新型ポルシェ・ケイマン 7速PDK プチ試乗レポート(1):エクステリア・シャシー編
2014.03.20納車されたばかりの ポルシェ・ケイマン、7速PDKの助手席に乗せてもらったので、早速プチ試乗レポートをお届けします。
ニューケイマン - ケイマン - ポルシェモデル - Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG
2.7リッターエンジンは 275馬力/7400回転、290Nm/4500-6500回転を発揮。PDK車は 0-100km/h加速が 5.6秒。車両重量は1390kg。
F235/45R18、R265/45R18サイズ、グッドイヤー・イーグルF1を装着。オプションで19, 20インチホイールが選択可能なためか18インチサイズでも結構タイヤの厚みを感じます。一方でブレーキローターとのバランスを考えるとこれくらいがベストでしょうか。標準でドリルドローター、対向4ポッドピストンキャリパーが装着されるのが流石です。
(リア下側)
エンジンはミッドシップマウント、サイレンサーが左右振り分け式でマフラー出口はセンター出しです。
ポルシェとしては最も排気量が小さな2.7リッター、275馬力のエンジンですが、よく考えると275馬力ですから少し前の国内280馬力規制とほぼ一緒の数値。しかもこれを7速のPDKとの組み合わせ、適切なギアでしかもタイムラグなくつなぎかえる電光石火のシフトチェンジはそのエンジンパワーを余すことなく路面に伝えます。
ミッドシップによる運動性の高さとクーペボディによるボディ剛性の高さ、軽量さがケイマンの身上。もっとも軽快な走り味を楽しめるモデルに仕上がってます。
その良さは慣らし運転で3000回転に抑えた走りでも健在。
そもそもこのエンジン、1500回転でクルーズできるほどで、PDKがどんどんとシフトアップしていき街中では1500~2500回転で走行。7速ギアのおかげで高速道路を100km/h巡航しても2000回転程度です。
そして平均燃費は街中でなんと10.5km/Lをマーク!
平均燃費は車載燃費計によるもの。10.5km/Lは市街地だけではなく首都高速走行を含み、純粋に都内だけの走行では7~8km/L、高速では11~12km/Lになるとの報告。なおJC08モードは 12.0km/h。
これは1.6リッターターボのエンジンとほとんど変わりません。この燃費の良さを支えているのが(比較的)小排気量となる2.7Lであること、そして効率のいい燃料噴射、コースティングやアイドリングストップといった低燃費技術。
さすがにエコエコしているとポルシェらしい機敏な動きにならないということで、標準でSPORTモード(ボタン)を装備。これを押すとアクセルレスポンスの良い走りが楽しめます。またスポーツクロノパッケージ(オプション)を装着するとさらに SPORT PLUSモード(ボタン)が増え、レーシングな走りが可能です。
スポーツクロノパッケージ - シャシー - ニューケイマン - Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG
是非慣らし運転が終わったところで、このSPORT PLUSモードを体感したいところです。
乗り心地も硬質な乗り味によく動くサスペンションのおかげで、凸凹道でも上質な乗り味。PASMをONにすると多少ハードにはなりますが、それでも不愉快なところはありません。この乗り味はなかなか出せませんよ。つくづく唸らされました。
(つづく)