BMW i3(レンジエクステンダー装着車)試乗レポート(1)充電編
2014.05.09突然でありますが、BMWの iシリーズ、4人乗りリア駆動のEV、 i3を試乗してきたので詳細をレポートします。
もともとの i3はピュアEV、リチウムイオンバッテリーを搭載しリアに積まれたモーターでリアを駆動するRRのEVですが、レンジエクステンダーと呼ばれる発電機を搭載するモデルも用意されています。このレンジエクステンダーは発電専用で、このエンジン動力を使って駆動することはありません。
今回の試乗車はレンジエクステンダー装着の日本仕様、右ハンドル、急速充電コネクタは CHAdeMO規格準拠です。本国仕様だと異なる充電コネクタとなり、日本で充電スタンドとして普及しているCHAdeMO規格に対応できません。するとただでさえ不自由なのにさらに不自由になるということで、日本仕様はCHAdeMO規格準拠なのです。
そのおかげでこんなことも。
充電スタンド
日産は各ディーラーに急速充電器を設置しており、例え他社メーカーのEVであっても快く充電させてくれるのです。これは三菱ディーラーも同じで、呉越同舟といったところ。充電料金はまちまちですが、今回は1回500円。
30分の急速充電で20%からだいたい80%まで回復可能です。
充電中、メーターパネルには充電状態を表示。左はガソリン残量、ガソリン(レンジエクステンダー)を使って発電した場合の走行可能距離 82km、右はバッテリー残量で現在80%以上で走行可能距離 96km。充電完了予定時刻は 6:25PM、その場合の走行可能距離 112km。
日産車が停まっている駐車場で、ひときわ異彩を放つBMW i3。
急速充電スタンドは大黒パーキングにも設置されています。
チャデモチャージ
大黒埠頭パーキングに設置されているチャデモチャージは会員制の充電スタンドとなっています(以前は誰でも自由に無料に充電可能でした)。
入会料1500円、月額1000円の会費を払って予め入会すると チャデモチャージカードがもらえます。これをかざして充電開始。
カードを持ってない場合は携帯で話んタイムの申し込みすることで 1分40円で利用することが可能です。
無料ではないとはいえ、月額1000円では高騰するガソリン価格を考えると5~6リッターほどしか入れられず、ガソリン車の航続距離にしてせいぜい50km~120kmほど。それを考えるとチャデモチャージ、まだまだお得です。
その他の充電と給油
急速充電の他、家庭での充電を考えて200Vでの充電ケーブルがフロントボンネットの中に用意されています。
フロントトランクの中に充電ケーブルが入っています。これは持ち歩く必要がないので、家においておけば、ボストンバックくらいの収容力はありそうでした。
レンジエクステンダー用のガソリン給油口はフロント右側のフェンダーに。
無鉛ハイオク仕様、9リッターの容量です。タンクはフロントの下側にあるとのこと。エンジンから遠く離すのは安全上の理由からでしょう。
次回はインテリアを見て行きます。
(つづく)
試乗車提供: SiFo テスト車両