圧倒的に強いメルセデス F1 W05ハイブリッド の秘密
2014.05.10今年のF1エンジンはエンジンからパワーユニットへ進化、エネルギー回生を含みモーターとエンジンの協調制御が肝となっています。その中にあって強さを見せるメルセデス・パワーユニット。その強さの秘密はターボのタービンの構造にありました。
まずはシーズンインする前に公開されたメルセデスの公式チャンネルの解説動画。
こちらはシーズン後の快進撃の理由を解説した動画。あれ、タービンが?
そうなんです。シーズンイン前の動画では他のメーカーと同様、タービンの吸気側(コンプレッサー)と排気側(ターボ)が一体化されたものだったのに対して、現在使われているものはこれを分離、コンプレッサーとモーターはエンジンの前へと移動、ターボとはシャフトを介して接続するということをしていたのです。
これにより
・吸気パイピングが短縮され最適化
・熱による影響が少なくなる、エンジン出力向上
・熱が少ない(ほぼない)ためインタークーラーを小さくできる
・ボディサイズを狭めることが可能で、低ドラッグ化、空力的に有利
・コンプレッサーが前に移動したことで、ギアボックスも前へ移動、重量バランスを改善
といいことづくめ。
そしてエンジン開発凍結されているので、他メーカーは真似したくても1年は我慢しなければならないということで、今年はメルセデス圧勝、というのが決定的です。