新型ポルシェ・ケイマン 7速PDK プチ試乗レポート(2):ユーティリティ・インテリア編
2014.03.21今回はユーティリティ・インテリアを見ていきます。
意外と深く容量のあるフロントトランク。
その理由はパンク修理材や牽引フックなどの車載工具がこれまで床下だったのを左右に振り分けて角においたこと。これにより深さがより稼げたようです。
次はリア側。
リアハッチをあけるとリアトランクが現れます。
こちらはフロントトランクと比べると深さも奥行きもありませんが、それでもミッドシップの車がこれだけゴージャスなリアトランクがあるというだけでも有用でしょう。エンジンカバーの上にも高さのない物であれば入れられます。
リアハッチには格納可能なサンシェードがあり、これでリアトランクの荷物の目隠しとなります。
インテリア
アクセルペダルはオルガン式、ブレーキペダルは横幅が広いタイプ。
シートはアルカンターラ(内側)。サイドサポートは高くなく、乗り降りしやすいです。
シート裏はすぐにエンジンルームの隔壁が迫り、シート裏はほとんど空間がないといっていいほど。なんでもドライバーの30mm後ろにはもうエンジンが迫っているそうです。
手荷物はちょっとしたものであれば、後ろのエンジンルームの上側に載せることもできますが、Gでどっかに滑っていっちゃうでしょうね。
メーターは3連式、PDKはこれまでのティプトロニックと同じようなシフトインジケータとなっています。レッドゾーンは7500回転から。右側は液晶ディスプレイ。
レバーシフトは右側が+、左側が-。
シフトレバーはかなり高い位置にあります。根本にPDKと書いてあり、マニュアルモードでは +(アップ)が前、-(ダウン)が後ろです。BMWとは逆になっているとのこと。
センターコンソールには各種制御ボタンが並んでいます。PASM、PSM、アイドリングストップ解除、リアスポイラーの操作ボタンなど。
リアスポイラーは今回からエアダムではなく、流線系のウィング形状となりました。角度もかなりあり、効きそうです。
ライトスイッチ、キーシリンダーは右側。ドアの開く方向にキーシリンダーをおくのがポルシェの伝統ということで、左ハンドルの場合は左側となります。キーは電子式なのに、入れてひねるのもポルシェの伝統。START/STOPボタンはありません。
スポーツクロノパッケージの証である、ストップウォッチ。液晶メーターにデジタル表示されるのでわざわざアナログで高価なクロノグラフを付ける必要もないのでしょうが、これもまた伝統です。
ドアトリムは質素ということで、これからオプションでラインが入ったりと豪華にできるそうです。ポルシェオプション地獄の始まりです。
以前からポルシェは電動格納ミラーがオプションでしたが、今回もオプションとのこと。
ドアポケットは開くタイプで手動で戻す必要があります。スピーカーはBOSE。
シートの後ろがほとんど余裕がない以外はトランク容量もそれなりにあり、使い勝手はなかなか良さそうでした。ミッドシップなのにリア側にトランクがあるのは助かりますし、2名での小旅行でも難なくこなせそうです。
ひとつひとつ丁寧に作りこまれた造形は、とても好み。とくにカレラGT風のサイドインテークは走りを予感させますね。実際にはエンジンルーム内に空気をとりこむだけで、冷却はフロント左右のラジエーターで行います。
LED採用のフォグ&デイタイムランニングランプ。しかし標準ではヘッドライトはハロゲンで、多少黄色っぽく見えてしまいます。HIDはもちろんオプション、オプション地獄は今まで通りとのこと。
それでもこれだけの完成度の車ですから、オプションを選ぶのは楽しみの一つですね。
次回は慣らし運転が終わったころに本格的なドライビングインプレッションをしたいと思います。以上、プチレポートでした。
(おわり)