せられるのはもちろん、嬉しいのはこれが大容量バッテリーを標準で搭載している、ということです。
リーフにもオプションであるのですが、電源「パワープラグ」が用意、100V 最大1500Wの出力コンセントがつけられるので、移動した先で電化製品をふんだんに使えるのです。しかも最大 1000W x 8時間。
日産:e-NV200 [ e-NV200 ] | 給電機能 [パワープラグ]
1500Wというといわゆるテーブルタップの最大容量と同じ。電気ストーブは800W、こたつでも1200Wが多いですからそういったパワーが必要な電化製品がバリバリつかえるんです。これが扇風機やラジオ、我々がつかうようなパソコンや スマホなんてもう無視できるほどの大容量。当然ミニ四駆やラジコンのバッテリーも充電できます。
例えば停電しても電気供給できるわけですから、炊飯器だって使うことが可能。災害用・緊急用の非常用電源としても活躍します。
さらに嬉しいのは使いすぎてバッテリーがあがってしまう、なんてことがないように制限できること。つまり出先で帰ってくるための電気は確保して、それまでの余剰電気を電化製品に回せるということです。
これはオートキャンプではとてもうれしい機能。オートキャンプで電気製品を使いたいとなったときに、たまに発電機を使うひとをみかけますが、この発電機、騒音に排気ガスが意外ときついのです。せっかく緑豊かな自然にきたのに、なんでまたこのポコポコいう騒音とくさい排気ガスに悩まされなければならないのか、キャンプで電気製品を使うなんてもってのほか、ハンターイ! となっていたわけです。
ところがこれは電気製品反対、というわけではなくエンジン反対だったのです。
しかしこのe-NV200のパワープラグなら無音で電源供給できるんです。
キャンプ場といえば夏といえど朝夕は冷え込み、かなり寒いもの。そこで何をするかというと焚火です。とても趣があっていいのですけど、実はこれは燃料を燃焼させている行為そのもので、当然CO2を排出します。エコなキャンプなのに、やっていることはあんまりエコじゃなかったり。
ここでパワープラグの登場、こたつを動作させることができるんです。キャンプ場でこたつ。
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テントの中でこたつ。
...なんだか新しい楽しみが生まれてきそうではありませんか? 電気こたつならでは、火事の心配も一酸化炭素中毒の心配もなくホコホコになれるんです。あの寝正月の自堕落な生活をアウトドアで満喫できる可能性があるんです。これは見逃せないメリット!
最大容量3600Lの巨大な荷室にキャンプ用品はぎっしり積めますからコタツくらい楽々でしょう。無音で電気使いたい放題。安全、CO2排出ゼロ。面白い試みができそうです。
それでもキャンプでご飯は飯盒炊飯しますけどね。
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